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レポート

【修斗】藤井伸樹が加藤ケンジに判定勝ち、ZST王者・山田崇太郎が修斗初参戦で一本勝ち、西川大和がTKO勝ちで「UFC王者になります!」=第1部

2021/01/31 11:01
 2021年1月31日(日)、竹芝ニューピアホールにて「PROFESSIONAL SHOOTO 2021開幕戦 Supported by ONE Championship」第1部が開催された。 ▼メインイベント 第8試合 65.8kg以下契約 5分3R○藤井伸樹(ALLIANCE)[判定3-0] ※30-26×3×加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM)  毎試合大激戦となり、“最も戦いたくない男”と呼ばれる藤井伸樹(ALLIANCE)が開幕戦から登場。9月の後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A)との一戦でも序盤に窮地に追い込まれながらも2R、3Rにゾンビの如く復活。最後は鼻を折られながらも後藤をドミネートし大逆転勝利を修めた。  毎試合ベストバウト級のファイトを繰り広げる藤井の前に立ちはだかるのは、RIZIN帰りの加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM)だ。  修斗での試合は、2019年12月以来、約1年1カ月ぶり。斎藤曜を左右のフックで3R KOに沈めた加藤は、2020年2月の「RIZIN.21」浜松大会で金太郎に一本負けを喫したものの、2020年8月の前戦「RIZIN.22」では、山本アーセンに右ストレート一発でKO勝ちしている。  グラップラーとの対戦での勝率が高い加藤にとって、藤井は噛み合う相手だ。しかし、ラウンドを経るごとに蘇生し、更に強くなっていく藤井に対して、加藤は得意の展開に持っていけるのか?  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブからテイクダウンのフェイントを見せる藤井。サウスポー構えになる加藤は、左ストレートから前に出る。藤井の低いダブルレッグを切る加藤。しかし、なおも藤井はシングルレッグで金網に詰めテイクダウン。  ハーフガードの加藤は上半身を金網に立てるが、腰を引いて背中をつかせる藤井はストレートアームバー狙い。腕を抜き腰を切りフルガードに戻す加藤はクローズドガードに。下から単発で鉄槌。上からパウンドする藤井は片足を抜きハーフからキムラ狙いからマウント&パウンドへ。その空いたスペースでリバーサルした加藤が上になり右を振ったところでブザー。  2R、左ジャブを突く藤井。右に回る加藤を追って詰める藤井が組み付き右で差して左手でシングルレッグテイクダウンへ。すぐに立つ加藤だが、なおも追う藤井がシングルレッグでまともテイクダウン。ブリッジする加藤を右で枕で抑え、ハーフから細かいパウンドで削る。  背中をつかされる加藤。パスガードからマウントを奪う藤井に加藤は腰を引いて上半身を立ててスタンドになるが、すぐに詰める藤井はみたびシングルレッグへ。金網背にする加藤は突き放し、オーソドックス構えから左! さらに右アッパー! しかし藤井がシングルレッグテイクダウンをしたところでブザー。  3R、オーソドックス構えから左ジャブ連打は加藤。上体を上げさせたい加藤。しかし藤井も右を当て左ジャブを突き前進。金網まで詰めてシングルレッグテイクダウン! バタフライガードの加藤に片足を抜き、ヒジを落とす。右で差して立とうとする加藤だが、背中をつかされる。細かいパウンドの藤井はパスガードしマウントへ。  ヒジを落とす藤井は脇も開けさせられるがバックは見せない。ケージを蹴ろうとする加藤だが、その際でバックへ! リアネイキドチョークに入るがブザー。判定は3者30-26の大差で世界ランク8位の藤井が勝利した。 [nextpage] ▼セミファイナル 第7試合 83.9kg契約 5分3R○山田崇太郎(日本/ThePandemonium)※ZSTウェルター級王者[1R 1分08秒 ヒールフック]×グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国/Tri.H studio)※EFCウェルター級王者  組技大会『QUINTET』で強烈な“極め強さ”を見せている山田崇太郎(ThePandemonium)が、修斗に電撃参戦。  近年は、グラップラーとして注目される事が多い山田だが、ファイターとしてキャリアを踏み出したのはMMA。様々な団体に出場し、現在はZSTウェルター級王者に君臨している。  MMAは2017年9月の「ZST.57」での白鳥竜彦(FACT MMAアカデミー)戦でのオモプラッタによる71秒一本勝ち以来、約3年振りのMMA復帰戦となる。  その山田の前に立ちはだかるのは、ONEウォーリアーシリーズにエントリーしている“アフリカンビースト”グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国/Tri.H studio)。  コンゴ柔道代表の柔道をベースに、溢れ出るファイティングスピリットを前面に押し出し、9月に行われた『Road to ONE 3rd』では現PANCRASE王者・手塚裕之と真っ向勝負。打撃戦で敗れるもハートの強さを見せた。  祖国コンゴ民主共和国から戦いの場を求めて日本にやって来たグンターが日本最強のグラップラーを沈めるか。それとも山田宗太郎が修斗重量級のエースとなるのか。マッスル対決を制するのはどっちだ!?  1R、ともにサウスポー構え。左ローから入る山田。カルンダの左ミドルを掴んで引き込んだ山田は、ストレートフットロックから外掛けし、外ヒールフック! タップを奪った。  試合後、修斗初参戦の山田は「修斗の皆さん、はじめまして。今日は僕の筋肉のお披露目に参りました。失笑ですね。これから修斗でベルトを目指していきます。ちょっと怒られない程度に……“This is 修斗”」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第6試合 76.5kg契約 5分3R○西川大和(西川道場)[2R 3分23秒 TKO]×マックス・ザ・ボディ(BRAVE)  2020年5月の木下タケアキとの修斗デビュー戦の判定勝ち以降、9月に椿飛鳥を1R 三角絞め、12月に林 RICE陽太を2R TKOに下すなど、破竹の3連勝をマークしている脅威の18歳“野生児”西川大和(西川道場)が年末の大阪大会に続いて連続参戦。“カメルーン・ヘラクレス”マックス・ザ・ボディ(BRAVE)と激突する。  初の国際戦を迎える西川は体格で上回るマックス相手にどう戦うのか? マックスは2020年9月の大澤伸光戦での1R TKO負け以来、約4カ月ぶりの試合となる。修斗重量級戦線の注目の一戦だ。  1R、オーソドックス構えから低い後ろ蹴りを見せる18歳の西川。それがマックスの股間に入り中断。再開。大きな右を振るマックス。押し込むマックスに右のかかと蹴りを見せる西川。マックスの組みになんと引き込む西川! 腕十字に体を離すマックスに下になってもシッティングガードから近づいていく。  ボディロックテイクダウンはマックス。蹴り上げから立ち上がる西川は四つ組みに。離れる西川は右ローを当て近づくと、右のバックスピンを今度は上部に。さらに右のカーフキックを当てて出入り。ニータップは、階級上のマックスが倒れず、組み際の打撃でマックスが右を当てて、離れ際に右ハイも当てて押し込む。  2R、フィジカル差を感じさせる押し込みのマックス。ダブルレッグテイクダウンにパウンドも蹴り上げで突き放そうとする西川はシッティングガードで近づいていく。スタンドになる西川。左ローから右を振るマックスをかい潜りテイクダウンは西川! ハーフからサイド、マウントを奪うと、背中を見せたマックスのバックへ。身体を伸ばす西川はバックマウントから右のパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。  試合後、西川はケージのなかで「北海道札幌市出身の西川大和です。マックス選手、パワーヤバかったですが、周囲のおかげで連勝記録続けられました。お母さん、誕生日おめでとう! 僕、UFCでライト級チャンピオンになります。次、世界ランカーとやらせてください。かかってこいや!」と上位ランカーとの試合をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8kg契約)5分2R×よしずみ(勝ち点4/HAGANE GYM)[1R 4分20秒 腕十字]○石井逸人(勝ち点7/TRIBE TOKYO M.M.A.)  新型コロナウイルスの影響で年をまたぐ形となった「インフィニティリーグ2020バンタム級」公式戦2試合が行われる。現在トップでありながら今回が最終戦となるよしずみ(HAGANE GYM)と、優勝候補の一角と見られる現在2位の石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A.)が激突する。  よしずみは、2019年3月に岩鬼との再戦で判定勝ち後、6月に奥平季之に判定勝ち。12月に大越崇弘とドロー。2020年3月のインフィニティリーグで小野島に判定負け。11月の同リーグ戦で一條貴洋と判定ドローとなっている。  対する石井逸人は、2019年7月のガッツ天斗戦の判定勝ち以降、9月の「ONE:Road to Century」で古間木崇宏に一本勝ち。しかし、2020年2月の「PANCRASE」で瀧澤謙太にTKO負け。2020年2月の同リーグ戦で一條貴洋に判定勝ちで再起を飾ると、5月に齋藤翼にも判定勝ちし、8月のリーグ戦で小野島恒太と判定0-0のドローとなっている。  1R、ともにオーソドックス構え。近い距離からワンツーを伸ばすヨシズミ。石井もフェイントから右を振る。左ローを当てる石井。ワンツーから左も。ヨシズミは左ジャブ。しかし石井の右のカーフキックに手打ち気味に。  石井の打ち終わりに右を当てるヨシズミだが、石井はシングルレッグで回してテイクダウンから一気にサイド、左腕を抱えて腕十字でタップを奪い、ヨシズミを挑発した。 [nextpage] ▼第4試合 インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8kg契約)△小野島恒太(勝ち点4/Combat Workout Diamonds)[判定1-1] ※20-18, 18-20, 19-19△野尻定由(勝ち点1/赤崎道場A-SPIRIT)  小野島恒太(Combat Workout Diamonds)は、1年7カ月ぶり復帰戦となる2019年6月の金物屋の秀戦で判定勝ち。7月の連戦で加藤ケンジ戦にも判定勝利したものの、同11月に手塚基伸に判定負け。2020年3月のインフィニティリーグでよしずみに判定勝ちすると、8月の同リーグ戦では石井逸人とドローとなっている。  小野島と対戦する野尻定由は、2019年3月の奥平季之戦で2R KO勝利以降、6月に堀川55滉介にTKO勝ち。9月には「ONE: Road to Century」にも出場し、前田浩平にギロチンチョークで一本勝ち。前戦12月に林宏仲にKO勝利で4連勝も1年1カ月ぶりの試合となる。  1R、オーソドックス構えの小野島にサウスポー構えからオーソドックス構えに戻す野尻は右ミドル。そこに右を合わせて蹴りを掴んで押し込む小野島。体を入れ替え突き放す野尻はサウスポー構えから左の蹴り。オーソから右ボディストレートを突く。右カーフキックを当てる野尻。  小野島も大きな右を振って金網まで押し込み左で差す。さらにシングルレッグからダブルレッグでテイクダウン。立ち上がる野尻にバックテイクし、さらに崩して細かいパウンド。立つ野尻を再び崩す。立ち上がり正対した野尻に左の蹴りは首相撲に組みブザー。  2R、オーソから右を蹴り、右フックで詰めるのは野尻。金網に押し込むが小野島は体を入れ替える。右で差す小野島に小手巻き投げの打ち合いから押し込むのは小野島。ダブルレッグテイクダウンも金網使い立ち上がる野尻。狭い距離で左右の蹴りは野尻。首相撲ヒザも。左右ボディ打ち連打の小野島を突き放し左ミドルも。  しかし小野島も左右フックで前進。互いにカーフキックの打ち合いから、左ミドル、右スーパーマンパンチの野尻。しかし小野島も右ストレート! すぐに詰めてバックを狙うが、野尻もスクランブル。それを許さず小野島がリフトしダブルレッグテイクダウンしたところでブザー。  判定は1-1(20-18, 18-20, 19-19)でドロー。勝ち点は1ずつの痛み分けとなった。小野島は次の試合のヨシズミと得点で並んだ。 [nextpage] ▼第3試合 70.3kg契約 5分2R○木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)[1R 2分56秒 TKO] ※右フック→パウンド→タオル投入×大瀬良康平(リバーサルジム横浜グランドスラム)  ABEMA「格闘代理戦争」出身の木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)と、大瀬良康平(リバーサルジム横浜グランドスラム)が対戦。  極真世界連合(KWU)世界大会準優勝の“押忍”木下タケアキは、プロデビュー前に『格闘代理戦争』で、韓国MMAの超新星ユン・チャンミンを左上段廻し蹴りで失神KOに下しているストライカー。  修斗では、久保村ヨシTERU戦のKO負けを経て、平澤 克明、小林孝秀を連続1R KOに下したが、2020年5月の前戦では、西川大和に判定負け。今回が再起戦となる。  大瀬良は、2018年3月の「ZST SWAT!」でSONIC SQUADの強豪・森山壱成(SONIC SQUAD)に判定負けも、2019年の全日本アマチュア修斗選手権フェザー級3位に。今回がプロ修斗デビュー戦となる。  1R、サウスポー構えの木下にオーソドックス構えの大瀬。詰める木下は左上段蹴り、中段蹴りと打ち分け、さらに左フック。大瀬も右のカウンター狙い。スイッチしオーソドックス構えに戻し左で飛び込むが、そこにカウンターの右を外からかぶせた木下! ダウンした大瀬へのパウンドラッシュに大瀬のセコンドからバトンタオルが投入された。 [nextpage] ▼第2試合 77.1kg契約 5分2R△ヨシ・イノウエ(パラエストラTB)[判定1-1] ※20-18, 18-20, 19-19△上原 平(リバーサルジム 横浜グランドスラム)  ヨシ・イノウエ(パラエストラTB)vs.上原平(リバーサルジム 横浜グランドスラム)は重量級ニュージェネレーション対決。12月27日に行われた『UNRIVALED』のグラップリングマッチではドローだった両者。早くも修斗で決着をつけることになった。  両者は2018年10月の第25回全日本アマチュア修斗選手権大会ウェルター級2回戦で対戦。同トーナメントで優勝した上原が判定でイノウエを下している。  マニラ出身のイノウエは、プロMMA1勝2敗1分け。宍戸航太とドロー後、鬼瓦に判定勝利でプロ初白星を挙げるも、宮路智之、飯田健夫にいずれも一本負けを喫している。  対する上原は、ZSTのPre StageからGRANDSLAM7: Royal、アマチュア修斗を経てプロへ。ZSTで泉田泰徳、西尾真輔に勝利し、2019年12月のプロ修斗で水野怜に1R 33秒 KO勝利を収めている。しかし、2020年8月のZST68では、岸野紘樹に判定負けを喫しており、今回が再起戦となる。  2021年修斗重量級戦線の新たな動きに注目だ。  1R、サウスポー構えから左ローを放つ上原。オーソドックス構えのイノウエは右の強打で圧力をかけ、テイクダウンもすぐに立つ上原。イノウエの入りに左を狙う。 ワンツーの左を当てる上原。左回りのイノウエの外足を取り右。左右連打で金網まで詰める。右ボディを返すイノウエ。上原は左ローから右フックを当てる。  2R、イノウエの長いジャブに鼻血は上原。オーソドックス構えとなる。蹴り足を取るイノウエだが、上原は足を抜く。詰めて左右の上原はサウスポー構え構えに戻す。金網詰め右から3連打を突く上原。オーソドックス構えにするとイノウエの打撃を潜りダブルレッグへ。放し際に打撃をまとめる。  さらにヒザを触り押し込む上原。離れてオーソドックス構えで右カーフキックを当てる。詰めるイノウエは左ジャブを連続ヒット。上原の右ローにイノウエが最後に金網に詰めたところでブザー。  判定は1-1(20-18イノウエ、20-18上原、19-19)のドローとなった。 [nextpage] ▼第1試合 61.2kg契約 5分2R○恐山陸奥太郎(パラエストラ松戸)[1R 3分30秒 リアネイキドチョーク]×一杉芳樹(駿東修闘クラブ)※プロデビュー戦  青森県むつ市出身の恐山はパラエストラ松戸所属。プロ修斗では2勝1敗1分で、代輔とドロー後、輝龍に判定勝ち。2018年4月に六本木洋に1R KO勝ちも、同年11月の宮城友一戦で1R KO負け。約2年2カ月ぶりの復帰戦となる。対する静岡県の一杉は駿東修闘クラブ代表。アマチュア修斗で試合を重ね、全日本大会にも出場。今回がプロデビュー戦となる。  1R、ともにサウスポー構え。右ミドルから入る一杉。続く右ミドルを掴んだ恐山が組み付き金網まで押し込む。ブレーク。  頭を振る恐山は右フック。右の前蹴りで崩した一杉。恐山は両足に組み付き金網まで押し込みボディロック&小外がけテイクダウン! 背中を見せて立とうとする一杉のバックにつきリアネイキドチョーク。一杉を落とした。 ▼オープニングマッチ アマチュア修斗公式戦ウェルター級 3分2R×萩生田 真(トライデントジム)[判定0-3] ※18-20×2, 18-19○阿部光太(パンクラスイズム横浜) ABEMAにて生中継。
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