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【K-1】芦澤竜誠が「センスがある」と太鼓判、池田幸司は「武尊選手の強さと芦澤選手の面白さを身に着けたい」

2021/05/07 13:05
 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて行われる、「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場する池田幸司(ReBORN経堂) が公開練習を行った。  今回の公開練習は、池田のたっての希望で芦澤竜誠(PURGE TOKYO)とのマススパーリングとなった。マスといっても両者スピードある攻撃を当てて打撃音を響かせ、芦澤はインファイトを仕掛けて連打を繰り出すなど、激しさのあるものとなった。 「僕は芦澤選手を尊敬していて、アグレッシブな試合もそうなんですけれど、自由な言動で誰よりもファンを楽しませているじゃないですか。僕もそういうファイターになりたいし、そういうところを学べたらと思ってオファーさせていただきました」と、芦澤との公開練習を臨んだ理由を説明した池田。  オファーを受けた芦澤は「普通だったら、俺そんな安くないじゃないですか」と他の選手なら断っていたと言うが、「昔から(ReBORN経堂の) 会長と知り合いで。お世話になってきているのでここで返しておこうと。これでチャラです(笑)。誰もついてない(今回の公開練習は各選手のジムの先輩が一緒に行ってきた)っていうので、俺が行って盛り上げられればと思って。会長には俺が中学生の時に大会があってその時から良くしてもらっていて、東京と山梨で会うようになって。19歳でタイトルマッチ(INNOVATIONフェザー級王座決定戦)があった時に愛媛まで来てセコンドに就いてもらったんです。恩は忘れないので7年越しのお返しです」と、恩返しのつもりで受けたという。  芦澤に池田の印象を聞くと「速いですね。俺らはガチガチにマスをやるんですよ。めちゃくちゃ速いです。あとはどれくらいパワーがあるか楽しみですね。どれくらい倒しきれるか」とスピードを評価。  池田が「芦澤選手は強さもあって面白さもあってずるいなって感じです(笑)。手足のバランスがよくてやりづらかったですね」と感想を言うと、「俺もやりづらかったです。53kgでこの身長(170cm)とリーチはなかなかいないからやりづらい」とした。  芦澤は「でも蹴り重視で行くのはやめた方がいい。トーナメントだから。でも蹴らないと上も当たらないから。蹴り返しが徹底しているからやりづらい。1日で3試合やったことないでしょう? 気合いですね。だから1試合目をパンチでKOしたら2試合目は蹴りとか。俺もトーナメントに出たけれど、その時はまだガキでとりあえず出ろって言われて。この年になっていろいろ見ていると、トーナメントの必勝法があると思う。だからパンチがいいです」とアドバイス。池田も「磨いていきます」とうなづいた。  池田は「戦い方はいい話が聞けたので」と「人気のあるファイターなので、ファンを楽しませることはどう意識しているんですか?」と質問。芦澤は「俺は自由にやっている。日本人は同じような人間が多いでしょう。俺は思ったことやいいと思ったことは自分にピュアに生きる。全部素直に。人の目も気にする必要ない。でもお客さんがいないと喰えないから、感謝しないといけない。一番の感謝は試合で魅せること。おもろいことしようとしておもろいことはできない。だからピュアに、子供の時の気持ちのままに生きる」と、他人を気にせずありのままに生きると話した。  実は記者会見でもファンを楽しませたいとの願望があるという池田。「今のところできていないんですよね。芦澤選手はズルいじゃないですか、ネタがあって(笑)。僕にはないので何かひとつあったらいいんですけれど」と言うと、芦澤は「俺に足りないのは実力だったから。実力がなかったら終わりだから。今はバズるものがないなら実力を付けて、これで優勝すれば後は何でもついてくるよ。だからこれに勝つことだけを考えて」と、優勝すればその他のものは後からついてくるとする。  記者会見では「僕はこの中で一番センスと実力があると思っています」と言い放った池田。改めてそのことを聞くと「実力とセンスは負けない。実力は実感ありますし、センスも先輩から呑み込みが早いと言ってもらっています」と自信をのぞかせる。芦澤も「センスはめちゃあると思うよ。とりあえず5月のトーナメントで勝ったらセンスあるんじゃないですか。このトーナメントはかなり激熱ですよ。下手に外国人が入るより、日本人だけでトーナメントをやった方がかならず盛り上がりますよ」と、池田のセンスを感じたと言い、このトーナメントに注目していると語った。 ●芦澤のコメント  彼は普通にピュアだと思う。真っ直ぐなのでそのまま行って、ぶち当たるかもしれないけれど、ぶち当たることを考えないで突っ込むしかない。ワンデートーナメントなので突っ込むしかないです。53kgであれは強い。スピードも速いし。今回のトーナメントは将来のスターが揃ってるじゃないですか。みんな勢いもスピードもあるし、3~5年後には武尊選手くらいになる選手がいっぱいいる。  俺はまだアドバイスできないでしょう。なんでかって言うと、俺もまだ成長しているので。プロとして自分が凄いと思っていないし、みんな頑張って欲しいと思いますね。ただ負けるわけにはいかないので。言えるのはやり切れ、行き切れ、中途半端じゃなくやるんだったらやった方がいいってこと。俺が26なので、20歳くらいの時に俺がこのトーナメントに出ていたらもっと成長できたと思うので凄く羨ましいです。(注目選手は)マジ分かんないす。試合を見たのは(松本)日向を見たくらいで。あとは分かんないですね」 ●池田のコメント  仕上がりはバッチリですね。出稽古もしてGWも充実した練習ができています。いつも通りの追い込み練習をして、スパーの数を増やしています。ワンマッチだと思ってやろうと思っているので。  1回戦で対戦する黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)選手はスピードが速くてリーチも長くてテクニシャンタイプ。でも僕の方がよりパワーがあるので、そのパワーで捕まえて潰していければと思っています。  準決勝は松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)選手が上がってくると思う。決勝は橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)選手に上がってきて欲しいですね。デビューも一緒で格闘代理戦争に一緒に出ていてスタートが一緒。でも彼らは僕よりも注目されていて人気があるので、倒せば僕が全部もっていけるじゃないですか。格闘代理戦争ではテレビということもあってやりたいようにできない部分もあるし、情けない姿も見せてしまったので悔しい思いをしました。それがあるから悔しさをバネにして今回優勝して、全て片付けたいと思っています。 (橋本vs松本の決勝が期待されているが)みんな知らないからそう言っているだけ。自分の強さを見せて、その試合をみんな決勝で見たいと思ってると思いますが、俺の方が強いのになって思っていたので歯がゆさを感じています。優勝してスッキリしたいですね。優勝して武尊選手のような実力と芦澤選手のような面白さを身に着けられたらと思っています。  バンタム級はヘビー級に比べると体重差があるし、破壊力では落ちるけれど、バンタムでも倒し倒されのスリリングな試合を見せられたら注目してもらえると思います。  パンチに関しては打ち込む練習もしているので、パンチ力は前回とは比べ物にならないくらいついています。蹴りで削って空いてるところをパンチで攻める。いつもよりパンチ多めで行きます。理想は3KOですね。難しいと思いますが、ダメージを負わずに優勝して次の日からまた練習ができるくらいの気持ちで行きたいと思います。
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