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【K-1】体重超過&反則負けの悪夢から卜部弘嵩が復帰、アウトサイダー王者をKOした芦澤竜誠と約3年ぶり再戦

2021/08/04 21:08
【K-1】体重超過&反則負けの悪夢から卜部弘嵩が復帰、アウトサイダー王者をKOした芦澤竜誠と約3年ぶり再戦

約3年ぶりの再戦となる卜部(左)と芦澤だが、前回の対戦は全く参考にならないという

 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第2弾決定対戦カード発表会見が、8月4日(水)都内にて行われた。

 スーパーファイトの-61kg契約3分3R延長1Rで、卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と芦澤竜誠(Dragon Fish)が対戦する。


 卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。2019年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。11月の「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝進出もジャオスアヤイに敗退。約1年ぶりの試合となった2020年12月の才賀紀左衛門戦では、計量を1.9kgオーバーしたうえに試合ではヒザ蹴りがローブローとなってしまい、才賀が試合続行不可能となって反則負け。今回はそれ以来の試合となる。37勝(18KO)18敗3分。


 芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。12月のK-1両国大会で島野浩太朗にTKO勝ちして復活したが、今年3月の村越優汰戦では判定負け。7月にはK-1DXの非公式試合で元THE OUTSIDER 60-65初代王者・幕大輔を1RでKOして話題を呼んだ。戦績は22勝(14KO)12敗1分。

 両者は2018年11月のK-1で対戦し、この時は芦澤が左ハイキックでスリップ気味のダウンを奪うも、卜部が右ストレートで2度のダウンを奪い返して3R2分28秒、KO勝ちしている。


 芦澤は「ピース!」とYouTubeチャンネルでの決めセリフを言うと「前、卜部選手が金的蹴ったり計量オーバーしちゃって落ちこんでいたので、俺はYouTubeで『卜部弘嵩選手を救いたい』と言ったんですが、考えた結果、俺が戦うことが一番救うことになるので戦います。リスペクトを持って全力でぶっ倒します。というか、怪我させます。今だったらラッシュ喰らわすだけで、作戦どうこうじゃなくて1回ラッシュを食らわせたら終わると思っています」と言い放つ。

 卜部は「またK-1のリングに戻ってこれて関係者の皆さん、家族、仲間に感謝しています。芦澤選手にも試合を受けてもらって感謝しています」と挨拶。

 今回のオファーを受けた時の感想を聞かれると、芦澤は「別にいいじゃんって感じです。前に負けているので。初めてKO負けしたんですよ。そこから俺は打たれ弱くなったのかなと思っているんです。今は頭も治ったので全部お返ししてやりますよ」とニヤリ。「もう倒れないし、当たらないって感じですかね。2~3年前はクソガキで、その時の自分に言いたいのはよく頑張ったよ、それでって思っている。それくらい変わっているので。結果見てください」と初対決の時とは別人になっていると話した。


 卜部は「凄く楽しみだなって気持ちです」と答え、「常に僕は戦う理由を探していました。それはこの前の試合が終わってからじゃなくて、ここ数年。戦う意味をずっと考えていました。これ以上やる必要あるのかなって。自分自身のために戦う力はもうない思うんですよね。自分のためだけには頑張れないかもしれないけれど、今こうやって守らなければならないものがありますし、応援してくれる仲間がいますし、そういう人たちのためにもう一回頑張ろうかなと思っています」と自分のテーマを語った。

 それに対して芦澤は「激闘で。弘嵩選手は激闘派ファイターじゃないですか。ヤバい試合を見せられると思います。だから卜部選手、ちゃんと練習してきてください。きっちり練習してきてください。キレキレで戦いたいので練習してください」と、卜部の方を睨みながら言う。

 今回は前回計量オーバーしたフェザー級ではなく、一階級上のスーパー・フェザー級での試合。今後はスーパー・フェザー級でやっていくのかと聞かれた卜部は「今後というか、この試合の次のことは考えてないです。この試合に集中して全力を出します」と先のことは考えていないとした。


 芦澤の試合は「ずっと見ていました」と言い、「間違いなく僕と戦った時よりは強くなっていると思う。だから前の試合のことはリセットして、今回が1戦目だと思って僕も臨みたいと思います」と、前回の試合は関係ないとする。

 復帰して以降はにこやかな態度で会見に出席していた芦澤だが、この日は殺気のある雰囲気と目つき、そして発言。その理由はと聞かれると「単純に、前の試合よりも身体の調子もパンチ力もスピードも調子がいいんですよ。そりゃあもう自信満々なので。早くやりたいです。早く戦いたい。だから俺はハングリーなんですよ。(卜部が)誰からのために戦う、自分のためには戦えないと言ったけれど、俺は誰のためでもない。俺は俺が好きだから戦っているし、俺がやりたいからやっているだけ。だから、こう思っている人間とそう思っている人間の試合がどうなるか楽しみにしていてください」と鋭い目つきで答える。


 予告したラッシュについては「ラッシュをいつ出すかじゃないですか。俺が出したタイミングで終わると思う」と、ラッシュをかけた時が試合が終わる時だとした。

 また、新しい所属名とした「Dragon Fish」に関しては、「最高でしょ? ドラゴンは俺でしょ、フィッシュはそもそも波に乗る、とかいい意味がいっぱいある。あとは小澤(海斗)君が俺にナマズ君ってあだ名を付けてくれて浸透しているし、じゃあ、ドラゴンフィッシュがインパクトあるからそれでいこうかなと思って」と説明。

 復帰にあたって移籍したPURGE TOKYOについては「PURGE TOKYOはもう辞めたってSNSで言っていて今は1回も行ってないんですけれど、9月からはPURGE TOKYOで練習する。でもチーム名はこのままで。PURGE TOKYOには戻らない。でもPURGE TOKYOで練習する。自由でしょ。フリー!」と練習拠点にするとした。

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