2021年6月27日(日)丸善インテックアリーナ大阪にて開催された『RIZIN.29』の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」にて、1回戦で高橋亮をKO、決勝戦では皇治にダウンを奪って勝利し、優勝した白鳥大珠(TEAM TEPPEN)。
しかしその後、皇治が魔裟斗と対談したYouTube動画にて魔裟斗が「白鳥もバッティングしていた」と指摘したことがきっかけで一部のファンが白鳥を批判。炎上騒ぎに発展してしまった。その後、白鳥の所属ジムであるTEPPEN GYMの那須川弘幸会長が魔裟斗に反論する事態となり、皇治が「周りの方々はそれぞれを思って発言してくれただけ。ただ俺が悪くヘボかっただけ。そう騒ぐな」と、批判は自分が一身に受けるとの投稿をした。
7月11日には白鳥が「今回の炎上騒動について」と題したインタビュー動画を自身のYouTubeチャンネル「たいじゅチャンネル」に投稿。誤解があると説明した。
(写真)トーナメント決勝戦で皇治と対戦した白鳥 白鳥は「試合が終わってもう2週間弱くらい経ったじゃないですか。で、あの動画(魔裟斗と皇治の対談)が上がって凄い燃えたじゃないですか。あの動画の言いたいことも正直、僕は分かる。でも動画を見て言っていたのは、白鳥も(バッティングを)しているじゃないか、と。SNSでも『お前もバッティングしているじゃないか』ってコメントも多いんですけれど、あの魔裟斗さんの動画が上がる1日前に僕はバッティングについての動画を出しています。
別に皇治選手をディスるつもりで上げたわけでもなく、見ている人たちに分かるように出した動画で、そこでも話しています。もちろん自分から当たったバッティングもある、と。自分にも非があるという動画をまず出していて、それ(バッティング)は仕方ない部分もあると言ったじゃないですか。互いの試合の流れで距離が近くなって当たったら仕方がない部分もあると。もちろん皇治選手も故意にやっているわけではないと言っています」と、自分もバッティングをしてしまったと事前に話していることを説明。
「僕は今までバッティングをするような試合はなかったんですよ。アピールしすぎだろうってコメントもありますけれど、アピールした試合もないんですよ。そもそも僕がこう(頭を前に出す)入って行くタイプではないので、今回の試合に限ってその場面が多かったのは試合の流れもあるし、相手のスタイルというのもあるんですけれど、過去の試合を見てもらいたいんですけれど僕からバッティングを当てに行った試合はないんですよ。皇治選手が凄い前に入って来るじゃないですか。それに対して試合前からバッティングに対する対策をしていたんですよ。会長から、入ってきたら前手で抑えて下げて回って、と。
(皇治が)中に入ってきた時に僕が距離を取るためには下がるわけじゃないですか。結局下がってばかりだと見栄えも悪くなってしまうので、時には自分も前に出ないといけないわけじゃないですか。それで前に出たら向こうが前に出て当たることもあるじゃないですか。それは正直、僕のスタイルではないし、どっちも故意にやっているわけではないので。ただバッティングが当たってしまっていることに関しては申し訳ない気持ちもあります。それはルール上反則じゃないですか。ルールがある上でやっている競技なので」と、バッティングが起こってしまった理由を話した。
(写真)2試合を勝ち抜いて優勝した白鳥だが、思わぬ騒動に巻き込まれた もうひとつ、批判の対象となっている試合後のマイクで「自分も怪我しましたが、バッティング、気を付けてください。危ないんで。また技術を見直して実力で上がってきてください」と語った真意も話した。
「マイクで皇治選手に対してバッティングに気を付けてください、と言ったじゃないですか。それは僕の中でもいろいろな意味を込めて言ったんですよ。別に皇治選手をディスるつもりで言ったんじゃないんですよ。1回戦からバッティングがあっていろいろ批判されていて、そこへ追い打ちをかけているんじゃないかって声ももちろん分かるんですよ。でも、1回戦で梅野選手を骨折させてしまって、僕との試合でも1Rからこう(頭から)入って来て。同じスタイルでバッティングも何回かあって。過去の試合でもバッティングのことを言っている選手たちがたくさんいたわけじゃないですか。もちろん同じジムの天心もそうだし、セコンドの会長もそうだし、その他の試合でも今まであったわけじゃないですか。
今までそれをマイクで言われたことはなかったと思うので。そこは僕も批判される覚悟で言ったんですよね、正直。ルールがある上での格闘技なので、僕がそこで言わないとまた次も起こっちゃうと思うんですよ。だから僕はあえて裏でとかではなくて、公の場で発言させてもらったんですけれど。そこで皇治選手にも『また這い上がってきてください』って言ったじゃないですか。それは単に、まだ引退してほしくないなって気持ちを込めたんです。凄い盛り上げてきた選手なので、あのトーナメントも皇治選手がいてこそのトーナメントだと分かっているので、そうやって盛り上げてくれてやってくれたので、だからまだ終わって欲しくないなって想いも込めて試合後のインタビューでも言ったんですけれど。だからこそ、バッティングに気を付けてくださいというのを。言わないとまた起こる可能性もあるじゃないですか」と、皇治に現役を続けて欲しいが、また事故が起こる可能性があるので改善してほしいと強く伝えたかったからだと説明した。
(写真)試合後のインタビューでも「いろいろなスタイルの選手がいる」とバッティングは皇治が一方的に悪いわけではないと語っていた白鳥 白鳥は「自分がされたから言ったわけじゃないんですよ」とし、「過去の試合もそうだし、1回戦もそうじゃないですか。例えば、自分が今バッティングで批判されていますけれど、1Rの最初に(自分が)もらっているじゃないですか。そこで僕が骨折していたらどうなったんだって話になってしまうじゃないですか。別にそこまで僕は言うつもりはないから、マイクで言って終わり、のはずだったんですけれどね」と、注意喚起とエールが誤解されており、この動画をあげるに至ったと理由を話した。
そして「これ以上言うことはないです。まだいろいろな声が飛び交っていますけれど、僕ら選手は前に進んでやっていくしかないので、また今年もRISEでもあるし、RIZINも出させていただけたらなと思っているので、これからもっと突き進んでいくのでまた応援よろしくお願いします」と、この問題はこれで終わりにしたいと語った。