元シュートボクシング王者の坂本と元パンクラス王者の鈴木がオープンフィンガーグローブ着用の新ルールで対戦する
2021年7月22日(木・祝)東京・新宿FACE『LETHWEI×UNBEATABLE』の全対戦カードが発表された。
今大会はミャンマーの伝統武道ラウェイと新型格闘技アンビータブルの合同開催イベントとなり、アンビータブルの3試合が新たに決定。70kg契約5分2Rで右乳(GTジム)vs伊藤風童(総合格闘技闇愚羅)、無差別級5分2Rで大番高明(パラエストラ広島)vs半田勝也(猛者連八幡支部チームキクリン)、そして90kg契約5分2Rで坂本優起(シーザージム)と鈴木槙吾(フリー・ONLY WE)が対戦する。
「アンビータブル・ルール」とは、シリーズのために特別開発されたオープンフィンガーグローブを着用(名称は後日発表)。5分2Rでインターバルは2分(ラウェイは1R3分)判定あり(制限時間内に決着がつかなかった場合、計3名のジャッジが試合全体の攻防で、優勢だった選手に1票を入れる。ラウンドごとでは採点せず、2票を得た選手が勝者となる=ラウェイは判定なしでフルラウンド戦った場合は引き分け)、ラウェイの「タイム」(大きなダメージなどの際に希望すると、1試合で1回2分間休憩できるシステム)は認めず。
右乳はキックボクシング2勝1敗のほか、ベアナックルボクシングで1勝をあげている。得意技はフック系パンチ。伊藤はDEMOLITION、GLADIATOR、WARDOG CAGE FIGHTなど関西を中心とするMMA大会で1勝5敗の戦績。オープンフィンガーグローブ着用キックボクシングで1敗。得意技はバックハンドブロー。右乳は「最高の舞台に立たせて頂きありがとうございます。最高のエンターテイメントお見せしますので楽しみにしてお待ちください」、伊藤は「ラウェイ参戦が楽しみです。自分が好きなルールなんで、おもいっきり楽しんでやるだけです。おもろそうな対戦相手なんで、盛りあがると思います。殴り合いで会場を盛りあげましょう!」とそれぞれコメントしている。
大番は2017年に修斗でプロデビューしたMMAファイターでGLADIATORヘビー級王者。MMA戦績は15勝6敗1分。対する半田は地下格闘技28勝(19KO)5敗1分、プロMMA4勝(3KO)2敗、アマキック3敗、ボクシング1敗と様々な戦績を持ち、突破無差別キックルール王者、突破無差別級突破ルール王者、益荒男無差別級王者、宴無差別級王者などに輝いている。大番は「ラウェイの興行にお声を掛けてくださり、ありがとうございます。しかも、オープンフィンガー着用の新ルールでの試合。初めての経験に、期待と緊張がありますが、重量級ならではのインパクトが残せるよう、頑張ります!」、半田は「ラウェイはもともと出たかったので、とても楽しみにしています。大好きなド突き合いが出来ます。大番選手、ド突き合いを楽しみましょう!」とそれぞれコメント。
当初、今大会には佐藤光留の出場が決まっていたが、6月27日に出場した試合でパウンド連打によるレフェリーストップでの敗戦のため、選手の健康と安全を考慮し、本大会の出場を見送ることとなった。
(写真)シュートボクシングのヘビー級で3連勝している坂本(右)が参戦
代わって第5代シュートボクシング日本スーパーウェルター級王者の坂本が参戦。坂本は2009年11月にプロデビュー戦を行い敗れたものの、その後は12連勝をマーク。2013年4月には鈴木悟を破り、SB日本スーパーウェルター級王座を奪取した。2014年4月には小西拓槙、11月には内村洋次郎、2015年2月には長島☆自演乙☆雄一郎、6月にはT-98を破るなどSB中量級のエースとして大活躍したが、2015年後半からは黒星が増え、2020年12月に思い切ってヘビー級に転向。今年6月にはプロレスラーのMAX吉田を初回TKOに破り、3連勝を飾った。戦績は33勝(7KO)16敗。
対する鈴木は2009年2月にパンクラスでプロデビューしたMMAファイターで、高木健太や石川英司に勝利して注目を集める。2015年10月にはレッツ豪太をチョークで破り、第8代ウェルター級キング・オブ・パンクラシストに就いた。2017年、2018年は修斗に参戦するも川名雄生、キャプテン☆アフリカらに3連敗。2019年2月からはプロレスのリングに上がっていたが、5月にラウェイに初挑戦してTY・ウィリアムス(ニュージーランド)と対戦して初回KO負けを喫している。
元シュートボクシング王者vs元パンクラス王者という異色の組み合わせとなった。今大会のチケットは前売りで全席完売。なお、佐藤は次回大会に出場の予定。