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【RIZIN】朝倉海「パンチに偏っていたスタイルを変えた」よりオールラウンダーに進化「過信せず確実に勝ちに行く」

2021/05/26 12:05
【RIZIN】朝倉海「パンチに偏っていたスタイルを変えた」よりオールラウンダーに進化「過信せず確実に勝ちに行く」

大晦日での堀口恭司戦での敗北を経て、よりオールラウンダーに進化したという朝倉海 (C)RIZIN FF

 2021年6月13日(日)東京ドーム『RIZIN.28』にて、「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の1回戦を初代Fighting NEXUSバンタム級王者・渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)と戦う朝倉海(トライフォース赤坂)が、5月26 日(水)都内の所属ジムにて公開練習を行った。


 朝倉は2020年9月にRIZINで対戦した昇侍をパートナーにマススパーリングを披露。きびきびとしたスピードのある動きを見せた。

「昇侍さんとは去年の大晦日の1カ月前くらいからですかね。そこからずっと週2回くらい来てくださって何ラウンドかスパーリングをやらせてもらっています。
昇侍さんは一人の男としてカッコいいので仲良くさせてもらっています。練習でもたくさんアドバイスをくれたり、モノマネが上手で相手はこういう感じで来るからと仮想の相手をしてくれます」


 開口一番、「けっこういい感じで仕上がっています。絶対に優勝して堀口選手と戦います」との意気込みを述べた朝倉。試合が1カ月延期になったことには「準備期間が伸びただけでやるべきことは変わらない。よりよいコンディションを作れます。さらにいいパフォーマンスを作れると思いますね」とプラスの方向に捉えている。

「東京ドームで試合をするのは目標でもあったので、素直に嬉しいのと、気合いが入ります」と言い、大きな会場でも盛り上げる自信は「もちろんあります」と断言した。


 対戦する渡部は“マジカルチョーク”と本人が名付けた、対戦相手が警戒していても極めることができるチョークを得意としている。それに対して「そのポジションに入れさせないための練習をしっかりしている。最悪の展開になったとしてもばっちりです」と、極めさせない自信があるようだ。

 渡部のことは「組みと寝技は強い選手じゃないですか」と評しながらも「怖さは特にないですね」ときっぱり。勝利のカギは「どっちが得意な方で戦うかってことじゃないですか」とした。


 前回、大晦日の試合からどんな部分が一番変わったかとの質問には「試合の組み立て方、構成を変えました。パンチに偏っていたスタイルを変えて、蹴りにも対応したり、レスリングを使ったり、想像力が変わりましたね。想像的な試合ができると思います」と、よりオールラウンドに戦えるようになったという。

「打撃の展開になると思いますが、寝技になった時の極める練習を普段からしているので、向こうが無理やりタックルに来て、寝技になった時は全然極めていきます。寝技の技術で劣っているとは思わない。一本で決まる可能性もありますね」と、寝技にも絶対の自信。


 朝倉未来が練習パートナーとしているADCC(アブダビコンバット)2019日本代表で、全日本ノーギ柔術選手権でも二冠達成、ZST GTF.3グラップリングトーナメント覇者の岩本健汰(IGLOO)とも「僕も一緒にトレーニングをさせてもらっています。いろいろなアドバイスをしてもらったり、強い選手に教えてもらっています」と共に練習している。

 今回の試合、朝倉が圧倒的に有利との見方がされているが、朝倉自身は「そこは確実に気を引き締めて、しっかり勝ちにこだわって準備しています。油断することが一番危険なことだと思うので、過信せず徹底して相手を分析して作戦を立てて確実に勝ちに行く」と、気を引き締めて臨む。


「受けて立つって心構えではなく同じスタートラインとして、挑戦する気持ちで一歩一歩勝ち上がっていきたい」

 また、渡部は女子MMAファイターの青野ひかるとの二人三脚による“愛のパワー”がフィーチャーされているが、それについては「愛のパワーは一番気をつけないといけないかもしれませんね」と笑った。


 改めてGPに参戦する理由を聞かれると「自分の中で海外に挑戦したいというのがあったので、拘束されたくないというのがあった。でも堀口選手に負けて評価が下がったので、そのまま海外挑戦して果たして日本のファンに期待してらえるのかな、と。それは違うと思ったので、まず日本トーナメントで優勝して期待を背負って海外に挑戦したいとの気持ちに変わっていった」と、海外への挑戦を見据えてのものだと説明。

 堀口へのリベンジと海外への挑戦はどちらが優先かと聞かれると「優先度は海外への挑戦かもしれない」とまで言い、「そのために確実に優勝しないといけないな、というのがあります」と、日本GP優勝が海外挑戦への絶対条件だと自分に課していた。

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