ボディビル&プロレス・北村克哉が2人目の挑戦者
今回、200組を超える応募者の中からオーディションで2人目の挑戦者として選ばれたのは、元プロレスラーのボディビルダー・北村克哉。身長180cm、体重120kgと、180cm・65kg(試合時)の安保を大きく体格で上回る。
北村は2008・2009・2010レスリング全日本選手権グレコローマン96kg級優勝、2007全日本大学グレコローマン選手権120kg級優勝など数々の優勝経験を持つレスラーで、世界選手権には3度出場。2015年7月には『巌流島』に出場し、ボロドバートル・オンダラルから勝利を収めている。その後、2017年3月に新日本プロレスでデビューし、2019年1月に怪我のため引退。以後はボディビルダーに転身した。
「ボディビルと格闘技をつなぐ架け橋になれたら」とチャレンジの経緯を明かした北村は「体験主義者です。安保の強さを知りたい」と意気込み。ベンチプレスは240kgをあげるとのことで、いったいどれほどのパンチ力を持ち合わせているのか、また、50kgの対格差のある相手に対しどんな戦い方をするのか…?
12オンスのグローブでの戦い。
1R、ヘッドギア着用の北村。オーソドックス構え。サウスポー構えの安保は左の蹴りで牽制、前に出る北村にバックステップで捌くと、安保の左ミドルに北村は身体がくの字になる。北村に右ローを効かせる安保。距離を詰めることが出来なくなり、大きなフックではなく、ジャブから突く北村だが、ジャブが届かない。安保の左フックにダウンする。残り30秒弱。最後は安保がジャブの刺し合いで北村をダウンさせ、1R 1分53秒、TKOに仕留めた。
試合後、安保は「ほんとうにボディビル界からこうしてK-1の僕と対戦して怖かったと思いますけど、こうして真っ向勝負してありがとうございました。北村さんはボディビルを盛り上げるために上がったので、皆さんもボディビルにちょっと興味を持って見てもらえればと思います」と、北村の挑戦を後押しした。
北村は「もっといい試合をして盛り上げたかったけど、いまあるベストを尽くしました。ボディビルもっと頑張るので、みなさんよろしくお願いします」と挨拶した。