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【RIZIN】4月ムサエフと『ライト級初代王者決定戦』へ、サトシ「徳留に勝てなければムサエフにも勝てない」vs.徳留「仕事をする」。久米「キャリアの集大成で強い相手と」vs.武田「まだ25歳。実力を出しきれていない」=3月21日(日)名古屋

2021/02/15 17:02
 2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホールにて開催される『RIZIN.27』の会見が12日、都内にて行われた。  同大会では、ライト級相当の71.0kg契約(5分3R・ヒジあり)で、ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)vs.徳留一樹(パラエストラ八王子)、武田光司(BRAVE)vs.久米鷹介(ALIVE)の2カードが発表されている。  会見後、榊原CEOは、GP覇者トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)を頂点とする同級戦線について、「サトシが勝てば、4月にムサエフとサトシで『ライト級初代王者決定戦』を行いたい」と語った。  会見でサトシ(31)は、「本当はこの試合はちょっとやりたくないね。徳留とは前にQUINTETで一緒に練習して、チームも一緒だった。でも、しょうがない。私はRIZINの選手だから、誰でもRIZINで決まった選手と私はやります。あと、まだ私はRIZINのベルトを獲りたい。だから誰が来ても試合をします」と複雑な思いを語り、GP王者ムサエフについては、「徳留といい試合をして私は勝てるから、ムサエフ戦のいいテスト、準備(になる)。徳留に勝てなければムサエフにも勝てない。ムサエフはすごい打撃が強いけど、勝つことは出来る」と、王座獲得へ意欲を見せた。  サトシの王座戦を阻止する形になる徳留(33)は、RIZIN参戦の動機を「日本で“仕事”をしようと思って。海外だと1週間とか2週間の滞在(隔離)があるので」と、試合機会の多いRIZIN参戦を決めたことを語り、「去年までONE Championshipでやっていて、連勝中だったにもかかわらずRIZINに出ると言ったら快く送り出してくれて、RIZINでもサトシ選手という強い相手とやらせてもらえるのが凄く光栄です。QUINTETでサトシとチームを組んで一緒に戦った仲ですが、MMAでリングに上がればそれは違う話なので、しっかり今までやってきた技術を全部出していい試合が出来ればいいと思います」と意気込みを語った。  また、会見後にはSNSで「相手が強いのは十分わかってるけど、自分の力全部出して勝ちます!」と、力強く勝利宣言している。 [nextpage] 榊原CEO「ムサエフは準備万端」 【写真】松濤館空手出身の世界王者“生きる伝説”ラファエル・アガイエフとムサエフ  一方で、久米鷹介(ALIVE)と武田光司(BRAVE)によるDEEPとPANCRASEの現ライト級王者同士による対戦も同会見で発表された。この試合は、2020年9月から組まれている「日本ライト級王者決定戦」的な意味合いを持つカードだ。  9月大会で、元DEEP王者の北岡悟(※2月21日「DEEP100」で大原樹里と対戦)をスプリット判定で下した35歳の久米は、会見で「自分ももうキャリアの集大成に入ると思ってこういう勝負、強い選手と戦うためにRIZINに来ました。今回、DEEPの現役チャンピオンの武田選手と戦わせていただけるということで、PANCRASEのチャンピオンとして、しっかり強さを発揮できると思います」と語る。  また、2012年2月の「修斗 SHOOTO GIG CENTRAL Vol.24」のシェーン・ネルソン戦(リアネイキドチョークで一本勝ち)以来、9年ぶりとなるホームでの試合に、「地元の名古屋で自分の強い姿、今まで築き上げてきたものを、今まで支えてくださった方々に見せられるように、全力で感謝の気持ちを込めて戦います」と、意気込みをみせた。  同じく9月大会で、修斗世界王者の川名雄生(Y&K MMA ACADEMY)をスプリット判定で下した現DEEP王者の武田は、「DEEPのチャンピオンの方が(PANCRASE王者より)強いぞってことを証明できればなと思っています。あと前回、前々回(ダミアン・ブラウンに判定負け)と、僕はRIZIN参戦は3回目ですが、まだ自分の実力を全部出しきれていないので、今回は勝ち負けよりも内容が問われる試合だと思っているので、自分の全部の力を出し切って勝てればなと思っています」と、久米戦に向け、全力を出し切った内容で勝ちたいとした。  さらに、「日焼けサロンのスポンサーも待っている」という武田は、「ファンの皆が僕のことを『老けている』とか『35歳だ』と言っていたのですが、僕はまだ25歳なので、それも覚えてもらえればなと思っています」と、イキの良さをアピールした。  サトシとムサエフのタイトルマッチを4月大会のプランに挙げる榊原CEOだが、ライト級戦線のニューカマーや、実力者たちの存在も無視できないところだ。  特に、現ライト級キング・オブ・パンクラシストの久米は、PANCRASE時代に徳留に2度勝利し、2019年10月のONEでは当時の修斗世界王者・松本光史にも判定勝ちを収めている。プロ入り以来、敗戦はブラウン戦のみで12戦11勝1敗の戦績を誇る武田を下せば、王座戦に名乗りを挙げてくるだろう。 「キャリアの集大成に入る」という久米にとって、ダロン・クルックシャンク、ダミアン・ブラウン、ジョニー・ケース、パトリッキー・フレイレに勝利しているムサエフとの試合は、「強い選手と戦うために来た」というRIZIN参戦の高いモチベーションとなっている。  果たして、ムサエフとの「王座決定戦」に臨むのはどのライト級ファイターになるか。榊原CEOは、「ムサエフは準備万端で、3月も彼はスタンバイはしていたので、入国できれば……。(3月7日に緊急事態宣言が)明けてくれば、また状況も変わるでしょう。返す返すも日本の方向性による」と、4月東京大会の展望を語っている。
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