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インタビュー

【ONE】女子アトム級GPで平田樹と対戦するアリース・アンダーソン「ヒラタと初戦で当たって良かった。自分の強さを見せることが出来る」=5月28日(金)「ONE: EMPOWER」

2021/04/02 11:04

「ONEが適当に米国選手をピックアップしたのではないことを証明する」


(C)Invicta FC/Dave Mandel

──ONEではグランドでの打撃のルールが北米と異なります。アジャスト出来そうでしょうか。

「練習ではアジャストしています。テイクダウンを取られてもヒザ蹴りが来るかもしれないことを意識していくのは大変ですが、その反面、蹴ることはルール上問題ないってことを身につけて行きます」

──トレーニングキャンプはどこで誰と練習していますか? そして普段の体重を教えてください。

「最近、マイアミに引越してきてMMA Masters(UFCのリカルド・ラマス、ハファエル・アウベスらが所属)でフルタイムで練習することになりました。人生で初めてフルタイムで練習できるので、集中することが出来て最高の環境でトレーニングキャンプを迎えます。練習をコンスタントにできて、周りからのサポートも多く、とても協力してくれて感謝しています。他の選手と一日中練習できる環境なので、常にプッシュされています。ファミリー感がとても強いです。普段の体重は117~118ボンド(53.07kg~53.52 kg)です」

──普段は、117から118ポンド(53.07kg~53.52kg)ということですが、ONEではハイドレーションテストをクリアする必要があります。水分を摂って(水抜き禁止で)どのように契約体重まで落としていきますか。

「栄養士のおかげで、今まで減量して計量をパスしてきました。普段からきちんとダイエットしてコンディショニングにこだわっています。水抜きは今までも大してしていなかったので、特に心配していません」

──Invicta FCフェニックス・シリーズでもトーナメント戦を見て、自分もいつかトーナメントに参戦すると想像していましたか? ワン・ナイト・トーナメントだけではなく。

「ワン・ナイト・トーナメントはそもそもその形式があまり好きじゃないから考えたこともなかったですね。でも、ONEのトーナメントでは1日に何試合もやって駆け上がるものではなく、毎回1試合ずつ勝ち上がればいいから、かなり楽しみです。それに、最後まで勝ち抜けばタイトルに挑むチャンスがあるので、とてもいい機会だと思っています」

──女子アトム級ワールドグランプリのワンマッチが続くトーナメント方式がご自身に合っていると。

「このフォーマットは気に入っています。1日に全試合が行われるより、時間をとって、年末にタイトル戦が開催されるということがいいと思います。何よりもONEの歴史的なトーナメントに参戦できてアメリカを代表すること、タフな女子選手たちと共に戦えることを誇りに思っています。今までのキャリアを通してここまでたどり着いた感じです」


(C)Invicta FC/Dave Mandel

──トーナメント出場8選手の中で、一番危険だと思う選手は誰ですか?

「トーナメント参戦の全員をリスペクトしていますが、特に一番危ない選手などは思いつきません。全員トーナメントに参戦する権利を持っていますが、もちろんスタンプ選手のような優れた立ち技スキルや、柔道という得意技を持つ平田選手もいる。そのなかでも正直、自分は一番バランス取れているのはではないかと思います」

──女子アトム級世界王者のアンジェラ・リー選手の印象をお聞かせください。

「MMAを始めた頃から見ています。彼女がチャンピオンであるのには理由があると思うし、尊敬しています。オールラウンダーで、強い選手。私もキャリアをかけてそのレベルに辿り着けるように頑張っています。今はそのチャンスが来て、完璧なタイミングなのではと思いますね。私も同じくONEのチャンピオンになりたいので、それに向けて頑張ります」

──好きな女子格闘家は誰ですか。

「現役ではないですが、好きな女子格闘家はロンダ・ラウジー。男子が比較的に多いスポーツの中でとてもインスパイアされて憧れていました」

──では、格闘技をするのに誰からインスパイアされていますか。

「家族です。最近、祖母が二人亡くなりました。ミシガン州からフロリダ州に引越しましたが、家族が自分のことを誇りに思うように頑張りたいです。いまはジム以外誰も知らなくて、寂しくなったり落ち込んだりしても、家族のことを思い出して、力になっています」

──ところで、格闘技以外の趣味などもはありますか。

「9歳の頃からモトクロスをやっています。今年は怪我をしないために少し休みますが、とても楽しいですよ。ケージの中に入る時と同じアドレナリンを感じて、毎回試合が終わったら(モトクロスをやるのを)楽しみにしています」

──入場曲はコンスタントに同じ曲ですか?

「Drake の “God’s Plan” を毎回使っています」

──ONEのほかの階級の選手についてもお聞かせください。ONEフライ級世界タイトルマッチに臨むデメトリアス・ジョンソンvs.アドリアーノ・モラエスのマッチアップをどう感じていますか。

「デメトリアス・ジョンソンは以前から観るのが好きで、デメトリアスが勝つと思います。フィニッシュも観たいですが、判定までもいくかもしれないですよね。もちろん他のアメリカ人選手も応援しています。セージとコルビー・ノースカットも同じ空手のルーツなので、観るのを楽しみにしています」

──あなたの格闘技のルーツは空手なんですか。

「生まれた時から親が伝統派空手の道場を持っていたので、幼い頃から空手をやっていました。

──セージ・ノースカット対青木真也のマッチアップに関してはどんな考えを持っていますか。

「セージにはタフな試合になると思います。前回の試合(コズモ・アレッシャンドリにKO負け)を終えて1回勝って欲しいですね。頑張っているので、自分の強みを利用して行けば勝てると思います」

──エディ・アルバレス対ユーリ・ラピクスのマッチアップについては?

「エディが後半のラウンドでフィニッシュすると思います」

──平田樹選手のGP初戦ということで、日本のファンもあなたとの試合を観ることが多いと思います。どんな自分を見せたいと思っていますか。

「私の名前はあまり知られてないし、この団体で試合をしたことはないのですが、他のアトム級の女子達と同じレベルであると証明したいですね。自分がその中で一番強いと信じているし、グランプリ優勝、そしてタイトル戦にチャレンジすることだって出来るんだと見せたいです。知って欲しいのは、ONEが適当にアメリカの選手をピックアップしたのではないということです。空手を学び、MMAの初めての試合は18歳になって1カ月後でした。他のアトム級の選手達と試合するのに相応しい力を持っていると思います。ファンの前で試合をするのをとても楽しみにしているし、世界最強のアトム級の一人であることを見せたいです」

──最後にあらためて、対戦相手の平田樹選手に向けて一言お願いします。

「特にありませんが、強い選手ではあると認識しているし、同時にリスペクトしています。5月28日に一緒にサークルの中で向き合うのを楽しみにしています!」

ONE: EMPOWER

5月28日(金) ONE: EMPOWER

▼ONE世界女子ストロー級選手権試合 5分5R
ション・ジンナン(中国)
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

▼アトム級 5分3R
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗
ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗

▼アトム級 5分3R
メン・ボー(中国)MMA17勝5敗
リトゥ・フォガット(インド)MMA4勝0敗

▼アトム級 5分3R
スタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗
アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗

▼アトム級 5分3R
平田 樹(日本)MMA4勝0敗
アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗

※試合順は後日決定。

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