2026年8月29日(土)東京・後楽園ホール『RISE 201』で、約2年ぶりに復帰する小林穂夏(NEXT LEVEL渋谷)。今回の復帰に至るまでは、壮絶な怪我との戦いがあったことが明かされた。
【写真】2024年2月、格上の百花に勝利して将来が期待された 小林は、幼い頃から空手とキックボクシングを学び、高校・大学時代はボクシング部に所属。高校生の時には「第17回全日本女子ボクシング選手権ジュニア(高校生)の部ピン級」(2018年)で準優勝、全日本女子ジュニアランキングでも1位にランキングされていたアマチュアボクシングの強豪選手。グローブ空手のJAPAN CUP 2022 女子-50kgトーナメントでも準優勝している。
【写真】2024年7月、SBの風羽に延長Rで判定負け。実はすでに足首の靭帯が2本切れていた 2022年10月の『RISE 162』でプロデビュー戦を行い、3戦目では同じく女子ホープとして期待されていた西原朱花との無敗対決に挑み、判定勝ちでライバルよりも一歩先へ。2023年8月の4戦目ではキャリアのある坂田実優と初の引き分け。11月のFIGHT CLUBで初のOFGマッチに挑むも平岡琴に判定負けで初黒星を付けられたが、2024年2月に格上の百花に判定勝ち。女子ホープとして期待されていたが、2024年7月の『RISE 180』で風羽に延長Rで敗れ、4勝2敗1分でリングから遠ざかっていた。
実は小林、風羽戦は「足首の靭帯が切れていることも、手術になることも分かっていましたが、どうしても試合をやめるという選択をしたくなく、代表や周りの人には黙ったまま試合に出ました(もちろん後から怒られました)」という状態で臨んでいたことを告白。
検査の結果、「前距腓靭帯」と「踵腓靭帯」の2本が断裂していたことが判明。8月に靭帯再建手術を受け、リハビリを続けた結果、ようやく練習が再開できるようになったが、スパーリング中に「全身に響くほどの“ブチッ”という大きな音と衝撃が走り、突然腕が上がらなくなった。手を握ることすらできない状態で、翌日に病院で検査」を受けることになる。
アマチュアボクシング時代、すでに左右のヒジの靭帯を部分断裂していたが、当時、大学病院で手術を断られ、完治は諦めていた箇所だったという。その後はPRP療法を受けながら、なんとかヒジの状態を保っていたが、スパーリング中についに限界を迎えた。
検査の結果は「両ヒジともに靭帯断裂」。今度は手術となり、靭帯を丸ごと人工靭帯に置き換えるのではなく、自分の靭帯を残して骨にアンカーを固定し、損傷した靭帯を修復しながらテープ状の素材(インターナルブレース)で支えて補強する方法がとられることに。
2025年5月に1回目の手術が行われ、同年8月に2度目の手術。左右それぞれ約3時間に及ぶ手術だったという。
【写真】RISEのSNSにて公開された小林復活までの記録(C)RISE 1年の間に合計4本の靭帯を手術するという過酷な状況を経て、ついにリングに帰って来る小林。
本人は「2年以上ぶりの試合。試合ができること、本当に感謝しています。最後の試合は車椅子で後楽園を出てた…そこから3回手術。何回も辞めようと思ったけど…どうしてもキックが好きで心残りでここに戻って来たかった…やっと戻れたので未練晴らすため大暴れします。もう2度と手術しない!」と、自身のSNSで意気込みを綴っている。