ヴィクトリア「TKOなのかサブミッションなのか、フィニッシュできるところで試合を終わらせたい」
──いよいよONEデビューですね。今のお気持ちをお聞かせください。
「はい、ついにデビューです。今はいろんな気持ちが混ざっています。とはいえ、楽しみな気持ちが一番です。自分のスキルを皆さんに見せることができるのはとても楽しみです」
──お姉さんのアンジェラとお兄さんのクリスチャンがONE世界王者ということで、ご自身のパフォーマンスにプレッシャーを感じることもありますか。
「プレッシャーを感じないなんてことはないですね。でも、私の家族はとても応援してくれていますし、私が自分の道を歩むことに集中できるよう沢山助けてくれているので、今回の試合、全力を尽くしたいと思います。これは私にとって始まりにすぎないので」
──ソーシャルメディア上でネガティブな意見もあったかと思います。どのように遮断してきましたか。
「ソーシャルメディアに関しては、そんなに気にしないようにしていました。私には関係ないし。今起きている良いことに集中するように心がけました。今、ここに居ることが出来ていることに感謝しています」
──アンジェラとクリスチャンのファイトスタイルと比べて、ご自身のスタイルにはどんな違いがあると考えていますか。
「姉兄たちが皆んな、父のもと同じジムでトレーニングしているので、ファイトスタイルは少し似ているのと思います。彼らのように私もとてもアグレッシブですし、いつでもフィニッシュを狙います」
──この試合に向けて、格闘家であるお父様、ケン・リーさんからはどのようなアドバイスがありましたか。
「父はコーチでもあります。父としてのアドバイスもコーチとしてのアドバイスもしてくれました。父は私に『これはあなたの夢であり、今まさに起こっていること。だから感謝の気持ちを忘れずに、今起こっているこの過程を楽しみなさい。全て経験だよ』とよく言ってくれます」
──アンジェラ、クリスチャンからはどんなアドバイスがありましたか。
「2人ともとても役に立つアドバイスをたくさんくれました。彼らも私と同じように、若い歳でデビューをして同じ道を歩んできたので。そして、お父さんが言うように、彼らも『今起きているこのプロセスをとにかく楽しむこと。強い心を持つこと。なぜならその若さで戦うにはそれらが大切なことだから』と、そう言ってくれました」
──次に対戦相手、スニーサ・スリセンについてはどんな考えがありますか?
「彼女のアマチュア時代の試合も、プロの試合もどちらも見ました。彼女はタフな相手だと思います。打撃はアグレッシブだし、強みは柔道なのかな。でも、私は自分のスキルに自信を持っています」
──この試合でスリセンをフィニッシュできると思いますか。
「ストライキング、レスリング、柔術、すべてのスキルを出して彼女をフィニッシュします」
──姉兄がサブミッションのスペシャリストであることで、自分もこの試合でフィニッシュしないといけない、のようなプレッシャーは感じますか?
「相手をサブミッションしなければならないというプレッシャーは感じていません。TKOなのかサブミッションなのか、フィニッシュできるところで試合を終わらせたい。姉兄からのプレッシャーも感じないです。自分のグランドゲームにとても自信があります」
──姉兄がMMAのキャリアを積んでいくのを近くで見てきて、最大の学びはなんでしょうか。
「彼らが練習している姿、戦っている姿から学んだ最大のことといえば、真剣に練習を積めば結果が付いてくるということ。とても刺激をもらっています」
──今回の試合はどんな展開になると思いますか。
「速いペースで試合が進むと思います。1ラウンドで終わるんじゃないかな」