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【RISE】那須川天心がマクレガーの敗因を分析「カーフキック怖いですね。本当に怖いと思う」

2021/01/26 11:01
 2020年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催される『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』で、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)とSuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで対戦する、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。  その那須川が1月23日(日本時間24日)の『UFC 257』で、ダスティン・ポイエー(米国)2R2分32秒、TKO負けを喫したコナー・マクレガー(アイルランド)の敗因について自身のYouTubeチャンネルのサブチャンネル『てすかわなんしんの部屋』にて語った。 「本日はマクレガー選手が負けてしまいました。そのことについて話そうかと思います」と切り出した那須川は、「またカーフキックが炸裂しましたね。流行ってるっすね。ちょっと悲しくなりましたよね。ひとつの時代がまた変わりつつあるなって、あの試合を見て一個の時代の終焉を迎えているんじゃないのかなっていうのを少し感じた試合だったなというか」と、マクレガーの敗北に悲しみを覚えたという。 「マクレガー選手って重心が上がっていて構えがアップライトなんですけれど、足のスタンスが凄い広いんですよね。あれはカーフをよけようと思っていない構えなので、そこを上手く相手のポイエー選手が作戦を練って蹴っていったんじゃないか。上手かったですよね。パンチに合わせてカーフを蹴っていったり。マクレガー選手も気がめちゃめちゃ強いので、一発もらっても全然大丈夫だよって感じだったんでしょうね。だんだん蓄積して効いたって感じだったんで。足が効いた時はいつものステップワークができなかったので、本当にカーフってカットしないといけないなと思いましたし」と、カーフキックが効いてしまった原因を分析。  続いて「マクレガー選手の試合はよく見るんですが、一番強いなと思う部分がパンチの当て感もそうなんですが、身体が柔らかいんですよね。身体の使い方がめちゃめちゃ柔らかいんですよ。構えて動いている時からそうですけれど、パンチを打った時の伸びだったり、力みが一切ないんですよ。だから凄い強いんですよね。当たった時に伸びもしなやかだし」とマクレガーの強さを話す。 (写真)勝ち名乗りを受けるポイエー(左)とそれを見るマクレガーの表情(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images ではなぜ、今回カーフキックをその柔らかさでいなせなかったのか。那須川はその理由を「でもカーフっていなせないので、(マクレガーはカーフキックが)来た時にグッと力を入れていたじゃないですか。やり取りしている中で(カーフが)来た時にグッと力を入れて(パンチを)打っていたので、力を入れることによって脚が固まっちゃうんですよね。だからカーフ蹴られてダメージあったっていう」と説明した。  続けて「でもマクレガー選手のレベルでもああいう蹴りをもらってしまうとなると、対策を本当にやっていかないとダメなんじゃないかなって思います。総合の選手はスタイルが前になるからっていうのもありますし。でも、もっと上手い戦い方もできたんじゃないかなって僕は見ていますね。マクレガー選手はいつも前足でけん制するんですけれど、そういうのも見えなかったし、本当にパンチで行こうという。1R目にけっこうパンチが入っていたのでそれで行こうという焦りが出てしまったのかな、と感じます」とも。  そして那須川は「でも今後マクレガー選手以上にUFCを盛り上げられる選手っていないと思うので、なんか悲しい瞬間を見てしまったなていう。ひとつの時代が終わると言うか、政権交代をする時なのかなとも思いましたし、僕も改めて気を引き締めないとダメだなって思った試合なので」と、一時代を築いたマクレガー時代の終焉を感じさせる試合に自らの姿も重ね合わせた。  さらに、大晦日で一気に認知度が広まり、Twitterでトレンド入りするなど大きな話題となっているカーフキックについて「カーフキック怖いですね。本当に怖いと思うので上手く対策できるように。僕もいざやられた時にああいう風に倒れてしまうのは怖いので。もらわないような練習をして。何かいい防御を思いついたら、その時はもう1回話したいと思うので、その時はまた会いましょう」と、本格的にカーフキックの防御方法を考えると告げた。
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