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【RISE】原口健飛、白鳥大珠戦はフィジカルで勝負「僕が唯一勝っているのがフィジカルなんで。顔も負けているし」

2021/02/13 22:02
【RISE】原口健飛、白鳥大珠戦はフィジカルで勝負「僕が唯一勝っているのがフィジカルなんで。顔も負けているし」

外国人選手が入国不可能となり、ファン待望の白鳥大珠戦が実現することになった原口 (C)RISEクリエーション

 2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』に出場する、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が公開練習を行った。

 原口はSuper Fight!の-64kg契約3分3R延長1Rで、RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)と対戦する。


 シャドーからサンドバッグ打ちを公開した原口は、左右に構えをスイッチしつつパンチのみを使用。その理由を聞くと「いや、特に。パンチが最近好きなので。試合になったらどうせ蹴りが多くなってしまうので、なるべくパンチも多く使えるようにと普段から意識はしています。(蹴りを)隠しているつもりはないですけれど、思い切り蹴って股関節を痛めるのが嫌だったのでやらなかっただけです」と笑った。

 仕上がり具合は「残り2週間ちょっとあるのでまだ35~40%くらいですね」とのこと。


「当日に100%に持っていきたいので練習では85%くらいに抑えて、疲労が抜けて100%じゃないですか。疲労を抜くのも練習の一環やと思うので。ギリギリまで練習して疲労溜めて本番でいい結果を出した人を見たことがないんですよね。追い込んだままやる人って。中にはいてると思うんですけれど、僕はそのタイプやないと思うので80~85%くらいに抑えて、疲労を一気に抜いて回復して試合に挑むって感じですね」

 この調整方法は「20戦やってるんですけれど、タイトルを獲る前から何日で疲労が抜けるのかとか、何kgで練習してどれくらい動けるのかとか、いろいろ考えてやってきたので自然と覚えてきた感じですかね。体重を毎日計っていますし、それでどれくらい動けたかと。あと息の荒れ具合はどれくらいなのかと毎日確認してやっていますね」と、経験から身に付けたものだと言う。


 当初はGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9)との対戦が決まっていたが、入国規制で来日がかなわず、同じく元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者ヌンラーンレック・ジットムアンノン(タイ)との対戦が決まっていた白鳥との対戦となった。オファーが来た時は「ふざけるな、早すぎると思った」と会見で本音を告白している。

「決まる前は、(白鳥と)やりたいけれど複雑な気持ちもありましたけれど、いざ決まれば。やっぱりみんなが盛り上がってくれているし、良くも悪くもいろいろな意見があるし、その意見を聞いて自分も覚悟ができたというか、やるぞって気持ちにはなれたって感じですね」と、ファンの反応が良かったことでやる気になった。


 しかし、対戦相手が変わっても「めちゃくちゃビビっているんですよ(笑)。でもそれが僕なのでいいんじゃないですかね」と、普段通りにビビっているという。

「それは試合当日まで抜けないですよ。リングに上がった瞬間に、そこでやっと入れ替わるんですね、全部。不安も全部消える感じで。だから入場しているところまで怖いです」

 白鳥のスタイルについては「身長も高いですし、身長を活かして戦えているのでそこが一番の強みかなと思いますね。手も足も長いし、自分の距離感を分かっているのでそれが強みだと思いますね」と評する。


 それに対して原口は「外す時は外すし、行く時は行く。白鳥選手だからこうとは決めていなくて、誰が相手でも自分のやりたいことをするのが目標。それがたまたま白鳥選手だったというだけですね」と、白鳥に合わせることはしないという。

 試合展開に関しては「ガンガン来て欲しいのはありますけれど、せっかく最高峰の戦いって言われているので、いきなりガツガツ行っても逆におもんないかもしれないので、お互いやることやって最後はしっかり盛り上げる感じがいいですよね」というのが理想。


「白鳥選手もめちゃくちゃ強いのでKOできる自信は今はないですけれど、やっぱり魅せて盛り上げて試合を終わりたいと思っているので、それがKOであっても判定であっても、日本最高峰の戦いが見れたって試合をしたい。KOを狙いすぎると自分がしたいこととかができひんようになるので、とりあえず倒しに来いって感じですね」と、この試合にふさわしい内容にしたいと意気込む。

 原口と言えば趣味がベンチプレスというほどフィジカルトレーニングに力を入れていることが知られているが、「普段足を鍛えていなかったんですよ。最近やっと下半身のフィジカルを強化しています。ハムストリングスを鍛えているんですけれど、蹴る瞬間のトップスピードが上がった感じがします」と、得意の蹴りがさらに速くなったと感じる。


 さらに、今回の勝利のカギとなるのもフィジカルだと原口は言う。

「蹴りもパンチもフィジカルが上がれば全て上がる。身長と手足の長さで負けているし、今回こそフィジカルで行かないと。僕が唯一勝っているのがフィジカルなんで。顔も負けているし、全部負けているのでムカつくんですよね(笑)。(白鳥は)男として完璧じゃないですか。強いて言うなら身体だけ。身体は僕の方が男前かなって思っているので、そこに関しては負けたくないですね」


 なぜそこまでフィジカルにハマったのかと聞かれると、「2019年のミゲール・マルティネス戦の時からフィジカルを徹底的に上げてきているんですけれど、外国人の身体の大きい人って並んだ時に怖いじゃないですか。それでビビってしまった部分があるので、逆に自分がそれをしてしまえば試合前から相手をビビらせられるんじゃないかなって思ったんですね。そこからほんまジャブ程度なんですけれど、鍛え始めたのがきっかけですね」と明かした。

 最後に、外国人選手が来日できなくなったRISE最大のビッグマッチ『RISE ELDORADO』でチャンピオンとして果たすべき役目は何かとの問いには「白鳥君との戦いじゃないですか。外国人選手が来れなくなった中でチャンピオンとして何ができるかを考えた時に、試合に勝つのはおいといて、チャンピオンとしてRISEに貢献したいなと思ったので、出場することがチャンピオンとしての立場と言うか。自分が弱くても強くても、団体が困っている時こそチャンピオンの出番かなと思って。だからやることは出場したこと、そして盛り上げることだと思います」と答えた。

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