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【Krush】初防衛戦に臨むレオナ・ペタスの弟・加藤虎於奈「兄貴としてのデカイ背中を見せてもらったので、弟として負けられない」

2021/04/13 16:04
 2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』にて、Krushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者・加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)が公開練習を行った。  加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKrushでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は6勝(3KO)2敗。1月大会で山際和希を判定3-0(30-26×2、30-27)で破り、王座を奪取した。  公開練習では2分1Rのミット打ちを、蹴りを中心に披露。このミット打ちの中では、内腿へのカカト落としやバックスピンキックなど変則的な蹴りを多用した。加藤曰く、これらの蹴りは普段から練習している技だそうで「自分の試合の理想像が相手に当てさせずに当てる。その中で自分が楽しいように進めていく。いろんなことを試しつつ、試合で活かせるようにしっかりやってます」と、実戦で出せるように磨きをかけている最中だという。 「まだ中途半端な技ばっかりですけど、試合で出したら相手は『え? 何してきたんだ?』って思うはずなので、惑わし作戦にもなるかなと思ってやってます」と、理想とする戦い方を構築するために、チャンピオンになってからも研鑽を怠っていないようだ。 「僕は試合が面白いチャンピオンになりたいと思っています。倒してこそのチャンピオンだと思うので、これからドンドンドンドン挑戦者や相手を倒していきたいと思います」と、チャンピオンになってから自覚も芽生えた。  そのためにも、今回の松岡との初防衛戦はしっかりと突破したいところ。松岡とは昨年11月の『Krush.119』で対戦。加藤が2Rに2度のダウンを奪ったものの、その直後に松岡の掴んでからの膝蹴りを食らい目を負傷し、反則勝ちという不完全燃焼の試合をした因縁がある。そのこともあり、加藤は自ら「まずは自分の中のもやもやを消し去りたい」と松岡を初防衛戦の相手に逆指名し、今回の試合を実現させた。  試合前になると「やった! 試合だ! 明日からどうやって過ごしていこう」というぐらい試合が好きだという加藤だが、相手が松岡となるとその気持ちはさらに高まる。「松岡選手は心から好き。だけど、そこはリングの上では出しちゃいけないし、むしろ心から好きだからこそ、ポンポン当てててもしょうがないので一撃で終わらせたいですね。俺の手で引導を渡します」と、「負けたら引退する」と公言している松岡との完全決着を狙う。  亡くなった母親からは生前に、「レオナはK-1チャンピオン、虎於奈はレオナのサポートをよろしく」と言われていたそうだが、自身もKrushチャンピオンになったことで、その約束以上のことを果たした。そして、その目はさらに上を見据えている。 「日本人では同じ階級だったら野杁正明選手が一番強いと思うんですけど、その対抗馬で『加藤虎於奈、あいつだったら野杁とやってもおもしろいんじゃないかな』と思われるぐらいまで強くなりたい」と、K-1のウェルター級タイトル戦線も視野に入れているようだ。  兄のレオナ・ペタスが武尊に挑んだ3.28『K’FESTA.4』日本武道館大会での激闘も間近で見た。「兄貴としてのデカイ背中を見せてもらったので、弟として負けられない」と、兄からの刺激も受け、王者として一回り大きくなった姿を4月23日のKrushのリングで見せる。
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