K-1&Krushクルーザー級王者のK-JeeがKrush王座を返上。今後はK-1に専念する
2021年2月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.122』の記者会見が12月22日(火)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
会見の最後にはK-1クルーザー級王者でKrush同級王者のK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が出席。Krush王座を返上することが発表された。
K-Jeeは2019年の「初代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して初代王座に就くと、2020年3月には加藤久輝をもKOして初防衛に成功。同年11月には地元・福岡で初代K-1クルーザー級王者のシナ・カリミアンに挑み、見事初回TKO勝ちで王座奪取に成功した。
会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーは「今後はK-1王者としてK-1の防衛戦、スーパーファイトをやっていく中で同時に保持していると試合チャンスを作るのが難しい、他の選手にもチャンスが巡ってこない状況もあるのでKrush王座を返上して、K-1王者として専念していくことになりました」と、返上の理由を説明。
K-Jeeは「クルーザー級の次のベルトを誰が獲るか楽しみです」と言い、「どう獲るか決まっていますか?」と中村Pに質問。中村Pが「今年から空位になった場合は8選手揃えば8人、決勝・準決勝は4人によるワンデーで。4選手の場合はワンデーで決めます。このあとどうするかは検討していきますが、第2代クルーザー級王座決定トーナメントは2021年に行う方向で考えていきます」と答えると、K-Jeeは「できればリーグ戦をやって欲しいんですよね。WILD LUSHリーグ戦みたいな。クルーザー級はあまり試合がないじゃないですか。リーグ戦なら毎月誰か試合してくれるし、クルーザー級をみんなにもっと知ってもらえるし、クルーザー級の人気もつかめていくと思うので。選手自体もキャリアが少ないし、リーグだといっぱい試合して実力もつけていけるから盛り上げられるかなと思う」と、リーグ戦で次の王者を決めて欲しいと提案した。
中村Pはこの提案を受け、「ひとつの案としていただいて、どういった形になるにせよK-Jee選手がKrushもK-1も獲って、重量級の日本人選手の層が薄いという印象があったかと思いますが、K-Jee選手がこうやってクルーザー級を引っ張っていってくれたことでどんどん選手も増えてきた。活性化させてくれたきっかけになったのはK-Jee選手だと思いますので、クルーザー級の次のチャンピオンを決める戦いもまた白熱したものになると思います」と答えた。
K-Jeeにベルトに対する一番の思い出はと聞くと、「RUIと試合ができたことですかね。ずっと一緒に格闘技始めてきて、地元の友だちとベルトを争うストーリーは予想していなかったことだし、これからもできることではないし。思い出になりましたね」と、2019年8月の初代王座決定戦をあげた。
次は誰にベルトを巻いて欲しいかとの質問には「RUIか、愛鷹(亮)選手か。その2人がクルーザー級を盛り上げてやるって気持ちが他の選手よりも伝わるので、その2人に巻いて欲しいですね。Krushを盛り上げてくれるんじゃないかって2人です」と2人の名をあげた。
では、そのどちらかが次の王者になってK-1王座に挑戦してくるのが楽しみかと聞かれると「俺は外国人の強い選手に挑戦したいので。日本人もいいけれど、K-1を獲ったからには強い外国人選手と戦うチャンスがあるので、そっちに挑戦していきたい気持ちが強いですね」と、自分は世界と戦っていきたいとする。
次の試合はいつ頃になりそうかとの問いには「全然いつでもできます。福岡でトレーニングに集中できる環境ができたので。王者なので全部タイトルマッチでもいいと思っています。タイトルマッチの方が気持ちも入るし、応援してくれる人も会場も盛り上がるので、タイトルマッチで盛り上げていきたいですね」と、毎回タイトルマッチをやりたいと希望した。
そして「K-1は俺が盛り上げてKrushはRUIとかが盛り上げてくれるので、クルーザー級の魅力を試合をして伝えていきたいと思っています」と、クルーザー級戦線をさらに活性化させていきたいと語った。