2019年4月29日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場でキックボクシング大会『KNOCK OUT 2019 SPRING「THE FUTURE IS IN THE RING」』が開催された。
同大会のテレビ解説を務めたRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が大会後、SNSに投稿。試合が中止になったタネヨシホ(INNOVATION・直心会)にエールを送った。
タネは今大会のメインイベントで組まれていたKING OF KNOCK OUTフライ級タイトルマッチで、王者・石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)に挑戦するはずだったが、前日計量で体重オーバー。試合当日正午の最終計量へ向けて減量中に体調不良になり、ドクターストップがかかって試合は中止に。
中止となったメインイベント メインイベントの消滅という危機を迎えたKNOCK OUTだったが、各選手の熱闘により大会は成功。王者・石井も日本人初のムエタイ2大殿堂統一王者の名高・エイワスポーツジムと夢の顔合わせによるエキシビションマッチを行い、大会の盛り上げに一役買った。タネには「本人と話をして罰金を徴収、それを石井選手側に支払うという形になると思います」(小野寺力プロデューサー)とのペナルティーが科せられる。
那須川はこの件について「今回は残念な結果になってしまったけれど失敗は誰にでもあると思います。この失敗を活かして次に繋げて欲しいです。誰しも失敗した事があると思います。頑張れ」と、タネに再起と信用回復に向けて頑張れとエールを送った。
KNOCK OUT旗揚げ戦で現役ルンピニー王者をバックスピンキックの大技でKO、一躍その名を轟かせた那須川(C)キックスロード また、今大会をもってプロデューサー職を退任することが発表された小野寺力プロデューサーにも「小野寺さん、ありがとうございました! 最後に解説ができて良かったです!」と感謝の意を示した。
那須川は2016年12月5日に開催されたKNOCK OUTの旗揚げ戦に出場。プロ初のヒジ打ちありルールで、ルンピニー・スタジアム認定スーパーフライ級王者ワンチャローンを華麗なバックスピンキックでKOし、一躍その名を格闘技界に轟かせることになった。2017年2月には元プロボクシングIBF世界フライ級王者アムナットにもKO勝ち。
そして2018年2月、過去最強の敵と謳われたスアキムとの大一番を迎え、激闘の末に勝利。那須川は「KNOCK OUTはいつも厳しい挑戦を僕に与えてくれる」と感謝していた。