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【K-1】元ライト級王者の林健太が現Krush王者の佐々木大蔵と元同門対決、憎しみなき倒し合いへ

2021/08/09 21:08
 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第2弾決定対戦カードが発表された。  第3代K-1ライト級王者・林健太(FLYSKY GYM)とKrushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)がスーパーファイトのK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで対戦する。  林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後は順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。5月大会よりスーパー・ライト級に階級を上げ、ヴィトー・トファネリに2度のダウンを奪われながらも3度倒し返して逆転KO勝ちを飾った。戦績は19勝(14KO)7敗2分。  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2020年2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。今年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。戦績は29勝(6KO)17敗1分。  この元同門対決に佐々木は「まさかまさか、対戦相手が健太ということで…健太と言っていいのかな。タイムリーな話なんですけれど、オリンピックの女子のスケートボードをテレビで見ていて、みんな敵同士なのに称えあっている姿にすごく惹かれて。僕は健太に対して憎しみもないですし、僕は(オリンピックに)刺激を受けたので、そういった姿をみなさんに届けられたらと思っています」と、あくまでもスポーツとして戦うとの意気込み。  林も「「ライト級からスーパー・ライトに階級を上げた時に、8年前からよくしてくれるヒデさん(山崎秀晃)も大蔵くんたちがいる階級に行くことで、当たるやろなというのはありました。覚悟をもって階級を上げてきたので、大蔵くんのことは大好きですけど、僕はもともと憎しみで戦うタイプではないし、家族のためや応援してくれる方がもう一度僕がチャンピオンになった僕を見たいと思ってくれているので、大蔵くんは(元)同門で好きですけど、全力で戦える準備をしています」と、同じく憎しみはなく戦うとした。  互いの印象を聞かれると佐々木は「前回5月30日、健太はK-1の方で僕はKrushの方で試合をしたんですけど、その試合に向けてもスパーリングしていました。健太の実力はすごく評価している、というと上から目線になってしまいますけど、強い選手だと思います。その中で健太がどういう選手かと聞かれたら、気持ちで戦う選手、熱のこもったパンチを振ってくる選手だと思いますね」、林は「5月30日のヴィトー・トファネリ選手と戦う前もずっと練習していましたけど、18歳のころから練習していて、ずっと完璧なくらい強いなと思っていました。けれど前回のスパーリングの時にだいぶ距離を詰めて、背中が見えてきたかなと思いました。大蔵くんはパワー・スピード・テクニックとも申し分ない選手で、僕が戦うとしたら気持ちで上回っていくしかないので、完璧な大蔵くんを気持ちで崩せるように、それまでパワースピードテクニックを大蔵くんのレベルまでもっていきたいと思います」と、それぞれ答えた。 「背中が見えてきた」と言われた佐々木だが、「あんまり遠くにいたとも上にいたとも思ってない。そういう見方をしていなくて、健太は健太の良さがあって。人間ですから完璧な選手はいませんし僕もそうなので、健太の強みは知ってるし隙がある部分も知っているし、反対に僕の隙も健太は知ってるし、僕の得意な部分も知っているし。お互いいろんなことを知った上での試合になるので、普通といったらアレですけど、通常では見せられないK-1のリングを見せられるんじゃないかと思います」と、特に気にしてはいなさそう。  林が「もちろんベルトを巻きたいし、ベルトを巻く姿を待ってくれている人がたくさんいるので、日本人No.2と言われている大蔵くん、今K-1グループでヒデさんに次いでいる大蔵くんに勝てる人はいないと思うので、ここで勝ってヒデさんに近づきたいと思います」と、K-1スーパー・ライト級王者の山崎に近付きたいとする林。佐々木も「この会見からもすごく感じる部分もあるし、いま健太がヒデさんに挑戦するという言葉を受けましたけど、ちょっと待ったと。自分がしっかり壁になる、そしてK-1のベルトに王手をかけたいと思います」と、タイトルを意識しているという。  佐々木は山崎と同門だが、「それはこの戦いが終わってからでないとわからないことです。次の試合もヒデさんにセコンドはお願いして、一緒に試合に臨んでもらうことになっているので、常にヒデさんの背中は追っかけていますね。僕は」と、この試合に勝てば同門対決もあり得るのではないかとした。  一方、王者となってから安定感を増してきた佐々木についてどう思うかと聞かれた林は「安定感って、いい部分では判定であまり負ける感じがしない鉄壁な感じがするんですけど、悪い言い方だと行ききらへんからKOが少ない。ただ大蔵くんとやると攻撃が当たらへんというのがあるので(苦笑)。これが安定感といわれているものなんだろうと思うので、僕はKOできるように取り組みたいです」と、その安定感を崩したいとし、「今日ほんまは大事な日で、奥さんの誕生日なんですよ。今日は入りの時間から会見が終わってから帰るまで一日、誕生日当日が潰れてしまったので、大蔵くん関係ないですけど、奥さんのうっ憤も大蔵くんにぶつけたいと思います」と答えて場内を笑いに包んだ。
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