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【RIZIN】斎藤裕が「かめはめ波打ってみた」で覚醒! 扇久保「地球壊れちまうぞ」

2021/01/23 12:01
 朝倉未来に勝利し、RIZINフェザー級王者となった斎藤裕(パラエストラ小岩)が、扇久保博正(パラエストラ松戸)と、YouTubeでコラボ。互いの得意技や、河川敷での“特訓”を披露した。  朝倉未来戦で、試合前から冷静な口調が話題となっていた斎藤が今回、同じパラエストラグループで、同じ修斗世界王者の扇久保と連続コラボを実施。“陰”のイメージを覆す“隠れ陽キャ”の姿を隠すことなく、全開にしたことで、新たな一面を見せている。  斎藤の殻を破ったのは、同学年(33歳)で同じ東北出身(斎藤は秋田、扇久保は岩手出身)、修斗では先輩にあたる扇久保だ。  今回、扇久保が斎藤に依頼したのは、「RIZINチャンピオンとかめはめ波打ってみた」企画。鳥山明の漫画『ドラゴンボール』に登場する、体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させる孫悟空の得意技を、シャイな斎藤とともに「打ち合いたい」というもの。  亀仙人によれば、会得するには50年の修行が必要とされるかめはめ波を、早朝と思われる河川敷で、扇久保、斎藤、藤田ブロディの3人が「亀」マークの衣装を纏い、試みた。ちなみにパラエストラ松戸所属のブロディは、2014年12月の修斗で斎藤に一本負けを喫しており、ここでリヴェンジを果たしたいところ。  トップバッターは扇久保。「かぁめぇはぁめぇ波ァーッ! ハッー!」と2度の波を叫ぶ、現修斗世界フライ級王者の気合に、斎藤は「……ヤバいっスよね。ハンパじゃない」と戦慄。続くブロディの波動にも「声量がハンパじゃない」と驚き、腹を決めた様子。 「孫裕」となった斎藤は、「集中しないとダメなんで」と「ワウワウワウ……」と口で気を溜めながら、勇気を振り絞って、「かめぇはめぇ波ー」と絶叫。「波」の部分で裏返った斎藤の声に、扇久保らは笑いをこらえながらも、「飛んだ! 地球壊れちまうぞ。地球壊す気かぁ」と、斎藤の気に刺激を受けたようだった。  続けて、扇久保とブロディがいきなり、かめはめ波の打ち合いを始めると、そこに斎藤も参加。殻を打ち破った、斎藤の渾身のかめはめ波の結果は、動画を見ての通りだ。  今回のコラボシリーズ企画で両者は、もちろん格闘技の話題にも触れており、扇久保は11月の瀧澤謙太戦でダウンを奪った「おぎちゃんキック」=左フックから間髪空けず放たれた左ハイキックを、斎藤に実演。  最初に左手の攻撃を出して、相手に奥の手でパーリングさせることでガードを下げさせて、左ハイを打つポイントを解説。斎藤に同側のフックからハイキックの重心移動のポイントを説明している。  両者は斎藤の出稽古時に、スパーリングをしており、極真空手出身の扇久保は斎藤の印象を、「伝統派空手出身でノーモーションなんです。普通構えて溜めて打つけど、『お願いします』と始めて、そっからパッと来るみたいな感じで、練習では止めてくれるので打ち抜かれないけど、“これ試合だったらやられてたな”っていうのが結構ある」と語り、「突きと同じ軌道でタックルも来るから切り辛い。いい練習になります」と、伝統派空手の打撃と組み技がミックスされた斎藤の動きを評価した。  一方で、斎藤も「(扇久保は)身体がとにかく強ぇなあって。崩れない、みたいな。何だこれは? と(笑)。分厚い感じもあってどうやったら崩せるのか、どうしてこんなに力があるのだろうと考えていました」と扇久保のナチュラルな力強さを語っている。  22歳で建築系の仕事の就職で上京した斎藤は、「ビデオで見ていた修斗を、これをやれば間違いないだろう、プロでやれば絶対に強くなれるはずだ」と信じ、「寮に一番近かった」パラエストラ松戸に入門。それでも、「仕事が忙しくてどうしようどうしようと思いながら」練習を続けてきた。  扇久保も「僕の中での斎藤選手のイメージは、常に葛藤しているイメージ。ツイッターとかも、葛藤しながら突き進んでいる」と、戴冠前の悩める斎藤の姿を記憶しているという。 「僕も田舎から出て一人暮らしして、人生賭けるのが修斗だけだったんで、修斗しかやってこなかったから、生きがいなんですよね。人生の一部で、引退してからも自分でジム作って修斗のオフィシャルジムにしてどんどん生徒を送り込んでいきたいし、一生関わっていきたい」という扇久保。 「いつでも修斗の選手だという誇りと思いは常に持っている。そこで誰とやっても……その思いを表出して言うわけじゃないですけど、戦っていく中でそういうのを見せられたらなと思う。朝倉(未来)選手とやるときだって、勝手ながら自分でそういう思いを背負ってやっていました。いろんな人がいろんなことを言うけど、“俺はシューターとしてやってきたんや”っていう思いが常にある。それを勝って証明できてすごく良かったなと思います」と、斎藤も同じように修斗愛を語る。  これまでも複数の同じ大会でセミ・メインで出場してきた2人は、「直前に控え室で『いい試合をしよう』と一言かわし、どちらかが入場するということがあった」という。 「修斗を満員にしたい。パンパンの会場で修斗の興行でやりたいっていう思いはある」(扇久保)、「僕ら2人とも出たら埋まると思います」(斎藤)と、RIZINに続き、修斗での共演も望んでいるパラエストラの2人。それぞれの次戦にも注目だ。
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