2021年7月18日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA』で開幕する「DEAD OR ALIVE -53kg トーナメント」。同大会をライブ配信する『ABEMA』の公式YouTubeチャンネル「ABEMA格闘CH』にて、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)がトーナメント出場選手へ会いに行く企画動画が公開された。
「僕はファン目線でこのトーナメントを見たいんですよ。凄く楽しみなので」と、豪華メンバーが集結した今回のトーナメントに大注目しているという那須川。そのメンバーの中から、会いたい選手に会いに行くという企画で那須川が最初に向かったのは静岡の力道場。ここでは、KING OF KNOCK OUT初代フライ級王者・石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション)が合宿の真っ最中だった。
「フォームが奇麗ですからね。フォームが奇麗な人って大体強いですから。キックボクシング業界はボクシングキックになりつつあるので、その中でも蹴りがちゃんと蹴れる選手ってなかなかいないですし、バランスが物凄く良いので」と、石井を評する那須川。そして両者はエキシビションマッチ以来4年ぶりだという拳を交える。
(写真)4年前のエキシビションマッチで石井にミドルキックを見舞う那須川(C)RISE WEST スパーリングでは、那須川は蹴りを多用し、石井のミドルキックをスネでカットする場面も。石井もフェイントを駆使してパンチと蹴りを当てに行き、スピード感溢れるスパーを展開した。終了後、両者は互いのこと「速い」と口を揃えた。
その後は対談。那須川は「前にエキシビションで手を合わせたんですけれど、その時よりスピードも上がっているし、コンビネーションも。やっぱり一成はコンビネーションの選手だと僕は思っているので、速いですよね、そこのまとめが。蹴りがやっぱり奇麗なので軸がブレない。そこが一番あるなと思いましたね」、石井は「久しぶりにやりましたけれど、スピードがとにかく速くて蹴りが読めないですね。パンチも。柔らかいから読みづらいというか。ここでこの軌道か、みたいな。フェイントにもあまり引っかからないし、やりづらかったですね」とそれぞれの感想。
那須川は、石井が今回参戦したことで「このトーナメントの厚みが出たなというのを感じました」という。それは「一般の人から見たら強そうだなって見た目じゃないですか。説得力があるんですよ。コイツなにかあるぞみたいな、華があるよねみたいな。そこを思ってもらえる選手と思ってもらえない選手ってだいぶ差があると思うので」と、石井の“スター性”や雰囲気を評価。
「アグレッシブなので凄いRISEに向いているなと思います。誰が見ても一成の試合は面白いと思ってもらえる選手かなと思います」と太鼓判を押す那須川。その後は石井が1回戦の相手になぜRISEスーパーフライ級王者・大崎一貴(OISHI GYM)をいきなり選んだかの理由を聞き、那須川が「手っ取り早くRISEの王者潰しちゃえってことですよ」と言うと、石井は「そうっすね」とニヤリ。
(写真)12日に行われた公開練習でも、那須川戦を実現させたいと話していた石井(C)RISE 2人は同じ年齢でジュニア時代から同じ大会に出ており、昔からの顔なじみ。だからこそ、ライバル意識がある。石井は本人を前にして「正直やりたいです、天心君と。でもまだやれる位置にいないというか。このトーナメントで優勝しないとまず始まらないから。同級生ですけれど尊敬していますし、これで今何も持たずに『やりたい』と言って組んでもらっても失礼じゃないかなというのはありますね。だから53kgを獲ってそこが始まり。そこでやっと言えるのかなって。一番を目指している者として(那須川は)一番じゃないですか。だからこのままボクシングに天心君が一番のまま行かれると、その後一番になっても『天心君とやったらどうだったの?』『どうせ負けてたでしょ』とか、いろいろなことを言われるじゃないですか。それも嫌だし、僕も(現役生活は)長くないので最後にやっておきたいというか、挑戦したい」と、このトーナメントで優勝したら最後の対戦相手に名乗りをあげたいと言い放った。
それを聞いた那須川は「狙われていますね」と微笑み、対談終了後には「みなぎっていましたね。これに懸けている感が凄い強かった」と、石井のトーナメントに懸ける並々ならぬ意気込みが伝わってきたと感想を話した。
この企画はシリーズとして随時公開されていく予定で、次号予告にて那須川は「今回のトーナメントはそいつがいろいろかき回すと思うので、だからこそ会いに行きたい」と政所仁(魁塾)の元へ向かった。