(C)ONE Championship
2021年7月30日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて「ONE:BATTLEGROUND」が開催された。
ONE: BATTLEGROUND 速報
▼ONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチ
×サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者/56.30kg, 1.0107
[判定0-2]
〇プラジャンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)挑戦者/56.70kg, 1.0248
※プラジャンチャイが新王者に
サムエーはルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級とスーパーフライ級の2階級、プロムエタイ協会ではスーパーバンタム級・スーパーフライ級・フェザー級の3階級を制覇。2011年にはルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤーとスポーツライターズ・フレンズ・ファイター・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞しているムエタイレジェンド。
ONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。ダレン・ローランドにKO勝ちすると、12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功している。戦績は370勝47敗9分。
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プラジャンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者、元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者。ボクシングでもWBAサウスアジア・バンタム級&フェザー級王座に就いている。
スピードがあり、ハイレベルなテクニシャンタイプのムエタイトップファイターの一人で、パンパヤック、ルンキット、プーンコン、ピチットチャイといった一流強豪ファイターたちと拳を交えている。今年3月には7チャンネルのTVマッチでロンナチャイから勝利を収めた。ONEには今回が初参戦で、いきなりのタイトル挑戦となる。
1R、オープンフィンガーグローブのムエタイ戦。身長で5cm高いサムエーはサウスポー構え。プラジャンチャイはオーソドックス構え。先にジャブで圧力をかけるプラジャンチャイ。さらに右ミドル。左ミドルを返すサムエー。プラジャンチャイは積極的に前に詰める。
左ボディストレートを返すサムエー。プラジャンチャイは右ミドル・前蹴りもさばくサムエー。左奥足ローを当てるとさらに左ミドル。しかし、その蹴り足を掴んで右ストレートでプラジャンチャイがダウンを奪う!
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2R、先に左ミドルを当てるサムエー。右インローを返すプラジャンチャイ。左ボディストレートを返すサムエー。左ミドルのダブル、左テンカオを入れる。右ミドルを脇腹に当てるプラジャンチャイ。さらにワンツー! 攻撃の戻しが速く打ち終わりを狙えないサムエー。左ミドルを当てるが、スピードで勝るプラジャンチャイはワンツースリーと連打する。
3R、流れを戻したいサムエーは左ミドルから。しかし前に詰めるプラジャンチャイ。サムエーの左の攻撃に左回りで避けて、右ミドルを返す。さらに右ボディストレート。左ジャブを返すサムエー。ワンツーのパンチで攻めるプラジャンチャイ。右でサムエーのアゴを上げさせる。
サムエーは左ミドルを当てるが、その打ち終わりにプラジャンチャイは右、さらにアッパーがガードの間を抜ける。サムエーの左ハイをかわして右ミドルを突くプラジャンチャイ。サムエーも右ジャブから左ミドル。サムエーの左ミドルをダッキングして2度かわしてせる。
4R、先に右ミドルを打つプラジャンチャイ。左ミドルを返すサムエーにカウンターの右も。プラジャンチャイの蹴り足を取ってこかすサムエーは、左の攻撃でペースを掴みにいく。左ジャブから右ストレートで跳びこむプラジャンチャイに、左ストレートを当てるサムエー!
追うサムエーにガードを固めるプラジャンチャイ。サムエーの金的へのヒザ蹴りでインターバルを取る。ワンツーから右ミドルに繋ぐプラジャンチャイ。サムエーは左ミドルを当てるが、その蹴り足を掴んで右を当てるプラジャンチャイ。しかしサムエーはプラジャンチャイの右をかわして左ミドルを当てる。ここはサムエーが取ったラウンドか。
5R、左ミドルをガード上に当てるサムエー。プラジャンチャイは逃げ切りに入らず左右からヒジで前へ。そこを脇を差して回すサムエー。プラジャンチャイはワンツーの右をサムエーの引いたアゴに当てる。サムエーも左ミドル。さらに組み付いたプラジャンチャイに左ヒジ!
声を出しながら前に詰めるプラジャンチャイだが、深追いはせず。組んでの崩しはサムエー。左ミドルを当てるが、それを掴んで右を返す、ONEの裁定を意識したプラジャンチャイ。プラジャンチャイの蹴り足を掴んで左を打ち込むサムエーだが、連打は出来ず。
判定は2-0でプラジャンチャイが勝利し、ベルトを肩にかけた。戴冠に涙を流すプラジャンチャイは「とても幸せだ。この試合のゲームプランを作ってくれたチーム、コーチに感謝したい」と語った。
Prajanchai 🇹🇭 is the NEW ONE Strawweight Muay Thai World Champion, edging Sam-A by majority decision! 🏆 #ONEBattleground #WeAreONE #ONEChampionship pic.twitter.com/YJRQ49eISl
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