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初代K-1 WORLD GPウェルター級(-67.5kg)王者、GLORYフェザー級(-65kg)SLAM世界トーナメント2013王者、元Krush -67kg王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が、MMAに電撃参戦する。2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.30」に初出場が決定。
2020年6月に、K-1 WORLD GPウェルター級王座を返上し、K-1を引退してボクシングに転向することを発表していた久保優太だったが、朝倉未来、宮田和幸BRAVE代表らとの練習でMMAへの興味が増し、MMAに本格的に挑戦することになった。
対するは、リオデジャネイロ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストの太田忍。2020年の大晦日に総合格闘技デビュー戦となったRIZIN.26でバンタム級で所英男と対戦し、2Rに腕十字で一本負けを喫しており、今回がMMAデビュー2戦目でフェザー級(66kg契約)で久保と対戦する。
投資家として計算して、勝てるつもりでやっている(久保)
会見で久保は、タキシード姿にRIZINのオープンフィンガーグローブを着用し「僕はK-1からRIZINに来てしまいました。ボクシングに行くと言ってK-1のベルトを返上しちゃったんですけれど、このオープンフィンガーグローブ。このルールでいよいよやるってことになりました。生半可な気持ちでここへ来たわけではないので、挑戦するつもりでやるつもりですし、全てを捨ててじゃないですけれど、K-1でやってきたものを捨ててでも、この舞台に立ってMMAで挑戦したいという気持ちでやって参りました」とMMA参戦の意気込み。
現在は、シドニー五輪フリースタイルレスリング63kg級日本代表でBRAVEジム主宰の宮田和幸代表に師事しており、「宮田代表にいちから総合格闘技を教えてもらっています。懐かしいですよね、青春というか、自分がテコンドーからムエタイをやって、キックボクシングにチャレンジした、そういう懐かしさを感じて毎日、頑張っています。MMAの練習をしたらすごく楽しくて、そっちに行ってしましました。気持ちが流れてしまいました。さっきオープンフィンガーグローブをもらって着けてみたら、滅茶苦茶薄くて“こんなので殴っていいんだ”と思って。なんか楽しみだなと」と、MMAトレーニングの状況を語った。
また、MMA挑戦の理由のひとつとして、愛妻への想いも語った久保は、「一番は、プライベートなことなんですけど、惚れてる彼女というか奥さん(久保サラ)がいて、それにかっこいいところを見せたいので、こういうRIZINという輝かしい大舞台で活躍して、総合格闘技で輝かしいところを見せて、ちょっと惚れさせてやろうかなと。不純な動機でスミマセン(笑)」と吐露。
対戦相手の太田忍については、「レスリングの銀メダリストなので、僕はもうずっとK-1でやってきて、異種格闘技戦ではないですけど、滅茶苦茶、見ている人にとっては勝負論があって面白いんじゃないかと思い、チャレンジしたいなと思いました」と勝負論があるとした。
「勝算は? と問われたら僕は投資家なので、勝てない戦(いくさ)はしない。そこらへんは計算してやっているので、自分では勝てるつもりでやっているんですけど、ほんとうにすごいお互い違う種目でトップをとっていた選手ということで、個人的にも楽しみです」と、自信ものぞかせた久保。
久保のMMAでの取り組みについて、練習仲間であるDEEP王者の武田光司(vs.矢地祐介)は、「あんま言わない方がいいですよね(笑)。いいんですか? 打撃とかは僕も久保選手からいろいろ教わることがあって、僕も久保選手にMMAの組みを教えているんですけど、打撃に関しては超一流なので、組みはデフェンスをやっていて、すごく覚えるのが早いので、太田選手とやったら分からなくなるんじゃないかなと、僕なりには感じています」と、同じグレコローマンレスリング出身の太田にとっても、久保は強敵になると証言している。