2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』の記者会見が、1月24日(日)都内にて行われ全対戦カードが発表された。
今大会から「KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント」が開幕。準決勝(1回戦)のカードとして鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)vs久保政哉(Monolith)、与座優貴(橋本道場)vs宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)が決定。
宮越は2008年にデビューしたベテランで、これまでNJKF日本ライト級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座と3つのタイトルを獲得。戦績は27勝(8KO)13敗2分。「昨年の2月から試合をしていない(シュートボクシングで町田光に判定負け)ので試合が決まってワクワクしています。ぶちかますのでよろしくお願いします」と挨拶。
極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ与座は、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に勝利して戦績を9勝(4KO)1敗とした。「今回のトーナメントは宮越選手が出ることによって、トーナメントの価値が上がったと思います。自分のためのトーナメントだと思うので必ず優勝してチャンピオンになります」と優勝宣言。
久保は『GLORY』で、2017年の「ファイト・オブ・ザ・イヤー」を受賞、日本人選手唯一の専属選手契約を勝ち得た選手だ。GLORYフェザー級トーナメントで準優勝の実績も持つ。2020年11月にREBELSに参戦したが、与座に判定負けを喫した。戦績は17勝(7KO)13敗3分。「昨年与座選手に負けちゃってトーナメントに出る資格がないと思われると思うけれど、実際このトーナメントでしっかり強さを示して、やっぱり久保は強かったと思われる試合をして盛り上げます」と、名誉挽回を誓う。
鈴木はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で優勝。2019年8月の『REBELS』でキックボクシングデビューすると、圧倒的な破壊力を誇るパンチで3連続KO。2020年2月のトーナメント準決勝で西岡蓮太に初黒星を喫したが、その後も怒涛の3連続KOを果たしている。戦績は8勝(6KO)1敗。「チャンピオンは簡単になれるものじゃないし、甘いもんじゃない。僕は小さい時から知っています。でも僕は全てを懸けてこのトーナメントに望む準備をしてきたので、全てKOで決着をつけます。任せてください」と、全試合KOで優勝すると宣言した。
それぞれ準決勝の対戦相手の印象と、決勝で戦いたい相手を聞かれると次のように答えた。
宮越「橋本道場ということで、2月に(橋本道場所属の)町田選手と試合して。ジムも近い、同じ地区になるので親近感があります。だからこそ橋本道場には負けたくない気持ちがあります。30代でベルトをもう一本獲りたい。僕自身もギラギラしています。鈴木選手は初めて見ましたが、若くて一発があるいい選手なので決勝でやってみたい感じはあります」
与座「宮越選手はこの階級のトップ選手で、過去に有名な選手にたくさん勝っていて、そんな選手と戦えるのはワクワクするので楽しみです。僕はまだ10戦しかしていませんが、キャリアはあまり関係ないと思っています。試合の中で成長して、まだ10戦ですが成長できているので問題ない。決勝はストーリーで考えると一度負けている鈴木選手に借りを返して王者になります」
久保「パンチが強くて勢いもある。よくも悪くも雑なファイトスタイル。僕は細かく試合を組み立てていきたいですが、ガッと来ると思うので技術とキャリアの差で抑え込みたい。名前や実力は宮越選手がありますが、与座選手には負けているので、どっちが上がってきてもいい勝負できるように頑張ります」
鈴木「僕は雑で、久保さんはテクニックがあって丁寧。第三者が見ても言われて当然かなと思います。でも、まだ僕はテクニックを出してないだけで、雑なところしか使ってないんですよ。今回使っちゃおうかな。新生KNOCK OUTは僕らの世代、若い世代の僕らが作っていかないといけない。その王者に僕がなって新生KNOCK OUTを盛り上げて、こんな化け物がいるんだぞってことを世の中に知らしめたいと思います。決勝は、与座選手と完全決着を付けたいです。2月のトーナメントの試合は勝ったとは思っていません。もしリング外だったら判定なんかないので、KOでハッキリさせたい。僕の強さを証明したいので、KOしたいです。判定なんてクソくらえ! なので」
最後に、宮越は「いろいろなものを試しながらギラギラしたものを見せたい」、与座は「キャラや試合以外のことで注目を集めるのは好きじゃない。今回は自分のためのトーナメントだと思っているので、単純に強さだけを証明したい」、久保は「久保はやっぱり強いなと、みんなの期待を裏切ったのでもう1回評価を上げたいと思います」、そして鈴木は「僕はみんなの支えがあってリングに立てています。みんなが僕を信じてくれたのが間違いじゃないことを証明したい。あと2回勝てば王者になれます。僕の応援団が一番盛り上がっているし、一番パワフルな応援をしてくれるので、あと2回僕と戦ってください」と、それぞれの想いを語った。