ペトロシアン「自分にあと何年残っているかは考えない。身体と心に耳を傾けて、今の自分はとても強いと感じる」
──2012年にダビット・キリアと戦って以来の再戦となります。初めて戦った時のことを覚えていますか。
「2012年ぶりにダビット・キリアと戦うことになりますが、初めて戦った時、ローマでGLORYが行なった3試合トーナメントだったことを覚えています。準決勝でダビット・キリアと当たって、あれはタフな試合でした。あれから10年近くも経ち、色々変わったし、お互い強くなって、今回は10年前よりもっと優れている僕らの試合を見せたいです。きっといい戦いになると思います」
──2012年に対戦した時、ダビット・キリアはどんなファイトスタイルだったか覚えていますか? そして、今回の試合に向けて、あなたはどんな準備をしてきましたか。
「初めて対戦した時のことは、彼がタフな選手だったということを覚えています。(この試合に向けては)いつも通りメンタルとフィジカルの準備、自分の100%を引き出すための準備をしています。彼のスタイルを具体的に言うと、確か空手がバックボーンだったので、予想外のところに打撃が当たっていた覚えがあります。自分は100%の準備が出来ていて、この試合もきっとタフな試合になるのではないでしょうか」
──この試合でダビット・キリアを再び倒すということについてどのくらい自信がありますか。
「オッズなんかには興味ないですね。もう既に厳しい戦いになることは知っているので。でも、精神的にも体力的にも、リングに入って全力で戦う準備は出来ています。当然、ダビットも準備しているはずだし、激闘になると思います」
──ONEの別階級の王者であなたとの対戦をアピールしている選手もいます。
「(ONEバンタム級ムエタイ世界王者でキックボクシング世界王者のノンオー・ガイヤーンハーダオが)勝利の後に、自分と対戦希望しているのを見たから、それに備えてトレーニングをしていたこともありました。その後、予定が変わったので、今はその試合のことは考えていないです」
──今回、この試合で勝利した場合、GP王者であるあなたが、フェザー級キックボクシングのタイトル戦が次戦となると思いますか。
「それは当たり前ですよね。ONEに参戦し始めた頃からベルトを狙っていますから。ですが、今はタイトル戦のことは考えていなくて、今は目の前の対戦相手、ダビット・キリアのことだけ考えています。彼を倒してタイトル戦で戦うチャンスを作ります」
──自身のキャリアを考えて、こうして最高のレベルで戦い続けるのはあとどのくらいでしょうか。
「自分に何年残っているか、などは考えていないです。自分の身体と心に耳を傾けて、今の自分はとても強いと感じるし、キャリアの中でベストコンディションだと思います。“今を生きる”ようにしていて、今という素晴らしいキャリアの時期をエンジョイしていきたいし、今から気を逸らさないようにしています」
──対戦相手、ダビット・キリアの最近の試合は見ましたか? 彼の改善点または弱点、自分にアドバンテージがある点について何か気づくことはありましたか。
「もちろんです。お互い成長してきたし、彼をきちんと研究してきた。リングに立つ度に、対戦相手を必ず研究する。対戦相手の弱点や試合で活かせる自分のアドバンテージはいくつかありますが、ここでの発言は控えます。試合で全てを出し切って勝ちます」
──2021年の目標はなんでしょうか。
「まずは、この試合でダビット・キリアに勝つことです。それが出来なければ、目標があっても台無しになってしまうので。次にタイトルに挑戦すること。先ほども言ったように、ベルトは初めから狙っていて、2021年にタイトルマッチに挑みたいです」
──この試合はどんな展開になると思いますか?
「自分が勝つと思いたいです。どういう形で勝つのかは分からないですが、お互い強い選手であり、いずれにせよいい試合になるだろうし、ONEのファンが喜ぶ試合を見せられると思います」