2021年2月12日に行われた配信会見で、榊原信行RIZIN CEOは国内バンタム級ナンバーワンを決める『日本グランプリ』を4月東京ラウンド、5月大阪ラウンドで合計16名によって開催することを発表した。優勝者にはRIZINバンタム級王者・堀口恭司(アメリカントップチーム)への挑戦権が与えられる。
3月21日(日)名古屋・日本ガイシホール『RIZIN.27』でも、バンタム級相当の61.0kg契約で、渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)vs. 田丸匠(NASCER DO SOL)、祖根寿麻(ZOOMER)vs. 獅庵(パラエストラ大阪)が組まれており、選抜戦の様相を呈している。
また、2月21日の『skyticket Presents DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~』で昇侍をリアネイキドチョークで切って落とした元谷友貴(フリー)は、解説席にいた榊原CEOにGP出場を直訴。「もう出るしかないでしょう。DEEPのバンタム級の代表として、1年で日本のナンバーワンを決める」とその場で快諾し、出場決定第一号選手となった。
さらに2020年11月の『RIZIN.25』で瀧澤謙太(フリー)に勝利した後、リング上のマイクパフォーマンスで「(榊原)社長、来年、バンタム級GPを開いてください」と要望していた扇久保博正(パラエストラ松戸)も真っ先に参戦を表明。1回戦で佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)との対戦を希望した。
そして今回、3月13日に公開された杉山しずかのYouTubeチャンネル『しぃやんチャンネル』にて、杉山と対談した石渡伸太郎(CAVE)は、杉山からの「復帰したらバンタム級で誰と戦いたいか」との質問に「バンタムで今目立っている人と戦わないといけないなっていうのがあります」と答え、「バンタム級トーナメントに出場のご予定は?」と聞かれると「10kg痩せていますし、前向きに頑張っています」と出場の意思があることを表明した。
(写真)石渡の参戦意思を聞いて盛り上がる杉山 石渡は2006年3月にプロデビュー。2011年にパンクラスでバンタム級王者になると、2012年9月には宇野薫に勝利。2013年6月、堀口恭司に壮絶な試合の末に5RでKO負け。2014年大晦日に大塚隆史に初回TKO勝ち、2015年12月にはビクター・ヘンリーに判定勝ち。2017年にはRIZIN世界バンタム級GPに参戦すると、決勝へ進出して堀口との再戦を実現させたがKO負けでリベンジならず。扇久保らとRIZINバンタム級四天王と呼ばれる存在となり、佐々木憂流迦に一本勝ち、扇久保には判定2-1で惜敗。その2019年大晦日の扇久保戦で拳を骨折し、長期欠場となっていた。
激闘派として知られ、その代償として怪我を負うことも多い石渡。再びトーナメントを勝ち上がって堀口との3度目の対決を実現させることが出来るか。 なお、このしぃやんチャンネルの動画「RIZINバンタム級グランプリに参戦するのか聞いたら特別に教えてくれるか?」では、杉山がファンから募集した質問を石渡に直撃質問。さらにはアンチに悩まされているとの相談をし、石渡が対応策を伝授している。