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【UFC】ポイエーがマクレガーを2R TKO! チャンドラーがUFCデビュー150秒TKO勝ち=「UFC 257」

2021/01/24 09:01
 2021年1月23日(日本時間24日)、アブダビのヤス島に特設された「UFCファイトアイランド」にて、「UFC 257」が開催された。 UFC 257: Poirier vs. McGregor 2 現地時間および日本時間2021年1月24日(日)アラブ首長国連邦・アブダビ/UFCファイトアイランド 【メインイベント】 ▼ライト級 5分5R○ダスティン・ポイエー(米国)156lbs/70.76kg[2R 2分32秒 TKO] ※右フック→パウンド×コナー・マクレガー(アイルランド)155lbs/70.31kg  6年半ぶりの再戦。ポイエーとマクレガーは2014年9月に対戦し、その時はマクレガーが1R1分46秒 TKO勝ちしている。  マクレガーは2020年1月にドナルド・セラーニに40秒 TKO勝ちして以来、1年ぶりの試合。2020年6月にSNS上で引退宣言後、復帰戦となる。試合数では、この6年半でマクレガーが8試合、ポイエーは13試合をこなしている。  ポイエーはマクレガー戦後、ライト級に転向後、マイケル・ジョンソンにKO負けしたものの8勝2敗1NC。マックス・ホロウェイとの暫定王座決定戦では判定勝利で王座を獲得。しかしハビブ・ヌルマゴメドフにはチョークで敗れている。2020年6月にダン・フッカーに逆転の判定勝ちで再起を果たした。  堀口恭司と同門のポイエーには、アメリカントップチームからマイク・ブラウンコーチも合流。フロリダでは、ハワード・デイビスJrの息子であるプロボクサーのダヤ・デービスとも練習を積んできており、マクレガーが得意とするボクシングでもどんな進化を見せるか。  ともにサウスポー構え。先に中央に出たマクレガー。ポイエーに左を打ち込む。ポイエーはダブルレッグ&小外がけでテイクダウン。金網まで這うマクレガーは立ち上がると、体を入れ替えて肩パンチ! ポイエーも体を入れ替え右で差し上げて金網に押し込む。  マクレガーはヒザを突き上げ、再び体を入れ替えケージレスリングに。左手で小手に巻くポイエー。右で差すマクレガーは肩パンチ。ポイエーの足の甲を踏みつけ、左手で三半規管に掌底を打ち、右手を脇から抜き、左ヒジを打ち込み離れる。  ワンツーの左ストレートはマクレガー! さらに右ジャブ、右アッパー。ポイエーの左から右をかわして右ボディストレートも入れるが、ポイエーも右フックを返す。右ジャブを当てるマクレガー。左カーフキックを打つポイエーに右足でチェックしようとするマクレガーだが間に合わない。マクレガーは左の後ろ廻し蹴りも見せる。左のカーフキックを打つポイエー。ブザーにインターバルでマクレガーは椅子に座らず再開を待つ。  2R、右ジャブを突くマクレガーは右アッパー! さらに左ローも。ポイエーも左ローを連打で返す。左ストレートが交錯。ポイエーは左ロー、右ミドル。マクレガーは右ボディを突く。ポイエーの左カーフをキャッチするマクレガー。しかし足を戻すポイエーはさらに左カーフキック!  マクレガーは右から伸びる左ストレート! しかしカーフキックを効かせたポイエーは、続くマクレガーの手打ちになった左をかわすと左ストレート!! 効かされたマクレガーは金網に詰まり防戦一方となるとポイエーは左右ラッシュから右フック! マクレガーがダウン。レフェリーが間に入った。  足をひきずり立ち上がったマクレガーは「カーフキックは痛い……」とつぶやくなか、ポイエーは、ATTで堀口恭司のセコンドにもついたマイク・ブラウンとハグ。  ケージの中でのインタビューで、「ハッピーだよ。サプライズはない。コナーにこの試合を受けてくれてありがとう。この結果、この姿に感謝している。チームと妻にも感謝している。(カーフキックが効いた?)テクニカルな試合をしようと、相手をしっかり見て、ボクシングもキックボクシングも闇雲には打たなかった。1R目の終わりはちょっと効かされていたけど、カッとしないようにアウトポジションをキープし、カウンターに注意したよ。マックス・ホロウエイがボクシングが上手いと言うかもしれないけど、僕は彼を2度倒してる。コナー相手にこのボクシングを見せた僕も凄いだろ?」と打撃戦を振り返った。  続けて、「彼には敬意しかない。また(コナーと)やらなくちゃいけないかもね。何でもタイミングだ。ハビブが帰って来よう来まいと、この試合だってタイトルマッチでもおかしくない。そういうつもりで戦ったんだ。僕はチャンピオンだ(※引退を表明しているハビブ・ヌルマゴメドフが王者)」と存在を誇示。  最後には「ルイジアナ、愛してる。早く帰らないと、帰ってからやることがあるんだ(地元サウスルイジアナで妻と起ち上げた「グッドファイトファンデーション」※地域振興の財団)。みんなサイトをチェックしてね」とマクレガーも50万ドルを寄付した財団について語った。  一方、敗れたマクレガーは、「長い時間、試合から離れていたから結果はしょうがない。またカムバックしたい。もちろんアクティブに行きたい。このビジネスを続けるためにも。カーフキックが効いたよ。足が死んだ。それで自分にとって快適な動きが出来なくなった」と敗因を語ると、今後について、「すぐにでも戻ってきたい。ダスティンはいいやつだ。自分も誇りを持ってここに立った。ハングリーな若手も出てきている。また立て直してきたい」と、納得した表情を浮かべてオクタゴンを下りた。  ライト級頂上決戦のひとつであるこの試合を現地アブダビで観戦したハビブ・ヌルマゴメドフは、どう見たか。会見でダナ・ホワイト代表は「ハビブは『自分の方が高いレベルにあって倒せる』と語っていたけど、その(復帰の)感触はポジティブには聞こえなかった」と証言している。2位のポイエー、4位のマクレガーに加え、ライト級では、1位のジャスティン・ゲイジー、トニー・ファーガソン(5位)を下した3位のシャーウス・オリヴェイラらも控えている。 [nextpage] 【セミメインイベント】 ▼ライト級 5分3R×ダン・フッカー(ニュージーランド)156lbs/70.76kg[1R 2分30秒 TKO] ※左フック○マイケル・チャンドラー(米国)156lbs/70.76kg  元Bellator王者のマイケル・チャンドラーがUFC初参戦。ライト級6位のダン・フッカーが迎え撃つ。  フッカーは、2014年6月にUFCデビュー。2戦目で日本大会に出場し、マキシモ・ブランコに敗れたが、2015年5月の日沖発戦でオーソドックスからサウスポーに構えを変えて勝利。2017年にフェザー級からライト級に転向し、7勝2敗。  2020年2月のポール・フェルダー戦の勝利、2020年6月にはダスティン・ポイエーに判定負けも2試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。  チャンドラーは2019年12月の日本大会での勝利後、2020年8月にBellatorで元UFC世界ライト級王者のベンソン・ヘンダーソンに1R TKO勝ちでUFCと契約も、コロナ禍のなか、ハビブ・ヌルマゴメドフvs.ジャスティン・ゲイジー戦のバックアップファイターになるなど、出場機会を待っていた。今回のオクタゴンデビューとなった。  星条旗を背に羽織り入場のチャンドラー。対するフッカーもニュージーランド国旗を首にかけて入場。  1R、ともにオーソドックス構え。対峙すると身長差が際立つ。詰めるチャンドラーが中央を取る。距離を取るフッカーは右前蹴り。さらにローで牽制。  サウスポー構えにスイッチも見せるフッカー。チャンドラーは右ボディストレート。さらに右フックで入る。ブロックするフッカーは右回り。追うチャンドラー。  フッカーは右カーフキック、しかし、金網まで詰めるチャンドラーは、右ボディストレートから左フック! ダウンしたフッカーにチャンドラーはパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。  1R 2分30秒 TKO。チャンドラーはケージの上からバック宙を見せて歓喜の雄叫び。  ケージのなかで、「嬉しいよ、長い道のりでアップダウンもあった。すべての道のりはここに繋がっていた。さあチャンピオンシップへ行こう。シンプルにコンビネーションを繋げた。フッカーは強い。これがプロのベストの瞬間だ。コナー、ポイエー、新王者のお出ましだ! ハビブ、オクタゴンに戻って30勝目を挙げたいと言うなら、俺を倒せるか!」と宣戦布告した。 ◆チャンドラー「Bellatorでも常にUFCで戦えたらどういった試合ができるか考えてきた」 「12年以上、他の団体で戦ってきて、常にUFCで戦えたらどういった試合ができるか、誰と戦えるかを考えてきた。この勝利でUFCライト級ランキングトップ5に食い込むことは確実だろう。コナーより上にランクインできるかは分からないけど、トップ5に入れて何より嬉しいよ。  ジムでは常にシンプルなトレーニングを心掛けている。UFCで試合をしていなくても、俺の一発の威力はみんな分かっていると思う。フッカーは長いリーチに頼りすぎた部分があった。俺からしてみれば、ヤツのリーチ内に入り込むことさえできれば一発を決めることができると分かっていた。これまでもフッカーのように身長の高い相手に対して右フックを決めてきた。  アブダビのような場所で、セミメインイベントとしてUFCデビューを飾れて嬉しく思う。まだUFCで1勝しただけ、まだ名指しで相手を指名するほどの権利はないと思っている。次に関してはまたダナ(・ホワイト代表)とショーン(・シェルビー=マッチメーカー)と話しながら決めていくよ。今は早く飛行機に乗って家族に会いに行きたい」 [nextpage] 【メインカード】 ▼女子フライ級 5分3R×ジェシカ・アイ(米国)126lbs/57.15kg[判定0-3] ※27-30×2, 28-29○ジョアン・コールダウッド(スコットランド)126lbs/57.15kg  バンタム級からフライ級に落とし6位のアイは2018年にUFC3連勝も、2019年6月にヴァレンチーナ・シェフチェンコにTKO負け。12月にはヴィヴィアニ・アラウージョに5ポンドオーバーの体重超過のうえで判定勝ち。その後2020年6月にも体重超過しシンシア・カルヴィロに判定負けを喫している。  スコットランドのコールダウッドは7位、UFC6勝5敗のストライカー。2019年は1月にアリアネ・リプスキに判定勝ちも、6月にカトリン・チョケージアンに判定負け。9月にアンドレア・リーにスプリット判定勝ち。しかし、2020年8月の前戦ではジェニファー・マイアに腕十字で一本負けしている。  首相撲からヒザ狙いはコールダウッド。クリンチボクシング狙いはアイ。さらに金網に押し込むも突き放すコールダウッド。左の前蹴りのコールダウッド。詰めるアイは片手を持ち右を連打。クリンチボクシングは互角も押し込むのはアイ。ダーティーボクシングで右を突き上げる。  首相撲ヒザで突き放すコールダウッド。さらに右ロー。右ヒジ。ワンツーから左ミドルを当て、ニータップ狙いも。切るアイも左右を返す。  2R、左ミドルから入るコールダウッド。アイはクリンチボクシング。離れるコールダウッドは右の前蹴り! アイの前進をさばいて左の蹴り、さらにニータップでテイクダウン。深追いはしない。クリンチボクシングはアイ。左ジャブを突くコールダウッドは首相撲から右ヒザ&右前蹴り! さらに右オーバーハンドを当てる。  詰めるアイは左ジャブ! コールダウッドは右のサイドキックを腹に。さらに歩いて左の蹴りも腹に突く。クリンチからヒザを突くのはコールダウッド。バックヒジはかわされ、アイがボディロックテイクダウン! 金網まで這って上体を立てるコールダウッドは細かいパウンドを返す。  3R、詰めるアイは金網まで押し込み頭をアゴにつけてヒザ蹴り。しかしコールダウッドも金網背にデフェンス。ブレーク。首相撲から下段蹴りはコールダウッド。しかしアイも右ストレート! コールダウッドは右を入れ、前蹴り。アイの遠い距離からのダブルレッグはがぶって切って右前蹴りを当てる。  さらに首相撲から右ヒザを当てるコールダウッド! クリンチからヒザ蹴りを突いて前に。頭を下げられたアイはヒジも受け出血。アイは左目尻から出血する。  判定は、3-0(30-27×2, 29-28)で有効打を当てたコールダウッドが勝利。  ケージのなかでコールダウッドは、「アイに勝ちたかった。私の方が強いことを証明できたと思う。自分にシンドイことを強いるのを厭わなかった。(シェフチェンコ戦?)ダナに任せている。その試合に近づけたらいいと思う」と語った。 ◆コールダウッド(※試合後公式コメント)「次の試合はトップ5とやれれば」 「本当にいい気分。この10週間にやってきたことがすべてこの試合に生きた。本当にいい気分よ。8番目に多い蹴りが決まったというのを見たんだけど、この試合でできたのか分からないとはいえ、常にすべてをぶつけるつもりで臨んでいるし、試合前にも言ったように、彼女にすべてをぶつけていきたかったから、とにかく試合では……自分で難しくしてしまったかもしれない。試合に臨んですべてを見せたかったから。つまり、もしかしたらテイクダウンもサブミッションもいけたかもしれないけど、ゾーンに入っていたような感じ。向こうがやってくることすべてに対応していけた。  私たちにとって一番大事なのは勝つこと。セコンドは常にケージと距離を置けと言っていたし、相手の打撃を見極められて、そういうのが本当に嬉しくて、こっちからはナックルをお見舞いできたしね。常に成長したいと思っているから、ケージ対応に関しては取り組んでいかないといけないことだと思っている。  彼女にテイクダウンされることはなかったけど、それも私にとっては試練のひとつだった。彼女が私より上なのは分かっていたし、彼女はランキング6位だから、これで私が彼女のポジションを奪って、できれば次の試合はトップ5とやれればいいな。そして、タイトル戦線に返り咲きたい」 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R×アンドリュー・サンチェス(米国)186lbs/84.37kg[3R 2分59秒 TKO]○マフムート・ムラドフ(ウズベキスタン)186lbs/84.37kg   ムラドフはMMA13連勝中。タジキスタン生まれでウズベキスタン国籍。メイウェザーのマネーチームに属している。UFCではアレッシオ・ディ・キリコに判定勝ち、トレヴァー・スミスに右オーバーハンドでTKO勝ちし、オクタゴン2連勝中だ。  対するMMA12勝5敗のサンチェスはRFAからTUF23を経て、2016年7月にオクタゴンデビュー。2016年12月にトレヴァー・スミスに判定勝ち。前戦は2020年8月にウェリントン・ターマンにライトクロスでダウンを奪い、パウンドアウトしている。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローをカーフで打つムラドフ。サンチェスはテイクダウンフェイントを入れて左ハイ。さらに低いシングルレッグもムラドフは切って右ローを当てる。  ワンツーから右の蹴りに繋ぐムラドフ。かわすサンチェスに、ムラドフは右カーフ狙い。ワンツーから左ハイで詰めてクリンチボクシングはムラドフ。さらにスーパーマンパンチも狙う。かわすサンチェスに、右のカーフキックはムラドフ。  組みを交えながら右をスイングするムラドフ。さらに右カーフキック! 跳びヒザ蹴りを狙う。かわしたサンチェスにムラドフは組んで離してすぐに右ヒジを狙う。  2R、右のカーフキック狙いはムラドフ。ムラドフの右に左の蹴りはサンチェスもムラドフの金的に。中断から再開。ワンツーからダブルレッグに入るサンチェス。差し上げるムラドフは突き放す。  左ジャブのムラドフ。そこに右をかぶせにいくサンチェス。ムラドフはサウスポー構えにスイッチ。ムラドフを追い、カウンター狙い。ムラドフはワンツーで前に出る。左ハイはムラドフ。ガードするサンチェス。ムラドフは左の蹴り、さらに右のスーパーマンパンチを狙う。  3R、両足を広げてステップインを狙うサンチェス。ムラドフも右を振って圧力をかける。左ハイも。サンチェスは追うも若干手数が落ちる。ムラドフは左から右ボディ! そこに大きな右を合わせにいくサンチェスだが、ムラドフはかわず。右のオーバーハンドをガード上に当てるムラドフ。右を当てるサンチェスにムラドフは右オーバーハンド! 足が流れるサンチェスにムラドフは二段蹴りのヒザからラッシュし、金網に詰めて右アッパーも。レフェリーを呼び込んだ。  MMA14連勝、UFC3連勝を決めたムラドフは、ケージ外のダナ・ホワイト代表と握手。「UFCではあと3試合ある。急な試合だったけど、謙虚に受け止めて、次の試合にもっと準備したい。後に続く者にいい影響を与えたい。今後? いつでも誰とでも戦うよ。来週でも構わない」と語った。 ◆ムラドフ「子どもたちのためのジムを建てたい」 「最高の気分だ。たぶん、呼吸に問題があったんだと思うけど、気候の違いもあって順応するのに手こずったから、満足できているわけじゃないけどね。2Rで右のクロスを打ったときにダメージを与えられたと思った。それに、3Rもうまくスタートできたし、ふくらはぎを狙った蹴りも当たっていたから、すべてがフィニッシュに向かっていた。  とにかく勝利を重ねて、次の相手が誰になろうとも倒すのみ。UFCでのすべての試合が直前のオファーだ。最初の試合は10日前、2試合目と3試合目は25日前だった。俺は誰かを指名するようなタイプじゃない。今は家族、娘と過ごす時間を楽しみたい。たぶん、ウズベキスタンに帰ることになると思う。いくつかプロジェクトがあって、子どもたちのためのジムを建てたいから、戻ってくるとしたら3月か4月かな」 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R○マリナ・ロドリゲス(ブラジル)116lbs/52.62kg[2R 0分54秒 TKO]×アマンダ・ヒバス(ブラジル)116lbs/52.62kg  ストライカーのロドリゲスは女子ストロー級8位。UFC2勝1敗2分けで、前戦では元王者のカーラ・エスパルザにスプリット判定負けでMMA初黒星を喫した。  対するヒバスは柔道&柔術出身で現在10位。MMA10勝1敗で、UFC4連勝中。エミリー・ワイトマイアに一本勝ちすると、柔術世界王者のマッケンジー・ダーン、ランダ・マルコスにも判定勝ち。前回はフライ級でペイジ・ヴァンザントに1R 腕十字で一本勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるヒバスはワンツー。そこに長い右を狙うロドリゲス。ヒバスは左で差して腰に乗せて投げてテイクダウン。下のロドリゲスは二重がらみからバックテイクを狙うが、足を解いたヒバスは首を前方に引き付けネッククランクへ。  首を抜くロドリゲスはクローズドガード。上のヒバスは再びネッククランク。さらに上から鉄槌を伸ばす。そこにロドリゲスはハイガードで腕十字を狙う。  2R、組んで首相撲ヒザを狙うロドリゲス。そこにクリンチアッパーはヒバス。離れて右を当てたロドリゲス! ダウンして足にしがみつくヒバスにパウンドを連打するが、近づいたレフェリーのストップと勘違いし一旦離れるも、さらに詰めて首相撲から、右ヒジ! さらに右ストレートで今度はハーブ・ディーンがしっかりと間に入り、TKO勝ちした。  試合後、ロドリゲスは「コンプリートファイター相手なので、どんな試合になるか、ケージ際の動きも対応してきた。(最後は)レフェリーが近づいてきたので止まるかと思ったけど、すぐに続けて良かった。この勝利でトップ5に入ると思います。できれば王者に挑戦したい。みんな、私が誰か分かったよね?」と観客にアピールした。 ◆ロドリゲス「この試合まで私の名前が話題になることなんてほとんどなかった」 「(一度動きを止めたのは)決まったと思ったの。相手は動いていなかったし、レフェリーが近寄ってきて腕を開いたから下がった。もうあれ以上、彼女に打ち込んでいく必要はないと思ったから。でも、見回してみたら観客が全然違うリアクションで、誰も近寄ってこないし、だからまだ行かないといけないんだと気づいて、改めてフィニッシュしたわ。  2Rはもっと打っていかないといけないのは分かっていたし、パンチを当てていったら彼女がショックを受けていたから、かなり効いていたんだと思う。だからフィニッシュするためにやるべきことをやったの。この試合まで私の名前が話題になることなんてほとんどなかったし、確かに彼女はこれまでたくさんの強敵とやってきて人気もあるけど、この試合で名前が知れ渡ると思っていた。  観客が入っていたのも良かったし、私への声援もその逆もちゃんと感じたわ。人がいるってことがただただ素晴らしいと思ったし、できれば次は満員のアリーナでやりたい。トップランカーのファイターとやるためにUFCに来たし、この勝利がそこに導いてくれることを願っている。常に上を目指している。多少の犠牲は覚悟の上よ。目標はベルトをかけて戦うことだから、常に戦っていたい」 [nextpage] 【プレリム】 ▼ライト級→キャッチウェイト 5分3R○アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)157lbs/71.21kg ※体重超過[判定3-0] ※30-27×2, 30-26×マット・フレボラ(米国)155.5lbs/70.53kg  ツァルキヤンが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のフレボラに報奨金の20%を支払い、キャッチウェイト戦に。  当初フレボラ vs. オットマン・アツァイター、ツァルキヤンvs.ナスラット・ハクパラストが組まれるも、アツァイターは施設内に許可されていない外部の人間を入れた規定違反でリリースに。ハクパラストが体調不良で欠場となり、残ったフレボラとツァルキャンが急遽対戦することになった。  ツァルキヤンは2020年7月にオリヴェイラ・メルシェ、1月にダヴィ・ラモスにいずれも判定勝利で2連勝中。1年3カ月ぶりの試合のフレボラは、ジェリン・ターナー、ルイス・ペナに、こちらも判定勝利で2連勝中だ。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるのはフレボラ。そこにダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。リフトしてテイクダウンもスクランブルから立つフレボラ。なおもダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。フレボラは金網背に立ち上がる。  右のスーパーマンパンチ狙いはフレボラ。ツァルキヤンはその右をかわしてジャブかわワンツースリー。さらにダブルレッグテイクダウンもそこで落ち着かないフレボラは切って回して上となり離れる。  左ジャブで圧力をかけるツァルキヤン。さらに右ヒジ狙いも。そこに圧力をかけるフレボラはツァルキヤンの右をかわして右オーバーハンドを当てる。さらに右クロス、右ヒジで前に出てダブルレッグを仕掛けたところでブザー。  2R、低いダブルレッグはツァルキヤン。尻で座るフレボラはコブラを狙うが、なおも引き出してテイクダウンするツァルキヤンはインサイドガードに。スクランブルから立ち上がるフレボラのバックにつき、引き込んで倒してハーフから攻める。後転してガードするフレボラ。ツァルキヤンはサイドを奪うもあえてハーフに入り、こつこつと細かいパウンドを打ち、肩固め狙い。上からパウンドを放つ。ツァルキヤンのラウンドに。  3R、左の前蹴りはツァルキヤン。右を振ったフレボラにカウンターのダブルレッグテイクダウンはツァルキヤンもすぐにフレボラは立ち上がる。右ハイは空振り。ダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。そこにギロチンチョークを合わせに行くフレボラだが、頭をずらしていくツァルキヤンが逆にギロチンチョークへ。頭を抜いて立つフレボラ。  右を振ったフレボラにカウンターのハイクラッチのシングルレッグテイクダウンはツァルキヤン! バックに回ると正面を向こうとするフレボラをコントロールし、ヒジを落としてマウントを奪い、ハーフから攻めてブザー。判定3-0で体重超過のツァルキヤンが勝利し、3連勝となった。 ◆ツァルキヤン「トップ15とやりたい」 「ヤバかった。マットの試合を見て、新しい対戦相手になったんだと思うことにした。新しいゲームプランを立てないといけなかったし、勝てて本当に嬉しい。キャンプはサウスポー対策だったから、マジで大変だった。スパーリングは常にサウスポーを相手にしていたし、オーソドックスになっていたら、“違うぞ、俺はサウスポーと対戦するんだからスタンスを変えてくれ”と頼んでいたくらいだ。でも、まあいい。コーチはスパーリングと思っていけと言ってくれたし、テクニカルなところは考えなくていいと言ってくれた。この相手を想定してキャンプに励んできたわけじゃないからね。オーソドックスを相手にしたときに何をすればいいかは分かっているし、レスリングが助けになった。嬉しいよ。  ナスラット(ハクパラスト、もともとの対戦相手)をチョークで極めたかったな。ナスラットが柔術に優れているって言うんで、柔術にかなり力を入れてきたからね。グラップリングもたくさんやったし、チョークを極めたかったけど、今回の相手も、かなり良いブラジリアン柔術を持っているし、茶帯だから、簡単な相手ではない。何度か試してみたけど、うまくディフェンスされた。かなり難しかったけど、フリースタイルのレスリングをやってきた俺の方が上手かったし、コントロールも打撃も良かったと思っている。トップ15とやりたい。その準備はできていると思っている」 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R○ブラッド・タバレス(米国)185.5lbs/84.14kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×アントニオ・カルロスJr.(ブラジル)185lbs/83.91kg  タバレスはミドル級14位。2010年からUFCに参戦しているベテランで、UFC4連勝から2018年7月には、現王者のイスラエル・アデサニヤに5R判定負けとなっている。その後、エドメン・シャバージアンに1RKO負け。2連敗中だ。  柔術ベースのカルロスJrはUFCミドル級での6勝のうち5勝がチョークでの一本勝ち。2014年のTUFブラジル3ヘビー級トーナメント優勝者で、ミドル級に転向し6勝3敗1NC。2019年5月にイアン・ハイニッシュに、9月にユライア・ホールにいずれも判定負けでタバレス同様にオクタゴン2連敗中だ。いったん3月に組まれたカードだが、両者ともに負傷欠場からの仕切り直しとなる。  1R、右ローから入るタバレス。カルロスJrはシングルレッグも頭を推してタバレスは切る。カルロスJrの左の打ち終わりに右を当てるが、そこにダブルレッグはカルロスJr。金網際でテイクダウンを凌ぐタバレス。カルロスJrはシングルレッグからハイクラッチに切り替えるが、タバレスは切る。  ワンツー&右ローはタバレス。そこに左右を振って前進はカルロスJr。しかし金網背に左で小手を巻くタバレス。右で差して押し込むカルロスJrはヒザ蹴りも金的に。再開。ブザー。  2R、右ローはタバレス。さらに右ストレートもそこにダブルレッグテイクダウンはカルロスJr! 中央でテイクダウンもすぐに立ち上がるタバレスは片足立ちでケージまで動き金網背に作り直す。体を入れ替えて離れるタバレス。左ジャブのダブルから右ストレートはタバレス! しかし詰めてもカルロスJr相手にテイクダウンには行かず。  左ジャブの刺し合いはタバレスが競り勝ち。さらに見合いから右を伸ばす。シングルレッグはカルロスJrも片足立ちで切るタバレスが右ストレート! 前方に崩れながらシングルレッグに入るカルロスJrにタバレスの右の蹴り上げが金的をかすり、カルロスJrはローブローをアピール。ピンチに時間を使ってインターバルを取る。  再開、右フックを振るタバレス。右に回るカルロスJrの外足を取り左ミドル。その蹴り足をカルロスJrが掴みブザー。タバレスのラウンドに。  3R、シングルレッグから右脇を差して金網に押し込むカルロスJr。右の小外がけで崩すが、すぐに体を戻すタバレス。ブレーク。スタンド再開。左ジャブ、左インローを打つ。ジャブをもらうカルロスJrは、シングルレッグから押し込むが、金網背に左で小手に巻くタバレスは片足立ちでバランスを保ちブザー。判定は3-0(30-27×2, 29-28)でタバレスが勝利した。 ◆タバレス「ファンが俺が放った打撃に反応してくれて嬉しかった」 「勝てて嬉しいよ。連敗していたからね。今日は必ず勝利するつもりで試合に挑んだ。UFC PI(UFCパフォーマンス・インスティチュート)のおかげで最高の状態で今日を迎えることができた。もちろん試合ではフィニッシュを狙っていたけど、試合自体はしっかり支配することができたと思っている。ケージ側で相手に抑えられる時もしっかり打撃を打ってポイントを稼ぐことができた。相手は少し疲れているように見えた。ファンにも後押しを受けた部分もあるよ。俺が放った打撃に反応してくれて嬉しかった。今のところはケガもないから、UFCからのオファーを待ってチームと一緒に試合を決めていくことになると思う」 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R○ジュリアナ・ペーニャ(米国)136lbs/61.69kg[3R 3分39秒 リアネイキドチョーク]×サラ・マクマン(米国)135lbs/61.24kg  ペーニャは女子バンタム級7位。2020年10月の前戦はランキング1位のジャーメイン・デ・ランダミーにギロチンチョークで一本負け。  9位のマクマンは、2004年のアテネ五輪レスリング63kg級銀メダリスト。2020年1月にリナ・ランズバーグに判定勝ちし、6月にアスペン・ラッド戦が組まれていたが、ラッドの負傷により、今回は約1年ぶりの試合となる。  1R、ともにオーソドックス構え。マクマンは右ローから入る。いったんヒザ着きのテイクダウンの動きを見せる。切るペーニャはワンツーもそこで足が止まると、マクマンはシングルレッグテイクダウン。背中を見せて立とうとするペーニャのバックに回り、ハーフバックへ。しかし立ち上がるペーニャ。  すぐに右で差して押し込むマクマンはシングルレッグテイクダウンからサイドポジションへ。首を抱えパスを狙うマクマンに足を戻すペーニャはクローズドガードで下から鉄槌。ヒジ、三角絞めを狙う。  2R、左右を振るペーニャにシングルレッグテイクダウンはマクマン。ペーニャはそこにアームインギロチン狙いも前転したマクマンが上に。そこで三角絞めを狙い、下からヒジを打つペーニャ。マクマンも左のエルボーを落とす。しかしペーニャも下から鉄槌。蹴り上げて立とうとするところをマクマンはバックに回りチョーク狙いも落としたペーニャ。マクマンはすぐに左で差して押し込む。右で差すマクマンに左で小手に回るペーニャ。外した際でペーニャは左右をヒットさせる。  3R、ワンツーから詰めるペーニャに四つで組むマクマンは体を入れ替える。しかしペーニャは右で差して小外で投げ! サイドを奪う。シングルレッグに入るマクマンを切ってサイドバックから鉄槌はペーニャ! 亀になるマクマンのバックから4の字ロック。リアネイキドチョークに後ろ手をいったん剥がすが、片手で肩を抱くと二の腕でロックし、タップを奪った。  試合後、ペーニャは「世界でもトップレスラーを倒した。アマンダ・ヌネスと戦わせてほしい」と王座挑戦をアピールした。 ◆ペーニャ「次は王者アマンダと試合がしたい」 「良い試合ができたと思う。足を止めないこと、相手にコントロールを握らせないことを考えながら試合に挑んだわ。立ち技でも寝技でもフィニッシュを決めることができるのは自分でも良く分かっている。試合中は焦らないことが何よりも大切。自分のやるべきことだけに集中して試合ができたと思う。相手は右側からテイクダウンを取るのが好きな選手、それを想定して練習もしていた。でも今日は左側から狙ってきたのもあって、グリップを変えてリアネイキドチョークをかけた。ジャーメイン・デ・ランダミーに負けたのは過去の話、今日はサラとの試合にちゃんと集中していた。これだけ印象的な勝ち方をした、だから次は王者アマンダと試合がしたい」 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R×カリル・ラウントリーJr.(米国)206lbs/93.44kg[判定0-3] ※28-29×3○マルチン・プラフニオ(ポーランド)205lbs/92.99kg  ラウントリーはムエタイがバックボーンで、立ち技ではグーカン・サキをKOしたレコードも。MMA8勝5敗で、前戦はイオン・クテラバに1R TKO負け。UFCでは4勝4敗1NC。  プラフニオは極真世界大会出場経験あり。MMA13勝5敗もUFCでは3試合連続1RKO負けを喫している。  1R、オーソドックス構えのプラフニオに、サウスポー構えのラウントリー。右ハイをガード上に当たるプラフニオ。左フックで飛び込むラウントリー。左インローも。右インローを返すプラフニオは右ミドル! ラウントリーも右ミドルを返す。  プラフニオの右の打ち終わりに左を狙うラウントリーは、左ハイ! プラフニオはガード上からも体勢を崩される。右ストレートを打ち込むプラフニオ。さらに右のブラジリアンキック! ガードするラウントリーだが、プラフニオは右ボディストレートも。  2R、左で詰めるラウントリー。プラフニオは左右の上段の蹴り。ラウントリーは左ミドルをボディに当てる。右ストレートを返すプラフニオは右の蹴りもそこにラウントリーは左ストレートをヒットさせる。  プラフニオの右の蹴りに左フックを合わせたラウントリー! さらに左の蹴りには右ストレートを合わせる。カウンター待ちのラウントリー。しかしプラフニオの右の入りにカウンターの左ストレート! ぐらつくプラフニオ。しかしラウントリーも詰められず。  3R、いきなり左をヒットさせたラウントリー。さらに左ミドル! プラフニオも右ミドルを返す。さらにダブルレッグもラウントリーをテイクダウンは出来ず。しかし、ラウントリーの左の打ち終わりに右を当てるプラフニオ。さらにダブルレッグもテイクダウンは出来ず。  サイドキック、右ハイを狙うプラフニオ。ヒザ蹴りのラウントリーは手数が減る。右を上下に打つプラフニオ。判定は29-28×3で積極的に攻めたプラフニオが勝利した。 ◆プラフニオ「況がタフになればなるほど強くなるのが俺」 「1Rと3Rは俺が勝って、2Rは相手が勝ったと思っている。俺も相手の打撃が当たり何度か倒れる場面もあったけど、すぐに立ち上がって相手に向かっていった。意識が飛ぶことはなかった。しっかり相手の動きも見えていたし、今考えるとそこまで強い打撃ではなかった。  3年間負けが続いたからね。やっと勝利することができて嬉しいよ。本当に誇らしく思うし、家族や子供のことを考えて戦ったよ。プレッシャーはそこまで感じなかった。試合前には寝ることもできたし、しっかり勝利の瞬間をイメージして試合にも挑めた。状況がタフになればなるほど強くなるのが俺だ」 [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼キャッチウェイト 5分3R×ニック・レンツ(米国)150lbs/68.04kg[判定1-2] ※28-29×2, 29-28○モフサル・エフロエフ(ロシア)150lbs/68.04kg ※14勝無敗に  MMA13戦無敗のエフロエフは2020年7月の前戦で、修斗で斎藤裕に勝利しているマイク・グランディに判定勝ち。対するレンツはシャーウス・オリヴェイラ、アーノルド・アレン相手に連敗中。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを打つレンツの入りに右を合わせるエフロエフ。レンツは右当てて右を差して押し込み小外がけも捨て身になり下に。  下のレンツはクローズドガードに入れてギロチンチョークからスイープ。脱出したエフロエフはスイッチから上を取り返すと、パスガードを試みるが、レンツはまたもアームインギロチンへ。  首を抜くエフロエフはハーフになると、レンツは下から跳ね上げるが、エフロエフは中腰からかつぎパス。そこでレンツが立ち上がったところでブザー。  2R、詰めるエフロエフは左ミドルハイ。そこにレンツは右を合わせにいく。頭を下げて右を打つエフロエフ。さらにワンツーを3連打し前進も、さばくレンツは右を当て、突っ込んできたエフロエフにノーアームギロチンで上に。首を抜くエフロエフはすぐにアタックする。  ワンツー&アッパーで前に出たエフロエフ。レンツも押し戻すが右に抜けるエフロエフは角度をつけてかわす。距離が近くなるとレンツはギロチンを仕掛けるが、スタミナ厳しい。頭を抜くエフロエフはステップを踏んで、左ジャブ! 右ストレート。さらに左を当てると、レンツがシングルレッグに入ったところでブザー。  3R、右目周辺から出血するレンツ。その前進を左回りでさばくエフロエフが近づけばクリンチアッパー。手数が減ったレンツの右の入りに左ジャブを当てるエフロエフ。スイッチし、角度をつけて右を当てるエフロエフ。レンツはシングルレッグもがぶるエフロエフはクリンチアッパー! さらに右ロー&左右、右の後ろ蹴りと一方的な展開に。自分だけが当てて被弾しないエフロエフ。ジャブの刺し合いも当て、左ジャブ、左アッパー。レンツの右をかわしての右と自在にスタンドでコントロールし判定へ。  判定は2-1で後半を制したエフロエフが勝利。MMA14戦無敗。UFC4連勝をマークし、トップ15との対戦をアピールした。 ◆エフロエフ「この階級の全員を倒す自信はある」 「別に驚きはなかった。コーチたちが彼のギロチンに備えられるようにしておいてくれたから、この状況は想定済みさ。俺にとってはスプリット判定だったことが唯一のサプライズ。すべてのラウンドを取ったはずだからユナニマス判定で勝ったと思っている。  今回の試合は短期間だったし、今回の試合に関しては向こうのカーディオが少しいいのは分かっていたんだ。相手のカーディオに合わせるには1Rが必要だった。1Rを終えてからは向こうが死んでいた。  2Rも3Rも全部見えたし、相手をボコボコにしてやった。トップ10とやりたい。この階級の全員を倒す自信はあるし、次の試合はいい相手とやらないといけない。今回の相手のニックはベテランだし、本当に素晴らしいファイター。リスペクトもしている。だけど、俺は誰よりも優れていると思っているし、ベルトがすべて。あのベルトを次に取るのは俺だ」 [nextpage] ▼フライ級 5分3R○アミル・アルバジ(スウェーデン)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28×3×ジャルガス・ジュマグロフ(カザフスタン)126lbs/57.15kg 序盤にダブルレッグテイクダウンを奪うジュマグロフだが、ジャブ、ストレートをアウトから当てるアルバジは終盤、シングルレッグテイクダウンからパウンド。判定3-0で勝利した。 ◆アルバジ「中東ではすごく試合がしやすい」 「最高の試合では決してなかった。今回はキャンプ期間が長く、可能な限り準備してきたことを披露しようと考えていた。相手は終盤になって少し切羽詰まった感じがあった。打ち合いに持ち込んで一発を狙っていたんだと思う。相手がテイクダウンをもっと狙ってくるかと思っていた。俺もテイクダウンを何度か狙おうと考えたけど、相手が汗ですごく滑りやすかった。またUFCから電話がくればファイトアイランドで試合したいと思う。中東ではすごく試合がしやすい」
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