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2021年7月16日(日本時間17日)に米国コネチカット州モヒガンサンアリーナにて開催される『Bellator 262』に向け、15日(日本時間16日)前日計量が行われた。
メインイベントでは、「Bellator世界女子フライ級選手権試合」として、ジュリアーナ・ヴェラスケス(ブラジル/王者)と、同級4位のデニス・キーホルツ(オランダ/挑戦者)のタイトルマッチが行われる。
王者のヴェラスケスは、2010年柔道PJCワールドカップ70kg級5位入賞など、柔道ブラジル代表として活躍。2014年のプロMMAデビューからMMA11戦無敗で、Bellatorでも6戦全勝。2020年12月に前王者のイリマレイ・マクファーレンに判定勝利し、王座を獲得した。
前日計量では、先に登場した挑戦者キーホルツが、黒マスクにビキニ姿で秤に乗り、「124ポンド」(56.24kg)のコールに、マスクを外して、右手でガッツポーズ。長髪の黒髪のカーリーヘアをなびかせた。
続けて王者ヴェラスケスが登場。バキバキに仕上げた身体で秤に乗って、ガッツポーズで左腕のイラストタトゥーにキス。「125ポンド」(56.69kg)のコールに大きく両手を叩いてみせた。
そしてフェイスオフでは、一礼をした両者だが、腰に両手をあてるヴェラスケスに、後ろ手に組むキーホルツが接近し、7cm差がある長身の王者を見上げて視線を外さず。離れるように言われても、睨み合ったまま動かない両者に、関係者が無理やり引き離す場面も見られた。
キーホルツは、Bellatorキックボクシング世界女子フライ級王者。“ミス・ダイナマイト”の異名を持ち、オランダのU15柔道王者、U17で準優勝、U20では銅メダルを獲得するなど、強い組みと打撃でMMA6勝2敗。MMAデビュー戦と2018年にヴェータ・アルテアガにギロチンで一本負けも、以降4連勝を飾っている。
キーホルツが敗れたアルテアガは、渡辺が判定勝利したアレハッドラ・ララに判定負けしており、キーホルツの王座挑戦は、渡辺にとってもタイトル戦線にからむ指針となるだろう。
今回の王座戦に、ヴェラスケスは「Bellatorのケージに戻ってきて、タイトルを初めて防衛できることを非常に嬉しく思います。ファンのために素晴らしいパフォーマンスをする準備はできています。デニスはBellatorキックボクシングのリングでは偉大なチャンピオンですが、このMMAのベルトは私のもので、試合後は私と一緒にブラジルに帰ることになります」と、初防衛に自信のコメント。
対するキーホルツは、「(王座戦は)子供の頃から待ち望んでいた瞬間です。私の格闘技の旅は9歳の時に始まりました。キックボクシングと柔道でいくつかのチャンピオンになりましたが、これまでの努力や犠牲の上に、このような機会を得ることができたと思っています。これは私のキャリアの中でも最高の成果となるでしょう。この王座は私のものです」と、ベルト奪取を宣言している。