シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】イモト・ボルケーノがバックドロップ、チョークを駆使してモハン・ドラゴン狩りに成功

2021/07/26 19:07
SHOOTBOXING 2021 YOUNG CAESER CUP CENTRAL #27 “DEAD or ALIVE”TKO COVID 192021年7月25日(日)愛知・ホテルプラザ勝川▼第9試合(メインイベント)SB日本スーパーライト級ランキング戦 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーウェルター級4位)判定3-0 ※30-27、30-27、30-26×モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾/Bigbangウェルター級王者、元MA日本スーパーライト級王者) 5月23日から延期となっていた愛知県大会のメインイベントは、モハン・ドラゴンとイモト・ボルケーノの日本スーパーライト級ランキング戦が組まれた。モハンは、今年4月の海人戦、6月の村田聖明戦ともに豪腕を武器に激闘を繰り広げたばかり。日本スーパーライト級タイトル挑戦を狙うためにも、勝利をあげたいことだろう。強豪を迎え撃つ形となったイモトは、今年2月のシリーズ開幕戦で6連勝と勢いのある一階級上の上位ランカーの村田義光からダウンを奪い、判定勝利を収めている。さらに勢いに乗るためにも、ドラゴン狩りを達成したいところだ。 1R、イモトはローキック、左ストレート。モハンはガードを固めて、ロー、右のロングフック。イモトはバックドロップで豪快にモハンを投げ捨て、2ポイントを獲得。ローを連発するモハンは、左フックでKOを狙った。  2R、モハンが前へ出てフック。イモトは前蹴り、右フックを合わせる。バックを奪ったイモトは、投げ捨てるがポイントにならず。右フックを当てて、転倒するモハン。それでもモハンは、前へ出て強烈なパンチを繰り出す。風を切る音が聞こえてきそうなモハンのフックをイモトはかわして、手を挙げる。  3R、モハンはロー、右フックで攻撃。勢いがあったのか、イモトは転倒。モハンはダウンをアピールするが、認められず。組みついてフロントチョークに入るイモトだが、これは不発。だが、すぐに首投げでシュートポイントを奪った。モハンは、最後までフックを振り回す。イモトがチョークの体勢に入ったところで、試合終了。判定3-0で、イモトが勝利。勝利が決まった瞬間に涙を流した。  マイクを握ったイモトは、「モハン選手は中学校の頃からトップファイターだった鈴木博昭選手をKOして怖い選手だったんですけど、足を使って勝つことができました。アマチュア時代を含めてタイトルを獲ったことがないので、ぜひシュートボクシングのベルトを巻かせてください」とアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 SB日本スーパーバンタム級ランキング戦 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/同級2位、元DEEP☆KICK-55kg級王者)判定3-0 ※30-28、30-28、30-28×二田水敏幸(NEXSPORTS/同級3位)   SB日本スーパーバンタム級2位・内藤凌太と同級3位・二田水敏幸のトップランカー対決が実現した。内藤は、豊橋最強三兄弟の長男。今年3月にはRIZIN.27で弘樹を破っている。対する二田水は45歳のベテランで、MAX FCのタイトルマッチを韓国で行ったが大ケガを負い、今回が復帰戦となる。両者は5年前に対戦し、この時は内藤が勝利を収めている。二田水が、リベンジ戦と復帰戦を勝利で飾れるか。 1R、二田水はワンツーからミドル。内藤はロー、ハイと蹴り分ける。さらに右ロングフックで追い込む。二田水のローキックに、フックを合わせる内藤。ローの蹴り合い。二田水の飛び込んでのボディブローが決まり、ほぼ互角の展開となる。  2R、ジャブからワンツーを放つ二田水。内藤は、右フックを当てていく。下から上に攻める内藤が、積極的に攻撃する。二田水もパンチを返すが、クリーンヒットしない。ロングフックからショートでつなげる内藤の攻勢が目立つ。  3R、内藤がヒザ蹴り。二田水は左右のボディフック。左、右とパンチで攻める内藤は、首投げにつなげるがポイントにはならなかった。左右のボディフックで打開したい二田水だが、なかなか内藤をくずせない。最後まで勝負はもつれて、判定へ。3-0のフルマークで、内藤が勝者となった。 [nextpage] ▼第7試合 -53kg契約 SBエキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級2位、MAXFCフライ級王者、他2冠)判定3-0 ※29-28、29-28、29-28×KING剛(ROYAL KINGS/MA日本バンタム級王者)  佐藤は、今年3月にレジェンドの藤原あらしを撃破、2週間後のRIZIN名古屋大会では國本真義とフルラウンドの末ドローの試合を繰り広げた。 1R、踏み込んでローを放つKING。佐藤はフットワークを使いながら出入り、飛び蹴りと軽快な動き。捕まえるとそのまま投げて、シュートポイントを獲得。KINGが右ボディで反撃。佐藤がフロントチョークに入り、キャッチポイント。KINGが詰めてフックを狙う。さらにコーナーへ詰めて、パンチをまとめたところでラウンド終了。  2R、サイドキックで牽制する佐藤は、組んで投げの体勢へ。これを耐えたKINGは、強烈な左フック。足を使って動く佐藤は、フロントチョークへ。これを逃げたKINGは、ロープに追い込んでフック連打。ボディ、顔面にKINGの強打が飛ぶ。佐藤が防戦一方になる場面も。  3R、前へ出るKING。佐藤は組んでヒザ蹴り。KINGはコーナーへ追い込んで、フックを連打。前蹴りで距離を作りたい佐藤。KINGのフックを被弾するも、ヒザ蹴りを返す。打ち合う両者。最後は気持ちの闘いとなり、終了のゴング。シュートとキャッチポイントを獲得した佐藤が、判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第6試合 -70kg契約 MAX FC公式戦 3分3R〇璃久(志真会館/SB日本スーパーウェルター級4位)判定3-0 ※30-27、30-27、30-27×小原俊之(キング・ムエ/J-NETWORKミドル級3位)  SBと友好関係にある韓国のメジャー打撃格闘技大会『MAX FC』がコロナ禍の影響で韓国で興行が開催されない状況を受け、今大会はMAX FCとのダブル興行として行われる。MAX FCルールは、ヒジ打ちなしのキックルールで、組んでからの2アタックが認められている。今回5戦目となる新鋭・璃久は、格上のJ-NETWORKミドル級3位・小原と対戦した。 1R、璃久は前蹴り、インローで崩しにいく。ハイキックで攻撃して、揺さぶりをかける。小原はサウスポーからの左、右とパンチを飛ばす。璃久は、前足を潰しにかかる。ハイキック、インロー、右ボディと攻撃を散らす璃久。小原は守勢に回りつつ、カウンターに徹した。  2R、インローで攻める璃久。右ボディストレートがアクセントになって、リズムをつくる。さらに飛び込んでフックと多彩に攻撃。蹴られた内股が真っ赤になる小原は、左ストレート、ミドルを返す。ボディストレートが入り勢いに乗る璃久が、優位に試合を進めた。  3R、璃久はハイキック、ボディで攻める。フックからミドルで攻撃する璃久。小原はフックのカウンター、ワンツーで攻めるが、璃久の勢いは止められない。最後まで攻め続けた璃久が、判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第5試合 MAXFC公式戦 -57.5kg契約 2分3R〇松井大樹(MEIBUKAI KICKBOXING) 判定3-0 ※28-28、28-28、28-28(引き分けのため、マスト判定で松井)×土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見) 1R、土井は前蹴りで突き放す。松井はローからフック、アッパーにつなげる。パンチのコンビネーションで攻める松井。土井が、リーチを生かした右ストレートでダウンを奪う。ダメージが少なかったのか、松井は立ち上がるとキレのあるパンチで反撃。土井は冷静にガードすると、前蹴りを飛ばした。  2R、ローからパンチのコンビネーションで攻める松井。土井は守勢に回りつつ、カウンターを狙う。松井は前へ出て、ワンツー、ローと矢継ぎ早に攻撃。ロー、右フック、左アッパーと攻め続ける松井。土井が守勢となる。  3R、松井がローからパンチへつなげる。土井は蹴りからパンチで反撃するも、松井の勢いを止められない。松井はフックで追い込んだところで、試合終了。判定は引き分けだったが、マスト判定が適用されて松井が勝者となった。 [nextpage] ▼第4試合 MAXFC公式戦 -65kg契約 2分3R〇嶋岡大地(TEAM COMERADE)判定3-0 ※29-28、30-27、30-27×金子徹哉(BELLWOOD FIGHT TEAM)  1R、サウスポーの嶋岡に対して金子がインロー。嶋岡はミドル。圧力をかける金子が、左右のフック。嶋岡はミドルで突き放し、左ストレートを当てる。金子は、ローで前足を潰しにかかった。  2R、嶋岡はミドル、金子はロングフックと前足潰し。嶋岡はジャブから左ストレートを伸ばす。インファイトから左フックを狙う金子。距離の闘いとなる。嶋岡はミドルからフック、飛びヒザ蹴り。金子はショートフックでKOを狙う。  3R、金子は前足潰し。嶋岡はミドルで入らせない。金子はロングフック。ミドルとフックの攻め合いとなり、試合終了。判定3-0で嶋岡が勝者となった。 [nextpage] ▼第3試合 MAXFC公式戦 -70kg契約 2分3R  〇井藤勇斗(NEXSPORTS)KO 2R 1分28秒 ※右ストレート×磯村真言(グラップリングシュートボクサーズ)  1R、ローの打ち合い。磯村は右フックでガンガン攻める。井藤は、的確なローを返す。磯村は、前へ出て左右のフック。ガードを固める井藤が、カウンターの右フック。これで磯村がダウンを喫してしまう。磯村が立ち上がってパンチを打ちにいったところで、ラウンド終了のゴング。  2R、ローからパンチにつなげる磯村。井藤はストレート系のパンチを合わせる。これが入り、磯村がダウン。さらに左フックで磯村がダウン。最後は右ストレートが決まり、井藤がKO勝ちを奪い、大会MVPも受賞した。 [nextpage] ▼第2試合 -63.5kg契約 SBスターティングクラスルール 2分3R延長2R〇長谷川祐也(TEAM FOREST)判定3-0 ※29-22、29-23、29-23×和泉“マチェッター”遼(CRISSCROSS)  1R、和泉は強烈な前蹴り、ローキックで組み立てる。長谷川は組み付いて首投げ。シュートポイントを獲得。さらに首投げ、一本背負いで連続のシュートポイント。前へ出た和泉から、パンチでダウンを奪う。立ち上がったところでラウンド終了。  2R、パンチ連打で攻める長谷川。和泉は組み付いてヒザ蹴り、スタンディングチョークでキャッチポイントを獲得。これは逃げた長谷川だが、和泉がヒザ蹴り連打。互角の展開となる。  3R、長谷川はパンチ連打から腰投げでシュートポイント、さらにシュートポイントを2回重ね、追い込んだ。和泉はヒザ蹴り、長谷川は投げを狙う展開で試合終了。長谷川が判定勝利を収めた。 [nextpage] ▼第1試合 アマオープニングファイト MAXFC コンテンダーズルール -75kg契約 2分3R延長2R〇五十嵐大樹(NJK)KO 1R 1分27秒×木村 篤(グラップリングシュートボクサーズ)  1R、ローの打ち合いから木村が右フック。五十嵐はローを的確に当てる。飛び込んだ木村に対して、五十嵐の左フックがアゴに直撃。後頭部をマットに打った五十嵐が、そのままKO負けのゴングを聞いた。
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