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【DEEP JEWELS】ケイト・ロータスを計量後に直撃「1カ月ちょっとで8kg超落としたんです」体幹を強化して体型も変わった

2021/03/07 14:03
【DEEP JEWELS】ケイト・ロータスを計量後に直撃「1カ月ちょっとで8kg超落としたんです」体幹を強化して体型も変わった

12月の試合時よりもかなりスッキリした体型になっていたケイトだが、減量はかなりキツかったと告白

 2021年3月7日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 32~アトム級GP2021開幕戦~』の前日計量が、6日(土)都内にて13:00より行われた。

 第1試合の55kg以下契約5分2Rで対戦する、ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)は54.15kg、HIME(毛利道場)は54.40kgでそれぞれ計量をパス。計量後、プロ2戦目に臨むケイトをキャッチ、話を聞いた。


 計量パス後は微笑みを浮かべながらのガッツポーズ。マスク越しだがやつれた感じもなく調子の良さが窺えたケイトだが、「いつもはフライ級(-56.7kg)で出ていて、今回は契約体重55kgなので2kg絞らないといけなかったのでけっこうツラかったです。この体重でもいけるけれどキツいです(苦笑)。これから水を飲んで身体にいいものを食べてゆっくりして、しっかりリカバリーしようと思っています」と、実はキツかったと告白。


(写真)12月の計量時(56.65kg)明らかに今回とは体型が違う

 ストロー級(-52.2kg)まで落とせるのではと聞かれると「いや、絶対に無理です。今後は56kgで。今回は55kgまでギリギリで落として、朝も半身浴で抜いてきたので無理やなって感じました。1カ月ちょっとで8kg超落としたんです」と、フライ級がベストだとした。小西優樹代表によれば「最初は57kgだと想定してやっていたので、55kgになった後は情緒不安定になっていましたね」とのことで「その部分でもメンタルが今回鍛えられたんじゃないですかね(笑)」とケイト。

 事前インタビューで「年明けからパーソナルにも通うようになって、フィジカルが強化されてきたんじゃないかなと思います」と答えていたが、さらに詳しく聞くと「トレーナーさんに付いてもらって、自分は今まで身体のラインを変えるボディメイキングのトレーニングをしていたんですけれど、そういうものではなく筋肉を上手く連動させるようなトレーニングを今までしていなかったので、それができるようなトレーニングメニューを組んでもらって週1回やっています」という。


 その成果は「凄く生きていると思います。身体自体も前まではボディメイクでウェストを出すトレーニングだったんですが、そのフィジカルをしたおかげで逆にウェストが太くなって、簡単にサバ折りされないような身体にはなってきたかなと思います」と、体幹が強くなったことを自覚している。

 プロデビュー戦となった2020年12月の熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)戦では腕十字による一本勝ちを飾っているが、同時に課題も見つかった。

「今回の課題は、ひとつは常に頭を冷静に保つこと。すぐアツくなってしまうので(笑)。多分、見ていてお分かりだと思いますけれども試合中にすぐアツくなる傾向があるので、今回は常に自分が嫌な立場での練習が凄く多かったんです。そういうことをされてもアツくならないように、っていう課題と、打撃で自分の試合を見たら分かりやすい弱点があったのでそれを改善してきました」


 自分が危険な状態でのシチュエーションスパーリングを数多くこなしてきたと言い、「嫌すぎて週3回は泣きました(笑)。メンタルに効き過ぎて。今回は今まで以上に泣きましたね」とメンタル的にも相当鍛えられたと振り返る。

 他の女子ファイター同様、普段は男性との練習が多いが、2016年北斗旗全日本空道体力別選手権大会女子-215クラス優勝の渡邊富紀恵(大道塾神戸)という練習パートナーを得た。渡邊は2020年11月の「中国・四国アマチュア修斗選手権」の決勝戦でHIMEに勝利しており、修斗のプロ昇格も果たしている。また、小西代表の兄である元プロシューターの小西謙太(プロ修斗戦績3勝1敗)にも鍛えられたと言い「代表よりお兄さんに泣かされました(笑)」とケイトが言うほど厳しかったようだ。


 対戦するHIME(毛利道場)については「相手の試合を見ての研究はそんなにしていなくて。明日の試合もそうですし、今後の試合も相手が誰であっても自分のやって来たことを信じてやるのみなので、相手がどうだからと言うのは考えてないですね」と、相手に合わせるのではなく自分がどう戦うかに重点を置いている。

 前回の試合前インタビューでは、空手のバックボーンは糸東流の型部門で、型競技の経験をMMAに活かしたいと語っていたが、「ボディとかを狙った時にフックの形でボディを打つというよりかは、空手の正拳突きのように真っ直ぐ打つ方が得意で。みなさんボディに行く時にカウンターをもらうんじゃないかと心配されますが、自分はそういう怖さがなくストンと入れるので、そこで経験が活きているんじゃないかと最近気付きました」との気付きがあったという。

「2021年はケイトの年にする」と宣言しており、「この1年しっかりと見てもらえたらいいかな。どういう風にステップアップして成長していくかを皆さんに見てもらえたらと思います。成長する、学ぶことが好きなので、学んで強くなれるのだったらそれ以外なにもいりません」と、MMAファイターとして進化することに何よりも喜びを感じているとした。

 その初戦となる今回のHIME戦。注目度がさらに高まっている中、インパクトを残す勝利を収めることができるか。

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