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【K-1】MOMOTAROをKO撃破した西元也史が怪我の功名「脱臼してよかった。逆に、踏み込まん方が倒せた」

2021/05/31 22:05
【K-1】MOMOTAROをKO撃破した西元也史が怪我の功名「脱臼してよかった。逆に、踏み込まん方が倒せた」

世界で活躍してきたMOMOTAROをKO撃破し、戦績を11勝(11KO)6敗2分とした西元

 2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~』の一夜明け会見が、31日(月)都内にて行われた。


 第12試合のスーパーファイトK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、初参戦のMOMOTARO(OGUNI-GYM)を2R2分50秒、左フックでKOに仕留めた西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。

 MOMOTAROは元WBCムエタイ・インターナショナル王者で、2019年からは『ONE Championship』に参戦。ONEで3勝2敗の戦績を残してきた世界的プレイヤー。そのMOMOTAROを左フックの一撃でKOした西元は「正直、今回の試合は、やっぱり倒さなあかんとは思ってたんですけど、それよりやっぱ勝たなあかん試合やなって思ってて。自分の中では判定になっても、延長になっても、スプリットでも、何が何でも勝つつもりでいて。そういった意味も含めて、覚悟とか、自分の人生変えるために上京してきて、ポスターにもあったように『K-1魂』って書かれてたように。そういうのを見せて、伝わる試合をしようと決めてたので。それも全部含めて、結果に現れたのかなと思います」と、何が何でも勝つと決めていたとする。


「結果としてああいった風に倒せて、そこは自信につながった。見てる方には伝わってないかもしれないですけど、向かい合って駆け引きをやってる中で、もう1つ1つ、ミスできひんやりとりをしてたと思うので。そこで僕が何とか勝てたかなっていう。それがたまたまKOにつながったと思ってるので凄く自分の自信と、これからにつながったと思います」と、豪快KOまでには目に見えない駆け引きがあったという。


 試合後には「どうすか、俺の試合。これがK-1のレベルやろ、K-1なめんな」と高らかに吼えたが、「あれは試合前に盛り上げてくださった周りと運営の方々のおかげで。ああいった風に僕もモチベーションも上げられて、ああいう結果で終わると自分も盛り上がって言っちゃいましたね、なんか勢いで言っちゃいました(笑)」と、興奮状態で口に出たようだ。


 試合後、足をひきずっていたが、それにはこんな裏話があった。

「SNSとかで『ローが効いてた』みたいに言われてるんですけど、そこはまったく違くて。1R、ホンマ皆に見返して欲しいんですけど。ラスト1分くらいの時に、僕、三日月蹴りを蹴り返したら、そっから右足に違和感があって、力が入らなくなって。『うわ、なんやろ?』って。1R終わって、コーナーに戻りながら見たら右足の薬指が意味わからん方向に向いとって(苦笑)。


 自分も一応、柔道整復師の資格を持ってるのですぐ脱臼って分かって。で、セコンドについてた秀さん(山崎秀晃)も柔道整復師なので、すぐ『脱臼しました』って伝えて。『はめるか?』『お願いします』でインターバル中に秀さんにはめて貰って。でも2Rに右を蹴ったらまたすぐ脱臼して。『踏み込めへん。どうしよ?』と思ってる中、ああいった形で。逆に、踏み込まん方が倒せたので、脱臼してよかったのかな、って思ってます(笑)」

 これで戦績は11勝(11KO)6敗2分と、勝利の全てがKO勝ちという記録を更新。そのことについては「自分としては、別にKO数に対してプレッシャーを感じてるとか、正直あんまりなくて。だんだん、倒してきた数の分だけ、自信が確信に変わりつつある、って感じですね。世界と戦ってきた人間にも自分のパンチって通用するんや、っていう。やっぱそういうメンタル面が一番重要やと思うんで。これからもどんどん前に出て、倒していきたいですね」と、これからもKOを量産していきたいと語った。

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