ダナ代表「そこにリアルがあると? 俺はここでリアルなビジネスを構築したんだ。本物のスポーツとして」
【写真】ウスマンにベルトを巻くダナ・ホワイト代表(C)Zuffa LLC
そして、この素晴らしい試合が続いた「UFC 261」後の会見でも、ジェイクの騒動とプロモーターとして脅威に感じるかと、問われたダナは、以下のように、YouTuber興行との違いを答えている。
「ジェイク・ポールが言うには、先日の試合で150万件のPPV購入があり、7500万ドルの収益があったらしい。こうして数字が見えたことで、今日、来場したジェイクとUFCにも何かからみがあるのでしょうか?」
記者からの質問に、ダナはきっぱりと言った。
「は? 数字が見込めるかだと? まず数字は嘘っぱちだろ、クソ野郎どもめが。そんな数字どころか、それに近い数字にだって至ってないだろうよ。アイツは選手を選り好みして大会をやった。それは俺のやることじゃない」と。
ダナは、ジェイクがやっていることとUFCの戦いは別物で、このコロナ禍もリアルファイトで無観客でも興行を続けたことで、この日の満員の大観衆の熱狂を生み出した矜持を語っている。
「あのガキどもの言うことは何も信じられない。あっちはクソ・サーカスだ。そこにリアルがあると? いいか俺はここでリアルなビジネスというものを構築したんだよ。本物のスポーツとしてだ。アイツがどうなるか分かるだろう。アイツはUFCでは戦えないよ。
聞いてくれ、もう一度だけ言おう。あのガキんちょは、よくやったと思うよ。自分でそういう場所を用意して金を稼いださ。あいつはそれでよかったと思う。なにしろそのおかげで君ら報道陣は俺にアイツのことを聞いてくるわけだし、DCもヤツのことを追っかけたりしたんだ。なにかしら、正しいことをやったんじゃないか。40歳の、30ポンド軽いNBAの選手をKOして、アスクレンのことは俺は何も分かりはしないが──とにかく、全部クソどうでもいい。だけど、ああ、よかったんじゃないか。おまえが稼げるだけのものをやったよ、坊や。もちろん、それを見たかった人がたくさんいただろうよ。だがな、俺がやってることっていうのは、今夜起きたことなんだよ! 俺たちはこの場所を満席にし、完売したんだ」。