2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の記者会見が1月27日(水)都内で行われ、追加対戦カードが発表された。
参戦が発表されていた第2代RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)は、第2代DEEP☆KICK-65kg王者・憂也(魁塾)との対戦が決まった。
ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちした。戦績は16勝(9KO)3敗。
憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めた後。2020年12月のRISEではベイノアが敗れている日本ミドル級トップの一角である緑川創から延長戦でダウンを奪って勝利した。戦績は25勝(12KO)12敗3分。
両者は2018年3月に対戦し、その時はベイノアが3Rに右ストレートでダウンを奪って勝利している。
会見ではまず憂也からのコメントが読み上げられ、「前回ベイノア選手に負けたことによって注目度が雲泥の差となってしまいました。ベイノア選手が2回ダウンを取られた緑川選手に勝って下から這い上がってきました。今回はKOでスカッとリベンジして立場を逆転して注目度を上げますんで見ておいてください。ベイノア選手は関西人(憂也は大阪出身)からしたら全く面白くないですよ。僕の周りの素人の方がよっぽど面白いから、キックボクシングの練習も大事ですが喋りの練習も頑張ってください」と、芸人でもあるベイノアを挑発した。
これを聞いたベイノアは「関西人の割につまらないコメントでしたね」と一蹴し、「伊藤代表が外国人選手の入国規制が大変な中で来られるかって話をしていましたが、もし来れなくても僕がいるので安心してください。成増、そしてアメリカを背負って戦います」と宣言し、英語でスピーチ。
通訳も自分でやってくれと言われると、「彼はいいファイターで(緑川戦は)いい試合だった。それは認める。でもメインイベンターとしてあの後にあのコメント、印象に残っていない。全然面白くない。70kgは誰がエースになるか。強さだけじゃない。誰がエースかを考えたら自分が次負けちゃいけない。と、英語で言ったと思います」と答えた。
前回はウェルター級(-67.5kg)での対戦だったが、今回はミドル級(-70.0kg)3分3R延長1R。この違いについては「彼は右で倒す試合が多い。そして強い、ダウンを取っている。倒す感覚を身に付けていると思います。70kgの方が調子がいいのは分かる。でも、それ以上に自分は調子がいいので、見る人が見れば分かります。前回の僕、憂也さん、どっちも違う人になっている。全然違う内容になっている。しかし、前回に比べて僕の方がさらに変わっていると思います」と、70kgでも自分の方が優っているとした。
具体的にどこが変わったかと問われると「それは試合を見てください。見れば分かる。70kgのベイノアはこういうことか、と。彼はグリーンモンスター(緑川)に勝っていいパフォーマンスを見せていますが、僕は2021年に入ってからえげつない調整をしています。入場から全て変えていきます」と、今までの自分とは全く違うと主張する。
さらに、マイクパフォーマンスで今回5000人(入場規制により)の観衆を爆笑させる自信はあるのかと問われると、「(笑い声で)横浜アリーナが壊れますよ」と豪語した。
なお、ベイノアは様々な形で今年のRISE全大会に登場することを公言しており、「全大会出場、全勝を掲げています。前回(1月17日の新宿FACE大会)はリングアナウンサーとしていい声を届けられてまずは1勝。30日は前説で盛り上げます。そこでも勝って、2月も試合で勝つ。2021年と書いてベイノアと読んでください」と、1月30日の『RISE 145』では前説を務めると予告した。