(C)Itsuki Hirata instagramより
2020年2月、ONEインドネシア大会で異国のファンを熱狂に追い込んだ狂乱の舞いとファイトを見せた平田樹。ナイリン・クローリー戦での3R TKO勝ちから1年が経つが、他のファイターと同様にコロナ禍により、一旦足踏みを強いられた。
2度目の緊急事態宣言が派出される直前、格闘家たちはいかに新しい年に向き合っているのか──をABEMAが追い、その取材のなかで平田のインタビューは行われた。
2021年1月22日(金)発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)に掲載されるインタビューから、スペースの関係上掲載しきれなかったヘアカラーの話題と、記事中から大晦日のRIZINにおける女子戦を見た感想──ビッグマウスととられかねない言葉を抜粋、MMAPLANETとのコラボレーションで、ここに紹介したい。
──髪の毛がド派手で決まっていますね。なぜ、その色に?
「特に理由はないんですけど、なんか──黒はダッサイなって思って(笑)。コレも今しかできないし、若いうちにやっておこうかと。ホントはめっちゃクルクルのアフロにしたいんです」
──アフロ? スパイラル程度ではなくて、アフロですか(笑)。
「そうだ、それだ! それ!!(爆)。クルクルのヤツをやっちゃおうかなって」
──楽しみに待っています。
「マジ、やっちゃいそうです(笑)」
──大晦日はRIZINを観戦したそうですが、女子MMAも2試合ありましたが、どのように感じましたか。
「カンナさんとあいちゃんの試合は、自分だったらどうなるのかなって思いながら見ていました。あいちゃんは『格闘代理戦争』に一緒に出ていたし、AACCで練習していたので。
あと美憂さんは私のお母さんと同い年か、1つ上なんですよね。スゲェなぁと思います。レスリングは今でも本当に強いけど、動いていないと浜崎さんの打撃の距離にいるのは危ないとは思ってはいました。自分がここで戦ったから、どれぐらいできるんだろうっていう気持ちになりましたね。でも……」
──でも?
「試合を見ていると、どうしても私も試合がしたい、ここで戦いたいというという気持ちになるのですが、でも自分の価値はここではないんだとは思いました」
──それはどういうことですか。
「もっと上で戦うという……プライドじゃないですけど、今はまだ日本で戦う時ではないなって思ったんです。日本で戦いたいという気持ちは当然あります。でも日本で試合をしている人ばかりだから、私は海外で戦えているという自分の価値を下げたくないと思ったんです」
──浜崎朱加選手の試合を見ても、そのように思ったと?
「浜崎さんが世界のトップはRIZINだって言っていた(浜崎は会見で「これからもRIZINの最高の舞台で戦いたいという気持ちが凄くある。アトム級では私が世界一だと思っている。最強を証明していきたい」と発言)けど、まぁそれはそれで。自分があの戦いに加わるなら、ONEでトップを取ってからで良いかと。浜崎さんの言葉は正しくないことを証明したいので、私は海外で戦います。そして『平田樹の方が強いんじゃないか』と言われるようにしていきたいので」
──そういう反骨心があるのですね。
「ありますね。私は他の選手たちと一緒じゃないってことを見せたいですし。海外で戦っている方が輝いて見えると思います。だから村田(夏南子)選手とかUFCで戦っていて凄いと思います。UFCは女が女でない戦いをしているので格好良いです。村田選手とは『格闘代理戦争』に出る前にMe,Weで練習させてもらって、テイクダウンが石のようでした」
──村田選手は動き始めると、普段とはまるで違う大きさを感じさせますね。
「外国人とやっていくには、あれぐらい当たりの強さがないといけないんだろうなって思います。私もUFCに負けないような試合をして、力をつけたいです。
そうなったら浜崎さんと自分が、天心選手と武尊選手のようになって『2人の試合が見たい。でも団体が……』という感じになれれば──。女子にもそういう風なことがあった方が面白いですし」
<この後、平田は現状の練習環境、アトムGP出場メンバー考察、そしてハム・ソヒ戦への想いの強さと、なりたい自分について語った。インタビューは、1月22日(金)発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)にて掲載>