2021年2月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.122』の記者会見が12月22日(火)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
Krushフェザー級タイトルマッチとして、王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)vs挑戦者・斗麗(=とうま/WIZARDキックボクシングジム)が決定。
新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。戦績は11勝(4KO)3敗のサウスポー。 斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。12月19日の復帰戦では稲津航大を初回KOに降している。戦績は6勝(3KO)無敗。
会見に出席した斗麗は「先に言っておきますが、僕が勝ったのは過去の話。過酷なトーナメントを勝ち抜いた新美選手は以前より強くなっています。でも、僕も負けへんくらい強くなっています。感謝と尊敬の気持ちを持ってぶっ潰しに行きます」と、以前の勝利は過去のことと自ら言った。
新美は「防衛戦ですが前に負けているので、防衛戦という気持ちよりもやっとリベンジが出来る想いなので必ず勝ちます」と、防衛戦というよりもリベンジマッチとの気持ちが強いとした。
改めての印象を聞くと、斗麗は「新美選手は打たれ強くてスタミナもあって心が強い凄くいい王者。だからこそ潰し甲斐があるのでぶっ壊します」、新美は「何でもできて凄く強い選手だなと思います」とお互いを評した。
初防衛戦の挑戦者が斗麗になったことは、「誰が来るかは分からなかったけれど、一番可能性は高いかなと思っていました」と言い、「一度負けた相手とまた試合を組んでもらえることはあまりないので、王者になってやっと戦える機会が与えられたので楽しみです」と望むところ。3日前の試合も見ており「凄かった。めちゃ強くなっていると思いました」との感想を述べたが、「僕も強くなっていると思うので試合が楽しみです」と付け加えた。
斗麗は、新美がトーナメントで見せた3分3Rラッシュを続けるような新スタイルについて「あれが新美選手のスタイルなので、あれが強いんだろうなって思っています。(攻略できる自信は)ありますね。大丈夫です。いつも通り」と、特に脅威には思っていない様子。
3日前に試合を終えたばかりだが、「すぐに練習を再開しました。ここでゆっくりできるところではないのでベルトに集中して、ベルトが欲しいのでしっかり試合までに仕上げます」と、休む間もなく次の試合へ向けてさらに強くなると語った。
最後に斗麗は「僕は世界一になることが夢なので、先のことは考えずに今の僕の力を全部出してこのベルトを奪いに行きます。あと新美選手には感謝と尊敬の気持ちを持ってぶっ倒しに行きます」とタイトル奪取宣言。
迎え撃つ新美は「試合は必ず勝って、誰が相手でもボコボコにして勝つだけ」と斗麗をボコると話した。