対戦相手である里見(左)の顔写真を紙パンツにしてきた堀井
2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』の前日計量&記者会見が、22日(土)都内にて13:00より行われた。今大会は前売りで全席完売、当日券も無しという盛況ぶり。大会は17:20よりABEMAにてライブ配信される。
本戦第1試合のライト級3分3R延長1Rで対戦する、里見柚己(team NOVA)はリミットちょうどの62.5kg、堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)は62.1kgで計量をパス。
堀井は計量で、公開練習と同じく新聞紙を身体の前面にあてがっての登場。その向こう側は全裸で放送事故を起こすのかと関係者をひやひやさせたが、計量パスと同時に新聞紙を投げ捨てると、そこには里見の顔が印刷された紙パンツが。「絶対に笑わない」と決めていたという里見だが、これにはさすがに吹き出してしまった。
続いての会見では恒例のフラッシュバック(相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるメンチ切り)を見せる堀井だが、里見は冷ややかに堀井を見下ろしていた。
石川直生Krushエヴァンジェリストは「堀井選手は10カ月ぶりの試合でかなりファンの期待が高いと思うのでキャラ以上の試合、一度見たら忘れられないパフォーマンスを期待しています。しかし簡単にそうはさせてくれないのは里見選手だと思う。見ている中で髪型が変わっただけでなく、雰囲気を見てもこれまで以上にファイターとしての色気が変わった。環境の変化もあった(ジムを移籍)と思いますが、第1試合から華々しい幕開けになることを期待します」と、第1試合の両選手に期待をかける。
堀井は「10カ月ぶりの試合で明日はKO勝利するんだけれど、KO勝利は2年ぶりになるから久しぶりに楽しみにしてくれ」と、KO勝利は間違いなしと言い放つ。
里見は「たくさんの人にサポートしてもらって今日を迎えることを嬉しく思っています。堀井選手には会見で盛り上げてもらいましたが、そういう盛り上げ方は自分はできないので明日はリングで僕が盛り上げようと思います」と挨拶。
仕上がり具合を聞かれると、堀井は「公開練習で見てもらって分かる通り、スピードがついているので仕上がりは完璧だと思うよ。スピードは250%くらいアップした。KOします。これだけは言えますね」と、とんでもないスピードを身に付けたと言いKOする自信に揺らぎはない。
里見は「いろいろなチャンピオンクラスと練習をさせてもらって、強くなって帰って来たので仕上がりはバッチリです。全て変わりました。24時間、格闘技に注げる毎日にさせてもらって、朝夜練習してその間は指導。毎日格闘技で、自分には格闘技しかなくて格闘技が大好きなので満足している毎日です」と、充実した日々を送ってきたとした。
堀井の公開練習の感想を聞かれると「凄い面白かったです。今日も絶対に笑わないようにしていましたが、さすがに我慢できなかった」と苦笑するが、「試合は自分には結果は分かっているので明日はやるだけです」と結果は見えていると自信のコメント。
第1試合ということで大会の火付け役を任されたわけだが、里見は「第1試合にしてもらえたのが嬉しくて。Krushらしい試合をしたくて、自分たち以外にも盛り上がるカードばかりですが、第1試合は重要なのでしっかり爆発させて火付け役になれるように頑張りたいと思います」と、役割を果たしたいとする。
堀井も「第1試合ということで明日の興行的にはメインに松岡力さんがいて、斉藤(雄太=第6試合)さんもジムメイトでいるから、その盛り上げ役として一発目KOするんだけれど…」とKOで幕を開けると言うが、突然「ただひとつ、中村P! 俺のこと嫌いすか?」と隣にいた中村拓己K-1プロデューサーに問いかける。
「好きとか嫌いとかじゃなくて…」と中村Pが真顔で答えると、堀井は「嫌だ、嫌だ、嫌だ!」と頭をかきむしる。
会見場が微妙な空気に包まれる中、堀井は「ということで明日KOするからよろしくな」、里見は「今日まで盛り上げてくれてありがとう。明日は俺が一番盛り上げます」と言って締めくくった。