朝倉未来「この動画を何度も見直すと思う」
(C)朝倉未来チャンネル
中盤から未来がアドバイスを求めたのはデフェンスだ。
ここも内山は重心移動のコツを指導し、いかに攻防一体で相手の攻撃をもらわずに倒すのかを伝えた。
ボクシングのいろはとも言える技術に、プロMMA18戦目にして初めて向き合った未来は、「全然、違いますね。ちょっと変わるだけでだいぶレベルが上がりました。俺、この動画を何度も見直すと思う」と目を輝かせる。
そこに、UFCもよく見るという内山は「ただね、総合だとグローブが小っちゃいじゃないですか。それに強い選手はみんな距離が上手」と、MMAのなかで、ボクシング技術をいかに活かすかも語っている。
身体の流れによるパワーの分散があると同時に、後ろ足を巧みに使う未来の独特なフォームが、これまでの対戦相手を惑わせてきたのも事実だ。蹴りもテイクダウンもあるMMAのなかで、今後、獲得していくボクシング技術を、未来はどのように融合させるか。
「自分でも分かっていた弱点を一つひとつ減らしていくことが大事だから」と、今回の試みを振り返った未来に、内山も現役時代に「ほかの誰よりも練習をやっている自信があった」と語りかけている。
6月のクレベル・コイケ戦では、打撃で攻勢に立ちながらもフィニッシュに至らず。2Rに三角絞めで一本負けを喫した未来。朝倉海が「ふだん練習とかでもキツい姿を絶対に見せないけど、そういう姿を見せてまでほんとうに追い込んでやっていた」という取り組みが、試合後もより戦略的に続いていることがうかがいしれる動画は、実に41分の大作でアップされており、必見だ。
日本の格闘技において、自分は歴史の一部分なんだって思えるのは
— 朝倉未来 Mikuru Asakura (@MikuruAsakura) July 13, 2021
改めて考えると幸せなことだ
偉大な先人達がいて、これからバケモノみたいな若い頼もしいやつらが出てきて
格闘技は消えない