2020年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』で、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)の挑戦を受けRISE世界フェザー級王座の初防衛戦を行う王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。
その那須川が宿命のライバルとの対決を前に、自身のYouTubeチャンネル『那須川天心チャンネル』にて、「那須川天心が強いと思う日本人選手ベスト3」を発表した。基準はキックボクサーで現役選手であること。
1人目にあげたのはRISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)。
「同い年かな。なかなかね、強いですよ。彼は強いと思いますね。まず見切りがいい。なかなかもらわない。今の時代のキックボクサーは蹴れない、蹴りでKOができている選手はほぼほぼいないですけれど、彼は蹴りが出来る。ここで蹴ってこないだろうなって間合いで蹴れる。同じ階級で勝てる選手はほぼほぼいない。あと目がいい、自分の距離を知っているのが強みかな」と評した。
2人目については『K-1』の選手だと前置きし、誰もがあの選手だと思うところで「野杁正明選手」と、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の名をあげる。
「蹴り、パンチも上手いし、蹴りも長い。オールラウンダーなファイター。あのスタイルで勝てる選手はなかなかいない」と高評価した。
そして最後の3人目には「那須川天心」とお約束のオチかと思われたところ、「と、今度戦う志朗君ですね」と志朗の名を出す。
「彼は強いと思いますよ。相手によってスタイルを変えられる選手なんです。なかなかそういう選手はいないです。パンチの技術が凄いし、もらわない。競っているように見えて圧倒している、打ち合っているように見えて自分だけ当ててるという選手。だからけっこう面白い試合になると思う。僕も強いと認めている選手ですし」と、初対決の時と同じく高評価した。
3人の共通点は「攻撃をもらわない」選手だとし、「打ち合う選手は選手として面白いかもしれないけれど、重要なのは勝敗ですから。負けても打ち合いしたからいい試合だってなるかもしれないけれど、それは一瞬だけなんですよ。その時はよくやったとか言われますけれど、あとあとその試合を見ずに結果だけ見たら“負けてんじゃん”ってなるんですよ。だから負けちゃダメですよ」と、相手の攻撃をもらわずに勝つ選手を評価するとし、一過性の試合内容よりもレコードが大事だとの持論を展開した。