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幼少時より、柔道・レスリングの全国大会で活躍し、2016年のMMA(総合格闘技)デビューから12勝1敗。Invicta FCでストロー級王者となり、2020年11月にUFCデビューし、ランダ・マルコスに判定勝利した村田夏南子(日本)のUFC第2戦目が、6月19日(現地時間・試合会場未定)のヴィルナ・ジャンジローバ(UFC2勝2敗・MMA16勝2敗)戦に決定した。
ジャンジローバ(女子ストロー級13位)は、柔術黒帯の元Invicta FC世界ストロー級王者。16勝中13勝が一本勝ちのグラップラーで、2018年3月のInvicta FC世界女子ストロー級王座決定戦では、寝技巧者の魅津希を寝技で封じ込めてスプリット判定勝利、第5代女王に輝いている。
UFCでは、2019年4月にカール・エスパルザ相手に判定で初黒星を喫したが、12月にマロリー・マーティンをリアネイキドチョークで極め、2020年8月にはフェリス・ヘリングも腕十字で極めて連続一本勝ちをマークした。2020年12月の前戦では、11位の柔術世界王者マッケンジー・ダーン(ブラジル)に判定負けし、今回が再起戦となる。
ジャンジローバは魅津希を制した強い寝技とともに、ダーンを出血させた左右の蹴り、組みを切っての際の打撃など、スタンド技術も高い選手だ。11月のUFC初陣をマルコスを相手に判定勝ちしている村田にとっては、相手の距離にさせない打撃からテイクダウン、トップで削りたいところだ。
3月7日の『UFC 259』をWOWOWで解説した村田に、UFC2戦目について聞いた。
ジャンジローバが下になったときの強さがまだ分からない
【写真】UFC解説前に各選手を研究したメモを読み返す村田。普段の練習でもしっかりメモを残して進化を遂げている。
──ランダ・マルコス戦では見事、判定勝利しました。課題をどこでどう練習してきましたか。
「セコンドの山崎(剛)さんと良かった点と悪かった点を話し合い、悪いところの修正を主にリバーサルジム新宿 Me,Weで練習してきました。あとはKANA選手のところで打撃強化をしてきました」
──ジャンジローバの魅津希戦、マッケンジー・ダーン戦を見た感想、あの寝技にどんな印象を持っていますか。
「マッケンジー戦はたしか15分ほぼスタンドで対戦していたので、魅津希選手の試合を見ての感想になりますが、魅津希選手も下からの攻めが上手かったというのもあり、今研究している段階では、ジャンジローバ選手が下になったところの強さがまだ分からないのでこれから研究して対策を練ろうと思います」
──村田選手にとって、13位のジャンジローバと戦う、この試合の位置づけ、今後の目標を教えてください。
「ランキング関係なしに、UFCという舞台は強い選手達が集まっているので、その強豪選手との試合を一試合ずつ確実に勝っていかないと、その先のタイトルマッチは無いと思っています。なので、まずは目の前の試合に向けて気合を入れてしっかり勝ちに行きたいと思います」
──RIZINファイターのマネル・ケイプ選手が3月13日(日本時間14日)、村田選手とマルチネス選手が6月19日(現地時間)、イリー・プロハースカ選手が5月1日とオクタゴンでの試合が続くなか、どんな試合を見せたいですか。
「RIZINのリングで戦っていた選手が世界で活躍していることで、自分も刺激をもらって、もっともっと頑張ろうという気持ちなります。RIZIN、日本の格闘技を代表して活躍できるよう、もっと強くなって憧れのロンダ・ラウジーのように圧倒的な強さで勝てるように頑張りたいと思います」
──最後にファンにメッセージを。
「いつも応援どうもありがとうございます。次戦6月19日のジャンジローバ選手もとても強い選手ですが、遠い異国でアウェーで戦う自分にとってはファンの皆さんの応援はとても心強いです。引き続き応援宜しくお願い致します」