K-1、PRIDE、UFCで活躍したマーク・ハント(右)がボクシングマッチで試合に復帰する
2020年12月16日(水・現地時間)オーストラリア・シドニーで開催されるボクシングビッグマッチのメインイベントでマーク・ハント(ニュージーランド)のボクシングマッチ(3分6R)が行われる。
ハントは2000年7月のK-1 WORLD GPで初来日。頑丈な身体と一撃のパワー、そして無口だが愛嬌があるところで人気者となり、2001年にはK-1 WORLD GPのヘビー級世界トーナメントを初制覇。2004年6月にはPRIDEにも参戦し、吉田秀彦とMMAデビュー戦を行うとヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップらとも対戦。2010年9月からはUFCにもレギュラー参戦し、2014年11月にはヘビー級暫定王座決定戦も行った。
倒すか倒されるかのスタイルでUFCでも人気を博したが、2018年12月の試合を最後にUFCから離れた。今回はボクシングルールの試合だが、ハントにとっては約2年ぶりの試合となる。
(写真)ハントのMMAデビュー戦はPRIDEでの吉田秀彦戦
対戦相手は元ラグビーリーグのスター選手であるポール・ガレンで、ボクシング戦績は9戦無敗の39歳。
14日に行われた記者会見では、ガレンの自信に満ちた発言を聞いたハントが「これはフットサルじゃない。これは戦いだ。お前は寝るんだ。寝かせてやる」と珍しいトラッシュトークで挑発。「俺は準備ができたら引退すると宣言した。準備ができた時、そして自分が満足した時が引退する時だ。会社から引退しろと言われたわけでもないし、ノーファイターでもないし、お前のようなバイトファイターでもない。お前は俺のレベルに達していない。俺は20年間格闘技のトップに 座り続けてきたんだ」とまくしたてたが、ガレンは「(彼のキャリアは)水曜日に終わるだろう」と言い放った。
15日に行われた前日計量では、計量を終えてインタビューに答えるガレンにハントが歩み寄り、胸を突き飛ばして乱闘寸前に。周囲に止められても何度もガレンに襲い掛かろうとするなど珍しくエキサイトする姿を見せている。