キックボクシング
レポート

【戦場】KARENが初代女子王者に、KJヒロシがTKO勝ちで二冠王

2020/12/09 14:12
【戦場】KARENが初代女子王者に、KJヒロシがTKO勝ちで二冠王

KNOCK OUTでプロ初黒星を喫したKAREN(右)が再起戦で初代DBS女子アトム級王座に就いた

PINK DRAGON「戦場18」
2020年11月29日(日)宮城・ドラゴンボクシングスタジアム

▼メインイベント(第11試合) 初代DBS女子アトム級タイトルマッチ 2分5R延長1R ※顔面ヒザヒジあり
〇KAREN(DRAGON)
判定3-0 ※50‐47、49‐47、49‐47
●ほのか(KANALOA)
※KARENが初代王者に


 初代DBS女子アトム級王座を懸けて20歳のKARENと21歳ほのかが激突。両者は1年前に名古屋での『BRIDGE road to SENDAI』のメインで対戦し最後まで打ち合いを繰り広げた末にドロー。お互いにキャリアを積んでの一年越しの再戦は場所を石巻に移してのタイトルマッチとなった。KARENは前戦となった9月の『KNOCK OUT』では宮崎小雪と対戦して判定負けを喫し、8戦目にして初黒星を喫している。


 1Rから左インロー、左ミドルを積極的に放つKARENに対し、ほのかもパンチ、右ミドルで対抗。お互いに気持ちを前面に出すように手数を出し合うが決定打はない。2R、KARENは組み付いてヒザを当ててこかしを狙うが、ほのかはヒザを返して体幹の強さを見せる。


 接近戦ではお互いにパンチを激しく交錯させ最終ラウンドまで優劣つけがたい展開となったが、5R終了間際にほのかのパンチに合わせて、KARENが左の縦ヒジを当てるとぶっ飛ぶようにほのかがダウン! 立ち上がるほのかはパンチで逆襲に出たが時間切れ。ダウンを奪ったKARENが再戦を制しベルトを巻くと涙を見せた。

▼セミファイナル(第10試合) DBS&RKAスーパーライト級ダブルタイトルマッチ 3分5R延長1R ※ヒジあり
〇KJヒロシ(YZD豊見城/RKAライト級王者)
TKO 4R1分40秒 ※レフェリーストップ
●晃希(TeamSRK/DBSスーパーライト級王者)


 新設されたRKAのスーパーライト級のベルトと晃希が保持するDBSスーパーライト級のベルトを懸けて“オキナワの暴れん坊”KJヒロシが対戦。両者はこれまでに2度対戦し、KJがいずれも逆転Ko勝ちを収めている。


 1R、左インロー、右のカーフキックのKJに、晃希はじりじりと距離を詰めて左ミドル。お互いに好戦的に打撃を出し合う中、3Rには接近戦でKJが右フックを当てダウンを奪う。4R、一気に勝負に出たKJは晃希をコーナーに詰めてパンチ連打でダウンを奪う。


 立ち上がる晃希は玉砕覚悟で打ち合いに持ち込むが、KJが右フックでダウンを追加。なおも立ち上がる晃希はヒジも交ぜて前進。KJはパンチの連打を叩きこむと、晃希が崩れるように倒れたところでレフェリーがストップ。KJがTKO勝ちで2本のベルトを巻いた。

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