挑戦者・宮﨑小雪と王者・紅絹(C)ゴング格闘技
2021年3月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 147』の前日計量および会見が27日(土)14時より都内にて行われた。
メインイベントの「RISE QUEEN アトム級(-46kg)タイトルマッチ」で、2度目の防衛戦に臨む紅絹(NEXT LEVEL渋谷)は45.95kg、挑戦者の宮﨑小雪(TRY HARD GYM)は45.85kgで計量をパス。会見で、王座戦の意気込みを語った。
制服姿の宮﨑を前に冒頭「元JKの紅絹です」と余裕を見せた王者は、「また強い挑戦者がいらっしゃいましたが、私は5R粘って全力を出して戦うしかありません。“女子選手がメイン・セミかよ”という男子陣のガッカリした空気を感じたので、試合内容で魅せて“やっぱりこいつがメインだったな”と思わせる試合をしたいと思います」と、メインに相応しい激闘を予告。
王座初挑戦の宮﨑は「すごく体調がいいので楽しみです。男子選手もいるなかでメインで試合が出来ることが嬉しいですし、その分、男子に負けない迫力ある最高のものを作り上げたい」と、王者同様に男子に負けない試合を魅せる意気込みを語ると、「リング上で実際に戦うのは私ですが、お世話になった人たちに、私がベルトを巻いて恩返しするという夢を叶えます。ただしょっぱい試合をして獲っても面白くないので、面白い試合をして私が絶対に獲ります」とベルト奪取を誓った。
宮﨑にとって、今回が初の3分5R無制限延長Rの試合に臨むことになるが、「5Rの試合は初めてですけど、最初から自分らしく戦うつもりでいますし、5Rいっても大丈夫なようにしっかり体力を作り上げてきたので何の問題もないと思います。でも、そもそも5Rも行くつもりはありません」と、フルラウンドを使わずとも王者を倒せると豪語。
その言葉を聞いた紅絹は、「逆に『早く終わらせる』ということは5R戦える自信がないんじゃないかな? と思いますね」と反撃。
さらに「5Rねー。そこにいる先輩がよく知っていると思うけど、きついよ。ホントきつい」と、宮﨑の先輩で計量に付き添った平岡琴との王座初防衛戦(2020年2月11日に紅絹が判定勝利)を引き合いに出し、「3分5Rは口の中は血の味がするし、本当にきついから覚悟した方がいいよ。本当にメッチャきついよ。私も本当は5Rもやりたくはないもん。やるけどね。KOはできないと思うけど、3分5Rでも飽きない試合をする」と、5Rを戦う厳しさを語り、心理的に揺さぶりをかけた。
ベテランの心理戦にも動じない宮﨑は、目標について「タイトルを獲ってからでないと何も何も言う権利はないと思うのですが、獲ったらRISE、女子の格闘技を盛り上げないといけないと思いますし、ベルトを巻くからにはベルトの価値も上げないといけない責任があると思います」とコメント。
紅絹も「強いハートを持っている挑戦者を、私も真っ向から受けて立ちます。どの試合よりも一番動きのある試合になる。ベルトを防衛しないとただの牛の格好をしたおばさんになっちゃうので(苦笑)、ベルトは持っていないといけない。防衛後のことは考えていませんが、後輩2人(小林愛三、壽美)がタイトルマッチを控えていて、私が手ぶらになるのはとってもダサいので、後輩たちにいい格好をするためにも負けられない。日本人女子は46kgが一番層の厚い階級なので、全員チャンピオンを一人ひとり倒していきたい」と意気込みを語った。
後楽園のメインを飾る女子アトム級の両者。最後にベルトを持ってリングに立っているのは、紅絹か、宮崎小雪か。