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【格闘DREAMERS】岡見勇信「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」──“地獄の合宿”2次オーディションへ

2021/03/23 09:03

打撃スパーで魅せた元ボクサー入口裕貴

 そんな鬼のトレーニングメニューも終盤を迎え、参加者の誰もが1日目の練習が終了したと思ったところに、高谷総監督が、「これからケージでキックボクシングのスパーを試合形式で行う」と宣言。

「ようやく休める」と安堵の表情を浮かべたのもつかの間、予想を裏切る展開に、参加者も思わず顔を歪めた。体育館の真ん中に用意されたケージ。

 このスパーが審査の大きな基準となり、フィジカルはもちろんプロ格闘家になるための覚悟も試されることになる。

 阿部は、DEEP☆KICK等に参戦するキックボクサーの木下悦志(20歳)と対戦し、2R目にはボクシングで蓄えた、伸びるようなパンチで一時、木下を追い詰める場面も見せるが、その後のラウンドで、木下による強烈なキックの連打に足を潰され戦闘不能となり、ケージを降りることに。

 1次オーディションの際には、「僕の賭けている気持ちが(参加者の中で)一番強いと思います」と真っ直ぐな思いを伝えていた阿部だが、合宿で精神的に追い込まれていく。果たして挽回のチャンスはあるのか。

 対照的に、打撃スパーリングで魅せたのが、元東洋太平洋ボクシングスーパーバンタム級7位の入口裕貴(23歳)だ。入口は、2019年に勅使河原弘晶が持つ東洋太平洋同級王座に挑戦。8Rに渡る激闘の末、TKO負けを喫し引退した。

 その後、一般人として生活していたが、「やっぱり(普通の生活は)全然刺激が無くて物足りなくて、めっちゃ“どつき合い”がしたくなってウズウズしてた。ホンマに中毒です」と不敵な笑みを浮かべ、プロ格闘家として再起をかける。

 対戦相手の喧嘩師・源浩宗(23歳)を綺麗なジャブからローキックまで突き、ワンツーフックのコンビネーションで惑わせると、フィニッシュまで組み立て通りに仕留めてみせた入口。その動きを見たナビゲーター兼サポーターである武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)も思わず吃驚するほど。

 一度はプロのトップの厳しさを経験した入口は、格闘技界に再び戻った理由を「あの世界は常識じゃない。普通の人が外でやったら捕まるようなことが、あの世界でやったら褒められて、お金稼げて、人気が出て生活する……みたいな非日常、抜け出せない」と語る。

 疲労困憊の状態の中、己を奮い立たせ、ライバルを気力で飲み込んだ者だけが生き残る2次オーディション。1日目からサバイバル合宿の地獄の“洗礼”を受けた参加者たちは次回、“波乱”の2日目に突入する。過酷な練習の1日の最後に行われる試合形式のスパーリングは、初日の打撃に続き、2日目がグラップリング、3日目にMMAが待っている。

 合宿を生き残り3次オーディションに駒を進めるのはいったい誰なのか。

 総監督らから、「強さが全然見えない」「一番厳しいかなと思ってるんだけど」と、痛烈な宣告を受ける者も。「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」という岡見勇信ヘッドコーチの重い言葉を受け、「今」を「死ぬ気で」頑張るしかない参加者たち。そんな中、合宿2日目にして早くも脱落者が!? 第3話は、3月27日(土)夜9時から配信予定だ。

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