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【K-1】ゴンナパー、ベルトを奪取して「タイへ持ち帰り亡くなった父の100日目の供養をしたい」

2020/12/04 17:12
 2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、王者・林健太(FLYSKY GYM)にK-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで挑戦する、ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が4日(金)都内所属ジムにて公開練習を行った。  ゴンナパーは蹴り上げ、飛びヒザ蹴り、パンチを一通りシャドーで繰り出してのウォーミングアップを済ませると、ミット打ちでは珍しく左右にスイッチしながらのパンチ、ミドルキック、ヒザ蹴りを披露した。  公開練習を終えたゴンナパーは「準備万端です。100%です」とニッコリ。「練習では自分のスタイルを守ってやってきましたが、テクニック面で若干モデルチェンジしました。それはリングの上でお待ちください」と予告する。  家庭の事情による長期欠場から復帰して2戦を行い、「練習でも順調に仕上がってきているし、スタミナの面もほぼ戻ってきている。練習を重ねていけば問題ないです」と絶好調の状態に戻りつつあるという。 「テクニックの部分で若干変更した部分がある」ことに関しては口をつぐんだが「自分のスタイルを崩さないことを念頭に置いて練習を重ねてきました。対戦相手の研究もしました。前回の対戦を振り返りつつ、自分も練習してきました」と、2017年11月の初対戦を元に練習してきたようだ。  当初、この試合は9月に行われることが決まっていたが、林が負傷により欠場。今大会に延期となっていた。そのことについては「3カ月延期になったのことは自分にとって良くも悪くもない。怪我は選手をやっている以上仕方ないこと。もう一回戦うチャンスもらえたので嬉しく思っています。力を精いっぱい出し切りたいと思います」と何とも思っていないと言い、タイ人選手が苦手な冬よりも夏に戦いたかったのではとの質問には「自分としては寒くても暑くても大丈夫です。いつの季節でもいいですよ」と、日本の気候にも慣れたとした。  改めて林の印象を聞くと「林も自分とまた対戦したいと言っていることを知っているし、自分も同じ。男として対戦して自分の義務を果たしたいと思うだけです」と“林は男だ”と認める。また「前回戦った時は、ハッキリ言って彼がここまで上り詰める印象は持っていませんでした。彼にとって今日があるのは、素晴らしい練習を積んで彼が努力した結果だと思う」と王者を称える。「でも、今回は自分がベルトを奪います」と付け加えることも忘れなかった。  その勝ち方を聞くと「リングで実際にどういう試合になるかは言えません。あと1週間練習してコンディションを整えて臨みたい。テクニックの部分で修正したので楽しみにしていてください。もちろんタイミング次第ですが、どちらかと言えば蹴りで倒したいです。でも、自分のパンチも捨てたものじゃないですよ」と、得意の蹴りで林をマットに沈めたいとする。  K-1王座のベルトは「もちろん長い間ぜひ獲りたいと思っていたベルトです。今回そのチャンスをつかみました」と悲願であったとし、「自分もゲーオのようにK-1王者になってもっと多くの人たちに知ってもらいたいです」と、知名度を上げていきたいとした。  ゴンナパーにはもうひとつ、K-1王座を手にしたい理由がある。それは「家族に対する気持ちは以前と変わりません。家族のために頑張りたい。亡くなった父は息子が王者になるところを天国から見てくれていると思います。K-1のベルトをタイに持ち帰って、父の100日目の供養(百箇日法要)をしたいと思います。絶対に面白い試合をします。ムエタイNo.1」と、亡くなった父の墓前でK-1王者になったことを報告したいと語った。
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