キックボクシング
インタビュー

【Road to ONE】7戦無敗の19歳・有井渚海の2021年、ONE本戦出場を目指して「RISEのランカー選手ともやっていきたい」=2月22日(月)渋谷

2021/02/19 21:02
【Road to ONE】7戦無敗の19歳・有井渚海の2021年、ONE本戦出場を目指して「RISEのランカー選手ともやっていきたい」=2月22日(月)渋谷

7戦無敗、順調にキャリアを積み重ねていっている有井。2021年はさらなるステップアップを目指す【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

 2021年2月22日(月)東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて、ONE Championship「CLASTY Presents Road to ONE:4th Young Guns」が開催される。大会は「ABEMA 格闘チャンネル」にて完全生中継され、「ONE Super App」にて世界同時ライブ配信が予定されている。

 今大会唯一のキックボクシングマッチ(54・0kg契約)で、19歳の有井渚海(及川道場)が18歳の平松侑(岡山ジム)と対戦する。

 有井は2019年の第30回全日本新空手道選手権大会K-2GRAND PRIX軽軽量級で全国優勝し、そのとき憧れの那須川天心に激励の言葉を貰い、プロ格闘家になる事を決意。


【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

 2019年10月に開催されたONE Warrior Series(OWS)日本大会の出場選手に抜擢され、マレーシアのレイを相手に3R TKO勝利を飾ったことで、イベントホストを務めるONE Championshipバイスプレジデントで、元UFC世界ミドル級王者リッチ・フランクリンから「才能ある将来有望な若手選手」と絶賛されている。

 2020年8月にはABEMAが配信する人気恋愛バラエティ番組『恋する 週末ホームステイ』(恋ステ)のシーズン7に出演したことで格闘技ファン以外にも広く知られることになった。

 2020年11月にはDEEP☆KICK -53kg級王者・寺山遼冴を破り、12月には内藤3兄弟の三男・内藤啓人からも勝利を奪って戦績を7戦6勝(2KO)1分とした有井は、「日本格闘界、5年後の主役たち」をテーマに行われる同大会で、キックボクサーとしてどんな存在感を示すか。(前回・田上こゆるインタビュー

ムエタイスタイルの選手と戦うのは今回が初めて

『ROAD to ONE』には昨年9月に続き2度目の出場となる有井。「ROAD to ONEには青木真也選手を始め凄い選手が出ているイメージがあって、そんな簡単に出られる大会ではないのにまた出させてもらえて凄く嬉しいです」と、素直に喜ぶ。

 対戦する平松については「ムエタイスタイルの印象です。ムエタイファイターって感じ」だと言い、「ムエタイスタイルの選手と戦うのは今回が初めてなので、自分でもどうなるか楽しみです」と“初遭遇”のムエタイスタイルとの戦いが楽しみだとした。


【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

「練習はムエタイスタイルの相手にどう対応するか、ずっと今回の試合に向けてやっています」と言うが、相手のスタイルに合わせるつもりはない。「自分のスタイルでムエタイスタイルにどう対策をしてって感じです。だんだんと仕上がってきていい感じになってきていますね」と、あくまでも自分のスタイルで勝負する。

『ONE WARRIOR SERIES』『ROAD to ONE』と試合をしてきて無敗。そろそろONE本戦に出場したいのではと聞くと、「ONEの本戦出場を目指していますが、自分的にはONEの本戦に出るにはまだまだ実力が足りていないと思っているので、もっと実力を付けてから出られるようにしたいと思っています」と、自分の実力はまだそのレベルに達していないと冷静だ。

「何勝したからとかベルトを獲ったからというよりも、自分の実力次第で出たいって感じです。強くなってONEの選手たちに勝てるくらいの実力になったと自信がついたら出たいですね。それを100%だとしたらまだ半分くらいです(笑)」と、確実に勝てる自分になってから挑みたいとする。


【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

 2月2日には同じ19歳のWBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者の朝陽P.K.センチャイムエタイジム(品川朝陽/エイワスポーツジム)がONE参戦契約を結んだ。それを聞いて焦りはなかったかと聞かれても「同じ世代の選手なので焦りと言うよりも、凄いなっていう感想です。この年でONEと契約していて尊敬します」と、先を越されたとの感情はなくエールを送った。

 そんな有井にとっての2020年は「前半はコロナの影響で試合ができなくて、ちょっと気持ちが落ちた時期はありました。練習はしっかりやっていたんですが、試合の場がないと上がることがなく…。後半は試合がけっこうできてそこからまた気合いが上がってきました。でも、振り返るともっと成長できたかなって思います。もっと格闘技のことを考えたらもっと強くなれたなって年でしたね」と、反省する年だったという。

「練習はいつも通りしていたんですが、練習量だけでは勝てない。質というか、どうすれば強くなるかを考えることが少なかった感じですかね」と振り返り、「今は試合前なので追い込みとか相手の対策ばかりですが、練習の量はしているので、もっと頭を使えば強くなれるかなって思っています」と、これからは練習と試合で頭を使っていきたいとした。


【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

 同階級で意識している選手はいるかと聞くと「RISEに強い選手がいっぱいいて。例えば大崎兄弟とか田丸辰選手とかいっぱいるので、その辺とやってみたいですね」と、RISEスーパーフライ級戦線に興味があるとし、「今年はRISEにもどんどん出ていきたいですね。今回の試合が終わったらRISEのランカー選手ともやっていきたいと思っています」と、RISEのランカーたちとしのぎを削って行きたいとの目標を掲げた。

 RISEスーパーフライ級(-53kg)は王者・大崎一貴(OISHI GYM)を頂点とし、その弟である孔稀(同級3位)、1位の田丸辰(TRY HARD GYM)、タイトル挑戦経験もあり他団体のタイトルを持つ2位・政所仁(魁塾)のトップグループに加えて、4位・京介(TOP DIAMOND)、5位・風音(TEAM TEPPEN)、6位・松谷桐(VALLELY KICKBOXING TEAM)と活きのいい新鋭選手たちを中心に12位までランキングが埋まっている。

 ONE本戦で勝ち抜いていく実力を積み重ねていくためにはうってつけの環境であり、有井がRISEスーパーフライ級戦線へ本格的に参入するかに注目が集まるところだ。

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