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2021年1月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて開催されるONE Championship「ONE: UNBREAKABLE」に、DEEPストロー級王者の川原波輝(日本)が初参戦し、リト・アディワン(フィリピン)と対戦することが発表された。 大会の模様は、ONE公式アプリ「ONE Super App」やABEMAを含め150カ国以上にライブ配信される。
リト・アディワンと対戦予定だったハシガトゥ(中国)が、中国当局の新型コロナ感染拡大抑止のためのロックダウンにより、シンガポールへの渡航が不可能となったため欠場。
川原は1月13日にオファーを受け、チームラカイの危険な新星との対戦に「10秒だけ(ONEの水抜き禁止の)体重に悩んで」、横にいた石原夜叉坊から「断る理由あんの? 体重だけやろ? いけるっしょ」と背中を押され、9日前オファーを快諾した。
互いにセコンドにつく夜叉坊は、1月31日(日)のプロ修斗・ニューピアホール大会に出場が決定しており、川原はそのサポートとして練習に帯同していた。
「まさか自分が先になるとはホンマに思っていなかったので、夜叉坊のサポートで追い込みに付き合っていた。僕としてはそれが準備という意味でとらえられたから、ちょうどよかったですけど、付き合いつつ、チャンスがあればと準備していて、そこでいきなり先に決まっちゃって。『ゴメン』と言って『どうしよ?』と言ったら、『行けよ』と言ってくれて」と、川原は試合を決めた瞬間を語る。
しかし、急なオファーのなか、現地での1週間の隔離生活もあり、互いにセコンドにつくことができない。
「僕もセコンドの重要性をそこで感じて、“あーどうしよう? 誰おる?”と思って。でも、それって夜叉坊も一緒なんですよ。僕とずっと一緒にやってきたから。でも彼はそんなこと一言も言わんと、『GO』としか言わなかったから、そのとき一瞬考えさせられましたね。絶対、繋ぐからなって」
関西で柴田“MONKEY”有哉、金太郎、修斗世界フライ級暫定王者の福田龍彌らと練習を積んできた川原のセコンドには、練習仲間で11月に安谷屋智弘に判定勝ちしている秋葉太樹がつくという。
対戦相手は元ストロー級ランキング5位で、日本の仙三の腕を破壊し、箕輪ひろばをタップ寸前まで追い込んだチームラカイの新星アディワンだ。
川原は、「やってくることはワンパターンでしょう。組み技は自分の強さでひたすら勝負してくる。3カ月前に箕輪選手とやっていて、ナメた感じで同じ技を繰り返してくると思います。打撃は噛み合うんじゃないですか。倒し合い、絶対に退かないです。ブッ倒します」と、現地ではアンダードッグとしてアップセットを狙う。
ストロー級王者のジョシュア・パシオ、その首を狙う1位の猿田洋祐、2位の内藤禎貴、さらに仙三、澤田龍人、箕輪ひろばと日本人選手が多く参戦するONEストロー級ロースターに、川原は名を連ねることになる。
上位陣との差を川原は、「猿田さんと越智(晴雄・DEEP同級前王者)さんがやってもそんなに変わらないと思っている。ただ相性的にパシオと猿田さんがやったら猿田さんかなと。僕にとっては、チャンスです。僕しかいけない、アイツとがっちり打ち合ってKO出来るのは。なんで楽しみです」と言い切った。
川原波輝「退かずに打ち合います」
「いよいよ世界一を獲るためのスタート地点に立てたかな、という気分です。相手のリト・アディワン選手はとてもいい選手だと思います。KOか一本を狙うスタイルは完全に自分と同じスタイルです。ONEに行ったらリト・アディワンと戦うことがあるのかな、と意識していたので”いきなり来たな!”という感じです。それに3位のボカン・マスンヤネのことも米国で聞いていたので、縁があるなと。KOか極め、判定を狙う予定はありません! 向こう(アディワン)もそのつもりですし、そういう選手なので思いっきりぶつけて来ます。自分が日本で一番強いストライカーだと思っているので、そして相手も相当なストライカーなので、退かずに打ち合います!」