2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて行われる、「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場する鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス)のインタビューが主催者を通じて届いた。
鵜澤は小学5年生でボクシングを始め、アマチュアボクシングの強豪校で知られる習志野高校・東洋大学で活躍する。キックボクシング転向後は第27回K-1アマチュア・チャレンジAクラスで優勝。2019年にABEMAの「格闘代理戦争」に出演し“ビッグマウス”として注目を集める。2020年2月にKHAOSでプロデビューし、同年9月のKHAOSで行われたワンデートーナメント「DREAM KHAOS」では2連続KO勝利で優勝したサウスポー。前戦は2020年12月に池田幸司に敗れた。戦績は2勝(2KO)2敗。
殺気を全開にして7人全員ぶっ飛ばすつもりで優勝する
――トーナメントの出場が決まり、お気持ちを教えてください。
「12月の試合で負けてるんで、こういう大きいイベントのオファーが来て、正直ビックリしたのが最初でした。でも去年4月のデビュー戦でKO負けした後に『DREAM KHAOS』(4選手参加・優勝者の夢が叶うワンデートーナメント)のオファーがあって優勝して。昔から“俺持ってるな”と思うことが多いんで、やっぱり“持ってるな”って。本当にいいチャンスが来たので、ここでかましてやろうと思っています」
(写真)会見ではビッグマウスぶりを発揮した――黒星を喫した後にトーナメントに出るという部分では、前回のシチュエーションと似ていますね。しかもそのトーナメントでは優勝しているという。
「やっぱりカリスマというか“持ってる”ヤツは、大きなイベントやトーナメントでしっかり結果を残すじゃないですか。自分はそういう人間だと思っているので、今回本気で優勝しようと思ってます」
――以前から“持っている”と感じる出来事が多かったのですか?
「格闘技は中3ぐらいから真剣に始めたんですけど、中学校に入った頃は野球部にも入ってたんです。野球部ではレギュラーじゃなかったのに、たまたま代打で出させてもらったらホームランを打っちゃうとか。そんな感じなんですよ」
――勝負強さもあるようですね。
「あと会見でも言ったんですけど、今回は武尊選手とレオナ・ペタス選手の試合が終わった直後のK-1で、そこでバンタム級のトーナメントを組んでもらって。K-1の歴史に名前を残したいというか、見てる人たちにトーナメントそのものを“面白かったな”と思ってもらえるような試合をしたいです。そのためにも判定じゃなくてKO決着かつ激闘というか。自分はそういう気持ちを持って、殺気を全開にして7人全員ぶっ飛ばすつもりで優勝します」
(写真)1回戦では松本日向(左)と対戦――準決勝と決勝の相手はどのように見ていますか?
「12月に負けている池田選手が上がってきたら嬉しいし、絶対にリベンジしたいと思ってます。決勝は会見で言った通り橋本実生。もちろん壬生狼一輝選手はKrushのチャンピオンですごい強い選手だと思ってるんですけど、個人的には橋本実生に上がってきてもらって、今の構図をぶっ飛ばしてやりたい。それはずっと思っていたことなので、決勝で橋本実生をボコボコにしたいです」
――やはりそれは橋本選手が目立つ存在で脚光を浴びているから?
「自分とは時期が被ってはいなかったですけど、格闘代理戦争の時から“武尊2世”なんて言われて、すごい目立っていてチヤホヤされて、ファンも多いじゃないですか。会見の時も俺のコメントに途中で口を挟んできて、気持ちも強いじゃないですか。ああいうことをやってくるのは橋本実生ぐらいで、自分はそういうところは嫌いじゃないですよ。もちろん俺も気持ちじゃ絶対に負けないので、決勝でバチバチの殴り合いをしたいですね」
――今回優勝以外のテーマとしては、武尊vsレオナ戦後の大会で、それを継ぐスターになることですか?
「もちろんそれはあります。トーナメントに出ている選手の顔ぶれを見て、こいつらには任せられないなっていうのがあるんで」
――鵜澤選手と言えばやはり優勝したDREAM KHAOSが出世試合となりましたが、今回のトーナメントで優勝したら賞金は何に使いたいですか?
「俺は前回女・女って言いましたけど、金と女と力は格闘技の醍醐味だと思ってます。俺は小学生の頃に魔裟斗さんに憧れていたので、やっぱりギラギラして金を持って、いい女を連れて、若い子たちに憧れられて、それでこそ格闘家だと思っているし、それが俺の原点です。だから今回もしっかり賞金を獲ります。あと自分も親、特に母親には迷惑を掛けてきたので母親には還元したいです。ちょっと真面目な話しちゃいましたけど……あとはいつも応援してくれる仲間とか女をいっぱい呼んでシャンパンでも飲んでバカ騒ぎしたいですね」
――それでは最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
「今回のトーナメントは自分が25歳で最年長なんすけど、過去にすごい苦労したこともあったし、格闘技をやりたくてもできない期間もあったし、2畳半しかないところで生活してた時期もあります。他のやつらよりすごい遠回りしてきて、そういう生き様もこれから知ってもらいたい。そういう意味でも今回のトーナメントで優勝して、しっかり目立つので、俺が優勝するところを見ていてください」