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【DEEP】朝倉未来が「1年チャレンジ」3選手の全敗に「延長」を宣言、二期生募集も示唆「ハングリー精神を感じて刺激を受けた」

2020/12/19 17:12
【DEEP】朝倉未来が「1年チャレンジ」3選手の全敗に「延長」を宣言、二期生募集も示唆「ハングリー精神を感じて刺激を受けた」

(C)ゴング格闘技

 2020年12月19日(土)、新宿FACEにて『skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT 2020』が行われた。

 大会では、2020年2月の「フューチャーキングトーナメント」を制した原虎徹、平田直樹が出場。原と平田は、それぞれ「朝倉未来1年チャレンジ」のヒロヤ、畠山祐輔と対戦。また、11月大会で樋口武大に一本負けした「朝倉未来1年チャレンジ」の西谷大成が、元警察官の高塩竜司と対戦した。

 試合は、畠山、ヒロヤ、西谷の3選手全員が判定負け。いずれも実績では上の選手への「チャレンジマッチ」だったが、「1年」の総決算となる試合で結果を出すことは出来なかった。

 朝倉未来が実業家の“青汁王子”こと三崎優太と組んで行われている若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」で、選出された3選手は、朝倉が技術面を指導し、三崎が生活面のサポートを行ってきた。

 3選手の試合をセコンドとしてバックアップした朝倉未来は、試合後、「3月から指導して、コロナで2~3カ月止まっていたので、結局、実質半年くらいのなかで、プロデビューしたことがなかった3人がここまで強くなった、経験者といい勝負ができるようになったということで、僕的には良かったと思います。課題としてはテイクダウンデフェンスと立ち上がる力がまだ弱いかなと。でも、3人とも負けを恐れずに挑戦するような相手を選んだので、いい経験になったと思います。今後に期待してもらいたいと思います」と総括。

 今後のサポートについては、「3月までの予定でしたが、コロナで試合に出られなかった期間もあるので、8月までの延長が決まりました。もともと来年から堀(鉄平)さんが作る新しいジム(フルケージ装備のジム)で、インストラクターとして雇ってもらえるようなので、東京にこの先も居ることになると思います」と、コロナで停止していた期間を考慮し、「1年チャレンジ」の予定の延長を明かし、レッスンプロとしての雇用も考えていることを語った。

 さらに、『朝倉未来1年チャレンジ』二期生のプランもあるという。

「話があれば、来年の8月から『朝倉未来1年チャレンジ』二期生も募集して始まるかもしれないので、彼らには先輩として新しい二期生とやっていってもらえれば」と、プロジェクトに続きがあることを語った。

 若き指導者として、練習仲間として時間をともにした朝倉未来自身にも3人の挑戦は影響があったという。「僕も練習相手になるし、格闘技で成功して食っていくというハングリー精神を感じて、自分も刺激を受けたので、そこはありがたいですね。(早朝練習の仲間が増えた?)そうですね」。

 大会後、ONEで活躍中の平田樹の兄・直樹と対戦した畠山は、「東京出てきて3試合目でメインなんてさせてもらって気合入れてやってきて、すごく悔しい気持ちでいっぱいです……。同じ柔道で自分の得意な部分で上回っている選手が苦手だと分かりました。寝技、四つ組みをもっと磨いて、距離を取った打撃もトライフォース赤坂には得意な人がいるので、これからも東京に残ってもっと磨きたいです。この1年チャレンジに受かって、東京で格闘技で生きていく覚悟が決まりました」と涙を流しながら、今後も東京で格闘技を続けていくことを語った。

 フューチャーキング優勝者で石渡伸太郎の弟子の原に敗れたヒロヤは、「率直に“悔しい”の一言です。もっと強くなりたいです。成長は感じましたけどまだまだやと。負けて足りない部分があるのでもっと強くなってどんどん試合したいです。1年チャレンジで、人生が変わりましたし、これからも変わると思います」と、成長の手応えと課題を語った。

 西谷は涙をこらえて「悔しいです…技術的にも補正すべき点が見えた試合でした。この企画で格闘技をする決意が出来ました。これからもっと強くなります」と継続の意思を示した。

 全敗した「朝倉未来1年チャレンジ」の3選手は、いかに再起するか。挑戦は続く。

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