一気に王座まで駆け上がらんとする中田と、前田日明の地獄の特訓を乗り越えて戦いに挑むRyo
2021年9月12日(日) 東京・USEN STUDIO COAST『PANCRASE 323』の追加対戦カードが発表された。
▼フェザー級 5分3R
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)3位
Ryo(RINGS)4位/第3代THE OUTSIDER 75-70kg王者
5月大会で衝撃的な勝利を決めた2人が早くも激突。216秒で前王者・田村一聖をTKOした中田と、残り1秒で修斗新人王・透暉鷹をギロチンチョークで失神させ、逆転の一本勝ちを決めたRyo。
Ryoは前田日明の弟子。2016年3月「THE OUTSIDER 第39戦」の「65-70タイトルマッチ」で王者・朝倉未来に挑戦し、ネックロックで主催者ストップ・TKO勝ちとなるも、朝倉はタップしていなかったため、公式結果は「ノーコンテスト」に変更されている。
2020年10月大会でPANCRASEに初参戦し、滝田J太郎に判定勝ちすると、12月大会では林優作に得意のギロチンチョークで一本勝ち。2連勝をマーク。前田の地獄の特訓を受けて臨んだ透暉鷹戦では、ポイントでリードされながらも試合終了直前の4分59秒、得意のアームインギロチンチョークで失神させた。
Ryoは号泣して「対戦してくれた透暉鷹選手、試合をしてくれてありがとうございました。見ての通り、本当に負けてておかしくない試合でした。でも最後まで諦めないのが格闘技のいいところでした。皆さんも諦めずに頑張ってください」と絶叫。ケージサイドの前田日明とがっちり握手をかわし、前田も笑顔で祝福した。
3連勝の師弟のストーリーにピリオドを打たんとする中田は、ラグビーから空道の大道塾渋谷支部に入門。MMAを目指し大沢ケンジ率いるHEARTS入りした。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権で優勝後、ネオブラッドトーナメントではライト級にエントリー。春川広明に判定勝ちも、決勝戦で狩野優に判定負け。2021年2月22日の「Road to ONE:4th Young Guns」でBLOWSの岩本達彦に1R 右ヒジを効かせての右フックでTKO勝ち。
再起を飾ると、5月大会では元UFCファイターにして第6代フェザー級キング・オブ・パンクラシストの田村に打ち合いを挑み、左ハイ、左フックで田村のヒザを着かせると左右連打から左フック。倒れた田村を見て、コーナーがタオルを投入した。1R 3分36秒 TKO勝利した中田は、「本日はこのような大変な状況下、ありがとうございます! ファイターって戦うことしかできないので、PANCRASEに本当に感謝しています。最後に英語で、覚えてくれ、俺はヒロ!」と語った。
若干25歳の中田がパンクラス3戦目で絶対王者・ISAOを射程距離に捉えるか? それともアウサイ時代から20戦以上を経験し、“MMA界の遅れて来た新人”36歳のRyoが仕留めるか?