ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN2021年7月17日(土)福岡国際センター
▼メインイベント(第12試合)K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R×ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)延長R 判定1-2 ※10-9、9-10、9-10〇朝久泰央(朝久道場/挑戦者)※朝久が第5代王座に就く。ゴンナパーは初防衛に失敗。本戦の判定は29-29、28-29、29-29。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。2020年1月に横山巧、6月には篠原悠人の挑戦を退け3度の防衛に成功した。そして12月のK-1で林健太を破り、第4代K-1 WORLD GPライト級王座に就いている。3月大会では南雲大輝に2RでKO勝ち。戦績は109勝(23KO)29敗3分。
朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には当時のK-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向。9月には弘輝をハイキックで粉砕、12月には蓮實光もヒザ蹴りでKOした。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで現在6連勝中。戦績は17勝(4KO)7敗。
1R開始と同時に左ローで前へ出る朝久。顔面前蹴り、右ストレートで追撃する。ゴンナパーは右フック、左ローで応戦。朝久は構えを左右に頻繁にスイッチし、左右ロー、顔面前蹴りを繰り出す。朝久が右ボディストレートを繰り出すとゴンナパーも右フックを返す。ゴンナパーはアツくなってきたか、フックを思い切り振る。朝久はそこへ右フックを打ち、拳を上げてアピール。スピードと手数で朝久がペースを握った。
2Rもいきなり前蹴りでゴンナパーを突き放す朝久。ゴンナパーは前へ出て思い切り左フックを打つ。動き回る朝久は前蹴りを多用し、右フックも放つ。ゴンナパーは強烈な左ローを蹴ると、朝久は右足を上げ始める。ゴンナパーは左ミドルを蹴り、左ストレートを出しながら左ローを狙い撃ち。朝久も右フックで反撃する。朝久はゴンナパーのフックをかわして左右フックを上手く当てていくが、パワーはない。
3R、朝久はワンツーと左ロー、ゴンナパーはワンツーと左ロー。動き回り、右ヒザを突き刺すとゴンナパーが後退。朝久は前へ出て左右フック、前蹴り。ゴンナパーは左ミドルで応戦する。再び朝久の右ヒザが正面から突き刺さる。ゴンナパーの左ストレートをもらいながらも前蹴りとパンチでボディを攻める朝久。残り10秒で前へ出て連打する朝久。場内から歓声が沸き起こる。
本戦の判定はジャッジ1名が朝久を支持したがドロー。延長戦へ突入する。
ゴンナパーは左ミドル、朝久はボディブロー。落ち着きを取り戻したゴンナパーはジャブやミドルを的確に当てていく。朝久は前に出て左ボディを打つが、手数がかなり減っている。ゴンナパーは朝久が前へ出てくるところに左ストレート、前蹴り。朝久の顔面前蹴りがヒット。さらに左フック。ゴンナパーの左ミドル、前蹴りをもらっても朝久はひたすら前へ出る。そしてゴンナパーにロープを背負わせると左右のフック。
試合終了すると場内は大歓声。両陣営のセコンドが2人を肩車して勝利をアピールする。判定は1人目がゴンナパー、2人目が朝久、そして3人目も朝久。地元・福岡で23歳の朝久が新王者に輝いた。
ベルトを巻いた朝久は「K-1のライト級ベルト獲れてとても嬉しく思います。日本中に同じ階級の王者がいますが、はっきり言って相手にならないので、上の階級のチャンピオン全員とやります。遠回りばかりしてきたと言ってましたが、遠回りしたおかげでたくさんの戦友やファンと出会えて嬉しく思っています。それに泰央という名前をくれたお父ちゃん、お母ちゃん、タイのゴンナパーを倒してやっと恩返しができたと思います。ファミリーへの恩返しとして、全階級全団体統一するので楽しみにしていてください。みんなえらいすいとうばい」と高らかに宣言した。
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▼セミファイナル(第11試合)スーパーファイト K-1クルーザー級 3分3R延長1R〇K-Jee(K-1ジム福岡チームbigineing/第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者)KO 2R 1分04秒 ※左ローキック×愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
K-Jeeは福岡を拠点としてデビュー当初はスーパー・ウェルター級で試合をしていたが、2016年からヘビー級に転向。クルーザー級が新設されると再度転向して2018年9月のK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でカリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、今年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。戦績は20勝(17KO)11敗。
愛鷹は中学・高校時代は柔道を学び、高校卒業後は静岡県警に就職して機動隊員になった。しかしプロ格闘家になる夢を諦められずに除隊、キックボクシングを始めて2016年12月にBigbangヘビー級王座を獲得。2017年8月にKrushに初参戦すると同年11月からはK-1にも参戦。2019年8月にK-1初代クルーザー級王者シナ・カリミアンとノンタイルマッチで対戦すると、カリミアンを右フックでマットに沈める“ジャイアントキリング”を起こして一気に注目を集めた。2020年3月にタイトルマッチでの再戦が実現したが、判定で敗れタイトル奪取ならず。その後、6月に両眼網膜剥離で手術。今年3月に復帰戦を行うもANIMAL☆KOJIに判定で敗れた。戦績は22勝(10KO)8敗。
両者は過去2度対戦して1勝1敗。今回が決着戦となる。
1R、右ローを同時に出したところでK-Jeeのローがローブローとなって中断。再開後、左右フックを放って前へ出る愛鷹。足を止めての打ち合いになったところで愛鷹の左フックからの右フックがクリーンヒット。K-Jeeはダウンを喫する。
一気に仕留めていく愛鷹がフルスイングのフック連打、右フックでK-Jeeは2度目のダウンを喫する。試合を終わらせようと思い切りフックを振り回す愛鷹。K-Jeeはこれにガードを固めて耐える。前蹴りを出すK-Jeeだが、愛鷹は右アッパーを突き上げ、さらに左右フック。それでもK-Jeeはバックハンドブロー。愛鷹の右フックにもバックブローを返す。両者ノーガードで振り回し、ラウンド終了間際、左フックでK-Jeeがダウンを奪い返す。
2R、K-Jeeは右ロー、前蹴り、左ロー。愛鷹は前へ出て打ち合いを挑んでいくが、K-Jeeは左右ローを狙い撃ち。さらにローを蹴ってからの右ストレートで2度目のダウンを奪う。K-Jeeは右ローの連打、さらに左右のストレートと合わせて波状攻撃。愛鷹にロープを背負わせて左ローでダウンを奪うと、レフェリーがここでストップ。絶体絶命のピンチから大逆転KO勝ちを飾った。
K-Jeeはマイクを持つと「これ、今年一番の試合獲れたでしょう。よかったよね。ちょっとひやひやさせましたけれど。今年2年目、福岡大会が出来て福岡でK-1を引っ張っていると思っている僕からすれば嬉しいです。九州の選手たちがもっとK-1に触れやすいように、Krush、KHAOS、K-1アマチュアを九州で開催してください。やらなかったら俺が勝手に興行開いちゃいます(笑)」と、今年のベストバウトはもらった宣言と九州での大会開催を増やしたいと話した。
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▼第10試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R〇卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GPライト級王者、初代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント準優勝)
卜部は2009年3月にプロデビューし、K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japanトーナメントで準優勝。2015年1月にはトーナメントを制覇してK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級初代王座を獲得。2016年にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝、2018年3月にはK-1 WORLD GPライト級王座を奪取して2階級制覇を達成した。
高度なディフェンステクニックとカウンターテクニックを持ち、国内外の名だたる強豪を次々と撃破。長くトップに君臨していたが、2019年3月に後輩でもある林健太に敗れ、ライト級王座を奪われた。2019年7月に再起戦を行うもジュー・シュアイにまさかの初回55秒KO負け。引退をにおわす発言もしていたが、2020年9月に約1年2カ月ぶりに復帰し、2連勝中。戦績は51勝(13KO)10敗。
大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手で、2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2020年7月のKrushで蓮實光にKO負け、12月のK-1では瓦田脩二に延長戦で判定負けと連敗を喫したが、今年3月の川崎真一朗戦に延長戦で勝利して脱出した。戦績は26勝(3KO)18敗3分。
両者は2009年12月に初対戦(卜部のKO勝ち)して以来、2013年3月(大沢の反則勝ち)、2013年6月(卜部の判定勝ち)と過去3度対戦している。
1R、サウスポーの卜部に大沢は両手を下げて前後にステップを踏む。卜部が前に出ると大沢はボディから顔面へのフック。ガードを下げて卜部を誘う大沢。左右にスイッチして卜部が近付いてくるとパンチを当てに行く。
2R、卜部は左ミドルを多用し始め、これが大沢を捉える。大沢はジャブ、卜部は左ミドルからの左ストレートを何度も繰り出すが、大沢も右ストレートで反撃。さらに左ボディ。前に出て連打を繰り出す卜部だが、大沢のガードは硬い。お互いに奥足をローで蹴ると、卜部は飛びヒザ蹴りを発射。ボディと顔面へ攻撃を散らす卜部が大沢にコーナーやロープを背負わせる。
3R、ボディを攻める大沢に卜部はノーモーションの左ストレート、左ミドル。お互いにボディを攻めるが、卜部の手数が多い。大沢は前へ出る卜部に右フックを叩きつけるが、大沢がフックを放とうとしたところへ卜部が右フックを合わせに行く。
判定は3-0で卜部の勝利。KOを狙い行く姿勢を貫いた卜部が大沢から3勝目を奪った。
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▼第9試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R延長1R〇安保瑠輝也(team ALL-WIN/第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者)KO 1R 0分53秒 ※3ノックダウン×幸輝(インタージム/初代九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者)
安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。今回からウェルター級に階級を上げ、これが再起戦となる。19勝(9KO)5敗。
幸輝は沖縄のTENKAICHIで活躍するキックボクサーで、昨年10月には新日本キックボクシング協会に参戦。リカルド・ブラボにTKO負けを喫している。4月のKrushに初参戦すると、FUMIYAを1R2分7秒、打った幸輝が勢いで前へ倒れるほどの強烈な右ストレートでKO勝ち。この試合のニュースがYahoo!総合ランキングで2位になったほどの衝撃KO劇だった。
1R、安保の右ローからスタート。幸輝は右ストレートで前へ出て、安保がバランスを崩して転倒。幸輝がさらに前へ出ようとすると安保がジャブからの右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。
さらに安保は右フックからの左フックで2度目のダウンを追加すると、最後は二段蹴りを見せての左三日月蹴りをグサリ。3度目のダウンを奪い、1Rわずか53秒での秒殺KO劇を演じて見せた。
マイクを持った安保は「山崎選手の敗戦から復帰戦で、幸輝選手は自分が勝って当然と言われていたのでプレッシャーがあったんですが、1Rで倒せてほっとしています。K-1ウェルター級のベルトは空位ですが、日本人も外国人も華のない選手ばかりなのでウェルター級のベルトは俺が獲ります」と、2階級制覇を宣言した。
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▼エキシビションマッチ 2分2R─大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)勝敗なし─マキ・ドゥワンソンポン(タイ/真樹ジムAICHI)
第11試合のK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで大岩との対戦が決まっていた江川優生(POWER OF DREAM)と、第6試合のK-1ウェルター級3分3R延長1Rでドゥワンソンポンとの対戦が決まっていた中野滉太(POWER OF DREAM)の2選手が欠場。
江川と中野(同じジム所属)は、感染症拡大防止のため、一定の待機期間を設ける必要のある選手(本人または同居人が陽性者、濃厚接触者、濃厚接触者の疑いがある者、発熱等の体調不良である者等)に該当することが判明したため、本大会への出場を見合わせることとなったという。
これを受けて、両選手と対戦するはずだった大岩とドゥワンソンポンがエキシビションマッチ2分2Rを行うことになった。
1R、大岩は体勢を低くして潜り込むようにしてローとボディフック。ドゥワンソンポンは笑顔でジャブ。大岩は足へのパンチも繰り出す。
2R、大岩は1Rよりも強いローを放ち、ドゥワンソンポンも強めの左右ミドル。大岩のボディ連打にドゥワンソンポンは右ミドルを返す。大岩が連打すればドゥワンソンポンは右ミドルを蹴り返す。これを交互に繰り返してエキシビションは終了した。
ドゥワンソンポンは「長い期間練習を続けてきたので試合が出来なかったのは残念でした。また機会があったら大きな声援をお願いします」、大岩は「こういう形で試合が出来な方ので申し訳ない気持ちですが、エキシビションマッチでリングに上がって喋ることができました。延期になったのは絶対に理由があって、もし試合があったら僕は倒れていたのかなって。試合が決まったらもっと強い大岩龍矢になって戻ってきます」と挨拶。
さらに大岩のセコンドに就いていた武尊もマイクを持ち、「1回も試合できていないのでいつか福岡の地で試合をしたいです。それと今年、K-1最強を証明する試合を実現させて絶対に勝つので応援よろしくお願いします」とアピールした。
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▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R〇和島大海(月心会チーム侍)KO 3R 2分24秒 ※左ローキック×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/第4代HEAT キックミドル級王者)
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りでKO勝利の山を築き、2020年3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。9月のK-1ではラーシーシンをローキックでKO撃破、12月は藤岡裕平を左ハイキックで初回KOと連続KOを飾っている。戦績は14勝(12KO)4敗。
アビラルは2016年1月に来日し、4月からキックボクシングを始めてキャリアは5年。2020年1月にHEATミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。3月のK-1では小鉄に初回KO勝ち、4月のHEATでもキック2冠王の吉田英司を初回KOに沈めている。戦績は11勝(10KO)2敗。
1R、右のパンチを出しながら前へ出てくるアビラルにサウスポーの和島はハイキックで対抗。しかし、勢いよく前へ出て右のパンチを連打するアビラルに和島がダウン。どんどん前へ出るアビラルに和島は左ハイキック、左右フックで対抗するが、アビラルの突進は止まらない。しかし、和島は左ローで奥足を狙い撃ち。これが何度もクリーンヒット。アビラルは脚を傾ける。それでも前へ出てくるアビラルが右ストレート、右フック、さらにヒザ蹴り。和島の左ローもどんどん決まる。和島はさらに左ハイキック。
2R、和島は左ローを狙い撃ち。さらに左ハイでゆさぶりをかける。和島がストレート連打から左ローを蹴るがこれはローブローに。再開後も和島は左ローで奥足を蹴る。左ハイキックでグラつかせ、左右のストレートを見舞う。それでもアビラルはタフだ。右を打ち返していく。和島の左ストレートにアビラルのアゴが跳ね上がる。ジャブからの左ローに棒立ちとなるアビラル。
3R、和島の左ローがローブローに。再開後も和島は容赦なく左ローを蹴る。ロープを背負うアビラルへ和島は左ストレート、右ジャブ、左ハイ。そしてついに和島の左ローでアビラルがダウン。ジャブ、左ストレートから左ローを蹴る和島。アビラルは必死にスネでカット。ロープを背にするアビラルへ和島が左ストレート、そして左右フックの連打。アビラルも右を打つが、左ローを蹴られると後退してロープを背にする。そこへ和島が左ロー。しゃがみ込んで倒れたアビラルは大の字となり、和島のKO勝ち。
満面の笑みを浮かべた和島はマイクを持つと「作戦通り、1R目最初にダウンを取られてから盛り返す試合ができてよかったです(笑)。12月4日、大阪大会が発表されたんですが、木村選手のベルトに挑戦したいです」と、大阪大会でのタイトルマッチをアピールした。
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▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・ヘビー級 3分3R・延長1R〇実方宏介(真樹ジムAICHI/第2代Bigbangヘビー級王者)KO 2R 3分00秒 ※左ハイキック×丸山公豊(宮田ジム/初代九州プロキックボクシングヘビー級王者、初代激突同級王者)
実方はBigbangを主戦場とし、2019年12月にBigbangヘビー級王座を獲得。2020年2月には『RIZIN』に出場し、キックルールでMMAファイターでもある酒井リョウに初回KO勝ちしている。2020年11月の『Super Bigbang』では達磨石川を1Rわずか31秒でKO。しかし今年3月のK-1でボクシングから復帰した京太郎に2R25秒、KO負けを喫した。戦績は12勝(9KO)8敗。体重は126.6kg。
丸山は熊本県出身の重量級ファイターで、九州の大会を中心に活躍。プロ戦績は11勝(7KO)無敗で、九州の2団体でヘビー級王座を獲得した。K-1には今回が初参戦。体重は112.4kg。
1R、ガードを高く上げたアップライトスタイルで前へ出る実方。丸山はジャブを突いて左ミドル。実方は右ローを蹴り、前蹴りから左ミドル。ローブローを蹴り合ってしまい2度の中断も。右ローを蹴る実方に思い切りフックを叩きつけていく丸山に実方もジャブと右フック。
2R、軽快なステップで回り込む丸山に実方は左ミドル。実方はジャブを突いて左ミドル、右ロー。お互いにカーフも蹴り合う。ジャブを突いてほぼゴングと同時にスピードのある左ハイキック。これが見事に決まり、丸山は一発で大の字に。実方が鮮やかなKO勝ちを見せた。
実方はマイクを持つと「前回、京太郎選手とやって2RでKOO負けして本当に悔しくて。K-1に継続参戦できると聞いてたくさん練習してきました。一昨日、僕の大事な友だちがなくなったので、そのために絶対勝たないといけなかったので本当にいい勝ち方が出来ました。僕がスーパーヘビー級を引っ張っていきます」と、この試合に懸けていた想いを語った。
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▼第6試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R〇西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第8代Krushスーパー・フェザー級王者、-1甲子園2016 -60kg王者)判定3-0 ※30-26×3×竜樹(WSRフェアテックス三ノ輪)
西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。4戦目でレオナ・ペタスに判定で敗れたが、2019年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。しかし、同年9月の初防衛戦で再びレオナに敗れて王座を失い、2020年9月の再起戦でも横山朋哉に敗れて連敗。ライト級に階級を上げると今年3月のK-1で篠原悠人から判定2-1で勝利をもぎ取った。戦績は7勝(2KO)3敗。
竜樹は2018年11月にK-1 JAPAN GROUP初参戦で2連勝するも、2020年11月のK-1福岡大会で水町浩に延長戦で判定負け。WSRフェアテックス九州からWSRフェアテックス三ノ輪に所属を変えての今年3月のKrushでは、SEIYAを判定2-0で降した。戦績は4勝(1KO)4敗3分。
1R、カーフを蹴り合う両者。竜樹が左ミドルを蹴ると必ず右ローを返す西京。竜樹はガードを高く上げていたが、西京は右ストレートでボディを狙っていく。さらにジャブを打っておいてのガード外側からの右フック。手数の少なかった竜樹に西京のパンチが目立った。
2R、西京は右ボディストレート、右フック。竜樹は右ミドルを蹴っていく。西京はボディを叩き、ガードの隙間からパンチをねじ込んでいく。このラウンドも竜樹の手数が少なかった。
3Rもしっかりと竜樹の左ミドルに右ローを返していく西京。さらに自らも左ミドルを蹴る。前に出る竜樹だが、カウンターを奪うのは西京。そしてラウンド終了間際、ガードを固めて距離を詰めた竜樹に西京が右フックでダウンを奪い、判定3-0で勝利を収めた。
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▼第5試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇山本直樹(優弥道場)判定3-0 ※30-26×3×SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博からも勝利したが、12月のK-1両国大会では村越優汰にダウンを奪われて判定負け、今年3月のKrushでは大岩龍矢に3RでKO負けを喫している。戦績は11勝(3KO)9敗1分。
成合の戦績は4勝(3KO) 4敗。2019年12月に元Krush王者・島野浩太朗に敗れはしたものの、場内熱狂の打ち合いを展開して名を挙げた。2020年11月のK-1福岡大会ではベテランの山本真弘から勝利を奪い、今年3月のKrushでは西元也史に2RでKO負け。つまり今年3月のKrushにてKOで敗れた者同士のサバイバルマッチとなる。
1R、ローの蹴り合いから成合の右ローに山本がワンツー。成合も打ちに行って打ち合いとなる。山本の右フックがヒット、積極的にパンチを打ちに行く。右を2発、さらに左フック。成合も左右フックを返す。山本のジャブに左フックを合わせる成合。今度は成合がパンチで前へ出る。成合の左ローに山本が右のカウンター。成合がフラつき、山本が連打で攻めるが成合も打ち返してピンチをしのいだ。
スペシャルラウンドガールのゆきぽよが笑顔を振りまき、2R開始。成合が左右フックで前へ出るが、山本の左フックが命中。さらに左ボディ。山本はジャブを当てに行き、右フックを狙う。成合のジャブに山本が左アッパーを突き上げ、成合は下がる。山本はさらに左フックもヒットさせて成合のダメージは明らかだが、打ち合いに行って成合が左ボディと右フックを叩きつけた。
3R、成合が連打で前へ出ていき右フックをヒットさせる。コーナーやロープを背にする山本へ成合はラッシュ。山本も打ち返すが勢いに押される。山本も右カウンターで反撃するが左フックを連続してもらう。足を止めての打ち合いで山本が右フック、左フックをヒットさせ、ふらついたところで両者がバックハンドブロー。山本の拳は脇腹に当たり、成合はバランスを崩してしりもちをつく。これがダウンとなった。打たれながらも前へ出る成合は左右フック、山本は右のカウンターをヒット。両者ガムシャラにパンチを繰り出したところで試合終了。
大差の判定で山本が勝利し、スペシャルラウンドガールのゆきぽよと記念撮影に収まった。
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▼第4試合 スーパーファイト K-1女子ミニマム級 3分3R延長1R〇高梨Knuckle美穂(Y'D GYM/第2代Krush女子アトム級王者)判定3-0 ※29-28、30-29、30-28×MARI(ナックルズジム/元NJKFミネルヴァ・ピン級王者)
高梨は2018年9月に『KHAOS』でプロデビューし、強打を武器に4戦全勝(2KO)。2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ)を延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、一階級上の女子ミニマム級に転向すると2020年6月の真美戦でダウンを奪って勝利。9月のK-1ではMIOを判定で降し、K-1の洗礼を浴びせた。戦績は7勝(2KO)無敗。
MARIは15歳でキックボクシングを始め、高校生でプロデビュー。2018年4月に百花を破り、NJKFミネルヴァ初代ピン級王座を獲得。シュートボクシングではMIO、MISAKI、女神といったトップクラスと拳を交えてきた。2020年11月にはぱんちゃん璃奈に判定で敗れている。戦績は11勝(1KO)24敗3分。
両者は今年3月のK-1で対戦し、高梨が延長戦の末に判定2-1(10-9×2、9-10)で辛勝したが、内容については物議をかもした。高梨は試合後、「勝ったから言うんですけれど、1月の終わりに眼窩底骨折をしちゃって、2月の初めに手術をしたんですよ。(その影響は?)自分ではあんまりないと思ってたんですけれど、もしかしたらあったのかなと思います」と明かしているが、決着をつけるためのダイレクトリマッチとなった。
1R開始と同時に高梨がジャブの連打から右を叩き込む。同じように入ってきたところへMARIも右ストレート。高梨はワンツーを当て、すぐにバックステップでMARIの返しをかわす。高梨の3連打がクリーンヒット、MARIも右を返すが、高梨の強いパンチが目立つ。しかし、MARIも負けじと3連打、右フックをヒットさせた。高梨は強い右ストレートを入れるが、ガードが低くMARIのパンチももらう。
2R、3連打を出しながら前へ出るのはMARI。高梨もワンツーで迎え撃つ。右をヒットさせた高梨が前へ出る。MARIも負けじと右のカウンター。両者ともヒットを奪い、ヒットを奪われる展開に。MARIの右ストレートに高梨も右を打ち、高梨はボディも叩く。終盤、高梨の右ストレートが連続でヒットし、MARIがグラつく。
3R、MARIはステップで回り込みながら、前に出てくる高梨へ右のカウンター。戦法を切り替えたMARIに高梨は前へ出てジャブを当てて行くが、MARIの右ストレートをもらって見栄えが悪い。MARIのジャブ、右ストレートを喰らいながらもパンチを返す高梨だが、被弾も目立った。
判定は3-0で高梨。ダイレクトリマッチも制した。
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▼第3試合 スーパーファイト K-1女子アトム級 3分3R延長1R〇山田真子(KINGS/元J-GIRLSアトム級王者、元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)判定3-0 30-28×2、30-29×NOZOMI(T.A.D)
山田は姉の紗暉と共に幼き頃から格闘技に打ち込み、空手、テコンドー、キックボクシングなどのアマチュア大会で活躍。2010年5月にJ-GIRLSでプロデビューすると、同年12月にLittle Tigerを破りJ-GIRLSアトム級王座に就いた。2012年3月にはプロボクサーに転向し、2014年2月には韓国でWBO女子世界ミニフライ級王座を奪取。2014年5月、所属ジムとのトラブルから現役を引退。キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残す。
その後、2014年12月にキックボクシングの試合、2018年11月には元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美と事実上無差別級のボクシングルールで対戦し、6回判定勝ち。2019年11月にはKrushに初参戦してMOEから勝利を収め、2020年11月のK-1福岡大会でも優に判定勝ち。ボクシングとキックボクシングを通じて17戦無敗という記録を打ち立てていたが、今年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。
NOZOMIは高校1年生で2019年9月に16歳になったばかり。同年8月に開催された『K-1甲子園』に出場し、女子ワンマッチで判定勝ち。この試合で関係者から高い評価を受け、10月にプロデビューを果たした。デビュー戦では軽快なフットワークから飛び込んでの高速ワンツー、圧倒的なスピードと出入りの速さ、そしてカウンターの技術を存分に発揮してダウンを奪っての判定勝ち。12月には森川侑凜にも判定3-0(30-27×3)の完勝、そして2月27日の『Krush.122』ではチャン・リーに判定3-0(30-29×2、30-28)で勝利し、無傷の3連勝快進撃を続けていたが、3月のK-1初出場で菅原美優にダウンを奪われ初黒星。山田と同じくプロ初黒星からの再起戦となる。
1R、山田はクラウチングに構えてパンチ重視の構え。NOZOMIはいつも通り軽快なステップを踏んで左インローを蹴っていく。NOZOMIは長いジャブ、右ストレート。距離は遠くNOZOMIの距離で進む。
2R、前蹴りから入るNOZOMIに山田は右のカウンターを放つ。ローからの連打で距離を詰めていく山田にNOZOMIはクリンチ。山田の右ローにNOZOMIは左右フック。しかし、山田が距離を詰めてくるとやはりクリンチしてしまい注意が与えられる。
3R、NOZOMIは左ローから連続しての左ハイ。山田も左右ローを蹴っていく。NOZOMIのワンツーに右フックを合わせる山田。ワンツーで入って行くNOZOMIだが、空振りしたところを山田に右を狙われる。試合終了間際にも、ジャブから入ったNOZOMIに山田の右クロスがクリーンヒット。クリンチの印象も悪く、山田が判定勝ちで再起戦を飾った。
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▼第2試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R×高橋直輝(若獅子会館)判定0-3 ※29-30×3〇寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
高橋は関西でキャリアを積み、初代ACCELバンタム級王座を獲得。2019年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年9月のK-1大阪大会で初勝利すると、2021年3月28日のK-1武道館大会ではKO勝利を収めた。戦績は13勝(3KO)6敗2分。K-1スーパーファイトには初出場となる。
寺田は現在20歳。実家が格闘技道場を営み、幼少期から様々な格闘技を学んできた。地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積み、ABEMAの番組企画『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』にTEAM武尊の一員として出場。それを機に上京を決意。2020年4月のKHAOSでプロデビューし、今回の試合がプロ3戦目という新鋭だ。11月のK-1福岡大会ではプレリミナリーファイトとはいえ、早くもK-1の舞台を踏んだ。戦績は2戦して2勝。今回はK-1スーパーファイト初登場となる。
1R、前に出る寺田に対し、高橋は右へ回り込む。寺田はローを蹴っていき、高橋は思い切り右フックを繰り出す。高橋は左フックを振ってから、斜め上から振り下ろすような右フックを多用する。 2R、前蹴りから入って行く寺田に高橋は距離が詰まると思い切り左右フックを繰り出す。追う寺田と回り込む高橋。追いかけっこ状態が続く。寺田はジャブ、右ハイキックを当てる。回り込む高橋に“来いっ”と手招きし、思い切り伸ばした右ストレートをヒットさせた。
3Rになると右ロー、左右フックと手数を増やす高橋だが、寺田の左ボディがヒット。高橋がコーナーを背負ったところで寺田が打ち合いに行き、高橋も左右フックで応じるが寺田の右がヒットする。最後も打ち合いになり、寺田が左ボディ、右フックをヒット。
判定3-0で勝利した寺田だが、納得いかない試合内容だったか表情は曇ったままだった。
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▼第1試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)KO 1R 1分53秒 ※3ノックダウン×田村陽典(PURGE TOKYO)
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。9月には平山迅に3度もダウンを奪われる惨敗を喫し、12月は鈴木勇人と倒し倒されの激戦を演じてKO勝ちしたが、今年3月には山崎秀晃に1R1分10秒、KO負けを喫した。戦績は40勝(17KO)16敗2分。
対する田村は12歳でキックボクシングを始め、19歳でプロデビューした現在35歳。地元・九州でキャリアを積み上京。様々な団体で試合を重ね、2012年2月にはKrushにも参戦した(山崎陽一にKO負け)。2012年の試合を最後に福岡へ戻り、2018年に福岡に自らのジムをオープン。PURGE TOKYOで練習を積み、今回復帰することとなった。戦績は12勝(9KO)9敗2分。
1R、前に出る田村を前蹴り、ヒザ蹴りで迎え撃つ不可思。ロープを背負うも左フックを効かせての連打から右ハイでダウンを奪う。
さらに右を次々当てていく不可思がアゴへヒザを突き上げて再び連打。スタンディンダウンを追加する、
そして飛びヒザから右を当て、右フック、右ストレートを何度もヒット。さらにヒザ蹴り。パンチをもらいながらも田村は必死に左右フックで反撃。不可思は左右ボディ、そして棒立ちの田村へ右の連打を3発叩き込んだところでレフェリーがストップ。3ノックダウンで不可思がKOで福岡大会の幕を開けた。
マイクを持った不可思は「バチっと倒したかったんですけれどなんかすいません。みんながどう思っていても俺はK-1のベルトを獲る気でいるのでよろしくお願いします」と、再びタイトルへ向かって歩み出した。
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▼プレリミナリーファイト第3試合 -51kg契約 3分3R〇山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード)判定2-0 ※30-30、30-29×2×西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning)
▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R〇吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 1R 2分40秒×紫苑(KIZUNA田川本部道場)
▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1ライト級 3分3R〇河北光生(K-1ジム五反田チームキングス)KO 2R 1分15秒×雄大(スクランブル渋谷)