「マイク・タイソン特集」にゲスト出演し、タイソンの試合について語った那須川天心 (C)WOWOW
RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が、WOWOWの「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」の30周年特別企画『エキサイトマッチ30周年SP~レジェンド名勝負選「鉄人」マイク・タイソン特集PART2』にゲスト出演した。
2020年11月29日に、ロイ・ジョーンズ・ジュニアとのエキシビションマッチで54歳にしてリングに上がり、世界的な話題となったタイソン。この番組ではヘビー級3団体統一を果たし、まさに“無敵状態”となったタイソンが東京ドームのこけら落としイベントとして臨んだトニー・タップスとの王座防衛戦、マイケル・スピンクス戦、フランク・ブルーノ戦に加え、20世紀最大の番狂わせともいわれる東京ドームでのジェームス・ダグラス戦を放送する。
ボクシング番組に出演するのは「初めてだと思います」という那須川。「マイク・タイソン選手のことは知っていましたが、戦績もそうですが、ちゃんと試合を見たことがなかったので、純粋に面白かったです」と、番組出演の感想を語る。
試合についての印象を聞かれると「やっぱりボクシングにはボクシングの良い所がたくさんあると思うんですが、自分なりにキックボクサーという違った視点から色んな話ができたかなと思います。また自分自身も試合を見ていて、こういう技術もあるんだな、とか勉強になる部分が多かったです」とする。
タイソンについては「戦績などは知らなかったのですが、もうとにかく凄い人というか、『マイク・タイソン』という一つのカルチャーというか、そういうイメージでした。僕の中では、耳を噛んだ人というイメージが強く、そのことで凄く話題になった人かと思っていましたが、ただそれだけでなく、その出来事の前にも色んな凄い試合やエピソードがあるからこそ、あのような伝説的なことが起こっているのかなと思いました」と、断片的にしか知らなかったタイソンを知ることができたという。
ちなみに、那須川が生まれたのは1998年で、耳噛み事件のあった翌年。タイソンはそれが元でライセンス停止処分を受けていた最中で、1999年に復帰した。
そんな那須川だが「若くしてチャンピオンになったということは知らなかったので、そんな若い時から時代を作ってきたボクサーなんだなと思って、改めて偉大な人だなと思いました」と、収録前と収録後では印象が変わったという。
印象に残った試合はダグラス戦で「やっぱり負けたシーンです。時代を作ってきた人が負ける所っていうのは、なかなか見られるものではないと思うので。そういう所からもマイク・タイソンっていう名前がどれだけ有名かということや彼の凄さがわかったかなと思います」と、38戦目にして無敗記録が途切れた一戦をあげた。
那須川は大晦日のクマンドーイ戦で、キックボクシングではちょうど38勝目をあげたところだ。
「スピード・入り込み・瞬発力、全てにおいてヘビー級でいなかったタイプの選手だなと思いましたし、『相手を倒す』という気持ちもそうですけど、今までにいないっていうのがやっぱり時代を作ってきた人なんだなと感じました」と、タイソンを評する那須川。「凄かったですね。なかなかあのような選手は今後も出てこないと思いますし、本当に凄いなと思いました」と、“いま見ても凄い”と驚きを隠せないようだった。
最後には「2月28日に僕の主戦場のRISEで、試合が決まっています。今はそこに向けてトレーニングをしています。これからも皆さんに注目してもらえれば嬉しいですね」と、ファンにメッセージを送った。那須川がゲスト出演する『エキサイトマッチ30周年SP~レジェンド名勝負選 「鉄人」マイク・タイソン特集PART2』は、1月17日(日)午後5:00~WOWOWにて放送される。