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格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』の第2話が2021年3月20日(土)ABEMAにて配信された。
200通を超える応募のうち、書類審査を通過したのが52名。その後、実技審査と面談によって、半数以下の19名まで絞られた1次オーディション。その後、後藤龍二、鹿志村仁之助の2名が辞退し、第2話では残る17名が、“地獄の合宿”と謳われた2泊3日の2次オーディションに臨む様子が配信された。
LDH所属の高谷裕之オーディション総監督は、合宿開始前に「強い奴しか残ってないから大丈夫だと思うけど」と断りを入れつつも、「ついてこれない奴は、その場で帰ってもらうから。気合入れてやるように」と、17名に対し檄を飛ばし、“DREAMERS”と呼ばれる参加者たちも厳しい表情を浮かべながら、合宿の1日目が始まった。
1日目のトレーニングは、ランニングのほか、シャドー、立ち技スパーリング、ミット打ちなどの打撃の練習、タックルやスパーリングなどの寝技メインの練習など、朝・昼・夜の3部練。
トレーニング内容は、事前に参加者には知らされておらず、終わりの見えない練習の応酬に、参加者たちは徐々に身体的にも肉体的にも追い込まれていく。
2次オーディションの会場に到着するやいなや、すぐにサバイバル合宿の幕開け。朝から1600メートル走×4周、しかも1周を6分30秒以内に走り切らなくてはならないタイム走に、参加者たちは戸惑いながらも走り始める。
【写真】高校ボクシング6冠・宇佐美正パトリックも苦しい表情に。
徐々に後れをとる者も現れる中、頭角を現したのは、参加者の中でもっとも階級が重いにもかかわらず、先頭で風を切る高木オーディン祥多(24歳)。
独走状態だった高木は、「(自分が)思ってたより、みんな仕上がってないなって思いましたね。フィジカル面ではほぼ一番で行けるかな」と豪語する。名門・東海大学柔道部で鍛え上げられた強靭なフィジカルと、キックボクシング経験者であるアメリカ人の父から教わったボクシングやキックボクシングを下地に持つ高木。
本格的な打撃は未経験であるものの、ライバルとの打撃勝負に挑んだ際、自分が倒れなかったことで、「(打撃の選手と自分のレベルに)大差ないな、いずれは追い抜くと感じた」と語り、さらに総合格闘技を「殺し合いなので、負けた瞬間に殺される、殺す方にならないと」と表現し、「怖いからこそ挑戦する。自分の夢が怖くなかったらやっている意味がない」と決意を語る。
高木の軽やかな走りは、高谷総監督らの目にも留まり、「さすが東海大学。素晴らしい、大したもんだ」と高い評価を受け、最終的に2位と大きな差をつけ、涼しい顔でゴール。
朝の走り込みが終わると、参加者たちは息を整える間もなく、打撃トレーニングへと移って行く。
シャドーボクシング、スパーリング、ミット打ちなどを2時間こなすメニューだが、1600メートル走×4周の後ということもあり、徐々に身体がついてこれなくなる参加者が続出する。そんな中、倒れこんでしまったのは、ボクシングU-15全国優勝の経験を持つ、阿部隼人(21歳)。
「周りと自分を比べてレベルが低い」「自分の力が通用しないから全然相手にならない、このままだと(オーディションに)落ちちゃう」と、思わず不安を吐露。しかし、「この中でいちばん体重が軽いけど、それを言い訳にはしたくない。受かりたい」と強い想いで自身を奮い立たせ、涙を拭ってトレーニングを続けた。
打撃練習が終わる頃には足をつらせる参加者たちが続出、最年少16歳の鈴木崇矢は「10~20回くらい足つって……明日から足つった人は減点されんじゃないかな、っていうくらい」と、“地獄の合宿”の洗礼に悲鳴をあげた。
合宿に立ち会ったナビゲーター兼サポーターであるRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)は、「普通、こんな苦しみは生きていく上で感じなくていい。それを自ら行くってことは、“普通じゃない次元”に行こうとしてる」と、合宿の壮絶さを語ると、視聴者からも「過酷な世界すぎる」「その先に夢があるから頑張れるんだろうな」と、改めて参加者が目指す壁の高さを実感するコメントが続出した。